----- こんな本に出会いました ----- 本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ <書名など> 「信濃岩井一族」岩井備中守信能 志村平治著 総合出版社「歴研」,2009.2 発行 191ページ,2,000円+税 |
知る人ぞ知る郷土史研究家の最新著書。 買ったのは2月であった。 気になっていたが本棚につんでおいた。こういう本は気力が伴ったときに楽しめるもの。 読んでみると、あれ、今年のNHKの大河ドラマのわき役ではないか。 そういえば、著者からいただいた通信文の中にそういう言葉があった。 |
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中野市の岩井地区に発祥した戦国時代の人物。 生まれつき北信住民の私は、岩井の地名は岩井家発祥の地からついたと思い込んでいたが、そうではなく岩井地区で発祥したから、岩井家となったとのことを知った。 私の岩井家に対する知識はこんな程度である。 武田・上杉の戦乱に巻き込まれ、親の満長は武田方に、子の信能(ノブヨシ)は上杉にという当時の信濃では良くある話からこの家の歴史は始まる。 信能は上杉謙信・景勝、その配下の直江兼続に仕えた。 そう思ってNHKの大河ドラマを見ると、たまにわき役になって出ているみたいです。 たとえば、常盤貴子が演ずるお船の最初の夫、直江信綱が城内で殺されたとき、刃傷に及んだ山崎専柳斎を切ってその場を収拾した人物である。 直江兼続によく仕え、景勝が城を空けるときは春日山城の留守を任せらるれなど、地味な働きをした。 越後柏崎奉行、信濃飯山城の城代、会津三奉行の一人などになっている。 米沢配置換えがあってから、大阪冬の陣、夏の陣に出陣。このころ、知行高1181石であったという。 子孫は米沢藩で代々上杉藩士として明治まで続いた。 著者はいつものように丹念に資料にあたり、時代の流れのなかでの岩井家の様子を追っている。 地道な調査による、地元郷土史家ならではの成果である。今後も楽しみにしています。 amazonでブック検索をしたら、ありました。 「信濃岩井一族―岩井備中守信能 信濃に発祥した岩井一族、上杉謙信・景勝二代に仕え、直江兼続を支えた岩井信能 」と紹介が。 これは、同書の表紙にタイトルに添えてある文そのままです。 内容をうまく書き表した短文に著者のセンスが光っています。 |