----- こんな本に出会いました -----
         本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ

 <書名など>
      世界を作った人びと1
       「アレクサンドロス大王」 世界に挑んだ鮮烈な生涯
       大牟田章編訳 
       平凡社発行, 78ページ、 1988.6.11 初版第2刷発行
       価格:不明、



 アレクサンドロス大王は遠征の際「イリアス」を携行していたという。
 という興味があって市立図書館で借りた。

 このシリーズは図書館で背表紙は見ていたが手にしたのは初めて(と思う)。


 アレクサンドロス大王の遠征は父であるフィリッポス王の時代から対外戦略になっていた東方世界との因縁から始まった。
 桃太郎みたいに突然、悪者退治に行くなどと言い出したわけではない。桃太郎だって日常の敵を撃つためだったかもしれないが、そこは知らない。

 父であるフィリッポス王は戦争に忙しく家を省みなかったらしい。何より夫婦仲が悪かった。
 狂熱的な母親に育てられて、感受性の強い幼年期を過ごし、成人の後もわがままで激しやすく、強情でひたむきで、また、すぐすねたり甘えたりした。
   前333年からの東征には巨額の費用が必要になる。王室財産を売って国庫を空にした。「希望さえ残っていれば良いのだ」と言ったという。
 彼の関心は、自分自身を未来に賭けることのみであった。自分の可能性を賭けて未知に挑戦した。

 東方での戦いで勝った彼は、統治者になるか征服者になるかは微妙で、征服略奪戦争としか考えない軍内部とは対立する。
 そして王の「東方かぶれ」の非難は高まる。
 さらに、内部(部下)の腐敗。暗殺計画もあった。

 前323年、アレクサンドロスは病んで33歳で死ぬ。
 できがったばかり、または形成途上の帝国は必然的に解体。

 アレクサンドロスの意味は軍事的才能か、目的に向かって進むひたむきさか。ヘレニズム世界の成立につながった統治か。

 日本はともかく、ヨーロッパなどでは常に読まれる伝記の一人であるらしい。夢を見る男の話としては壮大だ。
 この本を読んでもアレクサンドロスという人物への強い関心はおきなかった。
 それは、私が英雄的な人物ではないからかもしれない。
 ただし、彼を取り巻く時代的な背景や、内部対立などが分かったという点で意味があった。
 

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