----- こんな本に出会いました -----
         本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ

 <書名など>
 「聖女の救済」 
   東野圭吾著
   2008.10発行,378ページ,1,619円+税
 


 この本も東野圭吾。
 話の進行とは無関係な枝葉にこだわって読んだ。こういうやり方で殺すなんて,なんと頭のいい女性だろうと感心。


 ガリレオこと帝都大学物理学准教授湯川学が難事件を解決するのであるが,またしても枝葉にこだわる。

 内海刑事が湯川を訪ねるとパソコンに「フェライトの結晶構造をモデル化した」ものが投影されている。そしてパソコンの話はそこで切れて,話の進行には何の影響もない。それはそうだろう。 

 故人の葬儀にビートルズの「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」が流れた。俺は知らない。息子に笑われること間違いなし。

 他に,N線を発見したと誤解しちゃった物理学者ブロンドロがちょこっと出て,微少な物質を検出できる相生のスプリング8が出てくるからこれも無関係と思っていたら,初めて話にからんでくる。分析を依頼しておいたら「浄水器から亜ヒ酸が検出」され,解決の決め手の一つになる。さすがというか,ヤレヤレというか,電気工学科卒業生らしい話がでてくる
 こんなことばっかりを気にする読者がいるから,書く方も嫌になリ,同時に待ってましたということなんだろうと思う。

 結果として楽しんだ。

戻る