----- こんな本に出会いました ----- <書名など> 「失われた文明インカ」 恩田陸,NHK「失われた文明」プロジェクト著,NHKブックス 2007年6月第1刷発行,172ページ,1,600円+税 長野市立図書館で借りた 本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ |
TVでマチュピチュ遺跡の特集を見た。 本書はNHKスペシャルの番組で使われたものの活字版。 景色が良くてどこを撮っても失敗作にならない。それが取材陣へのプレッシャーになっているという記述があった。 絶景らしい。 |
---|
最初の紀行文は,恩田陸が書いている。 雰囲気に圧倒されたのだろうか。文が少しぎこちない。 もっとも,恩田陸の文を読むのは初めてだから,この著者が普段どんな文を書いているか知らない。 それが幸いしたのか,最後まで読んでしまった。 文字を持たない文明というのは,発掘をしても解明が難しいのがよく分かる。 インカの王様の名前を並べることさえ難しい。 インカは近隣の国に勝つと,併合して共存した。侵攻したスペインは破壊し,持ち去った。 本書を借りた時,隣に,次があった。これも一緒に借りた。 増田義郎著:「アステカとインカ黄金帝国の滅亡」小学館 2002年4月発行,3,000円+税。 コロンブスがアメリカ大陸を発見してから20年後には,キューバの隣のエスパニュラ島の金の生産はピークを迎えた。 金のあるところにはスペイン人が現れ,スペイン人がいるところでは現地人の荒廃がおこった,という。 とんでもない侵略者であったわけだ。 インカが軍事的に無防備に近かったことが逆に悲劇を生んだ。 現在の中南米の混沌は,この頃から始まったのだろうかと,などと考えてしまう。 |