----- こんな本に出会いました -----
         本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ

 <書名など>
 「指輪物語」 第一部 旅の仲間 上下
      トールキン著、 瀬田貞二、田中明子訳
      評論社,2002.1 第6刷発行
      上404ページ 下358ページ、上下共 2,200円+税
 



 画家の鎌倉俊文さんのパステル画には、指輪物語の登場人物がたくさん描かれている。それで本書を読む気になった。
 子供向け物語というより大人向けの(理屈っぽい)童話という感じである。

 本そのものがやけに重い(目方が)。
 文体といい内容といい、私のセンスとはずいぶん違いがあり、読むのに苦労するがけっこう面白いという変わった本である。
 やっと最初の2冊、「旅の仲間」を読み終えた。
 

 「待ちに待った誕生祝い」というのどかな題名で始まった物語は、「ホビットの冒険」の主人公ビルボの111歳の誕生日であった。
 彼は祝いの席で「・・・では、さようなら」といなくなってしまう。

 その前に序章というのがあって、ホビット庄や指輪の事情など、細かに理屈を書いてある。最初は興味なし。本文を読み進むうちに、やっぱり序章を読み返すはめになった。

 ビルボから指輪を相続したフロドは、50歳になって魔法使いのガンダルフから指輪の秘密を聞き、旅に出る。そこから、波乱万丈(混乱?)の旅が始まるのであるが、その登場人物の多さと複雑さはとても頭に入りきらない。

 その上、旅の地名(もちろん架空)がたくさん出てくる。地図が添えられているがすごくわかりずらい。それにしても、旅行記でもあるまいのに、必死で地図を見ながら今どの辺にいるのかを調べながら読んだ。途中で地図をはみだしている。それに彼らの目的地が決まっていないのだ。

 旅の指示をしていたガンダルフは敵に襲われた時に、グループを救うために奈落の底に落ちてしまい、リーダーを失った旅は一層混乱する。最後には仲間は離散して別々の道を行くことになる。

 ここまで読むのにけっこう疲れた。でも、やめようかと思っても心配でやめられない。まるで、千夜一夜物語だ。
 で、今は、つづきの「二つの塔」を読んでいる。

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