----- こんな本に出会いました -----
         本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ

 <書名など>
 「見に行く 会いに行く」(上)(下)(続) 
   (上)(続)田中穣著, (下)婦人の友編集部篇, 婦人の友社
   (上)(下)2001年6月発行, (続)2005年3月発行
   (上)(下)各126ページ,1,400円+税 〔続〕118ページ,1,600円+税
 


「明日の友」に掲載されていた時はあまり関心がなかったが,今頃になって見たくなった。
 長野市立図書館で借りた。
 
著者が読者と一緒に,美術館,博物館,記念館,地域をめぐっている。

それにしても長野近辺には美術館がたくさんあって嬉しい。
本書でも幾つか紹介されている。
東山魁夷館,小布施ミュージアム,安曇野ちひろ美術館,・・・・・・。

大きいとか,有名とかで選んだのではないらしい。 日本中を取り上げるわけにはいかないから当然ではある。

若い頃は日本画にはあまり関心がなかったが,最近見るようになった。
足立美術館に行ってみたい,などと思うようになった。それにしても遠い。

もとより,絵は全然分からない。描くこともできない。
でも,好き嫌いだけで見るのがすごく楽しい。
そして,もし盗み出すとしたらどれにしようかと考えながら見ると,もっと楽しい。

こういうことは,絵の分からない人間だけが考えるのだと思っていたら,本書の「続」巻の「はじめに」の中に次のような文があった。

  -----「参加者に,ひとめ惚れした名品をこっそり盗み出すことをすすめている。
  壁からはずして持ち出すのではなく,網膜の奧の奧の心のネットに焼き付ける。
  こうして,おのが命のある限り自分のものにできる。
  秘蔵の美術コレクションにしてしまう。」-----

盗み出すにしても,私よりかなり上品である。
残念ながら,私は網膜の奧の奧に焼き付けたつもりが,すぐに消えてしまう。

これからも,盗みたくなる一品を探しながら楽しむつもりである。
幸か不幸か,これまでに盗み出したことはない。

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