----- こんな本に出会いました ----- <書名など> クレーの旅 新藤 信・文,平凡社発行 2007年9月初版発行,138ページ,1,600円+税 本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ |
いろいろな経緯があって,11月23日は名古屋にいました。名古屋は久しぶり。 せっかくなので名古屋市美術館の「20世紀のはじまりピカソとクレーが生きた時代展」を見に行きました。 そこのミュージアムショップで買いました。 当日は欲張って,徳川美術館,名古屋城もめぐるという1日観光をしました。移動は名古屋観光ルートバス・メーグルを利用。500円。 |
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以前,知り合いからクレーの本を貸していただいたことがあり,その時は不思議な魅力の画家であるがさっぱりわからずにポカンと眺めた。その彼に,チュニジアへ遊びに行ってくると知らせた所,即座に「クレーが行ったチュニジアですね」と言われた。そうだ,すっかり忘れていました。 私にはチュニジアといえば,カルタゴしか思い浮かばなかった。クレーはチュニジア旅行を契機に色彩感覚を一変させた。 クレーの絵は私にとっては,今も不思議な魅力を持つ,なんだかわからない絵,であることには変わりないが,本書の,チュニジアとクレーとの関係は面白かった。 彼は,チュニスの近くのサン・ジェルマンの絵を沢山描いた。チュニジアでガイドに聞いたら,当然であるが,クレーを知らなかった。サン・ジェルマンの場所を聞いたら,そんな場所はない,フランスの地名だとの返事であった。 実は,そのことは本書「クレーの旅」に書いてあるのだが,そんなことは言っても無駄なのでこちらからは言わなかった。やっぱり,フランスの植民地であった時代からははっきり別れたいのだ。その気持ちは良く分かった。 本書は,チュニジアの楽しい旅行ガイドになっていた。ただしこの本を見てチュニジアを旅行すれば確実に迷子になると思う。ところでガイドは,例の有名な「・・・歩き方」の本を「・・・迷い方」と呼んでいた。あまりに要を得た言葉に爆笑。 |