----- こんな本に出会いました -----
         本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ

 <書名など>
     「パウル・クレー」
     絵画のたくらみ

      前田富士男、宮下 誠 いしいしんじ ほか 
       新潮社 とんぼの本, 127ページ、 2007.1 発行
       1,500円+税、



 先日眺めたジャコメッティ作品集は私に混乱をひきおこした。
 それならクレーはどうだ。

 こういうことに興味を持ったのは画家の鎌倉俊文さんの影響である。
 そうでなければ決して見ない本であったはずである。厚く感謝。


 ドイツ人の父とスイス人の母によりベルンで生まれた。国籍はドイツ。
 クレーの人生はなかなか大変だったようだ。まあ画家とはそういうものかもしれない。
 売れるような絵を描こうとしなかったことも一因。それもある意味当然かもしれない。

 そのうちに絵が好評を得たり、学校で教えたり。でも困った先生でもあったようだ。
 ナチス政権ににらまれ・・・スイスへ亡命など波乱万丈。そのほかの話題も限りなし。

 それはともかく、クレーの絵は分からない。
 だからこそ、「絵画のたくらみ」なんていう本が企画されるわけだ。
 本書は、彼が何を表現しようとしたかを対話の形式で説明してくれている。

 「石切り場」というキュビズム風の絵は、石が積み上げてありキューブそのもの。
 「バリエーション(数列のモチーフ)」は縦横斜めにいろいろな間隔で並んでいる。間隔は等比数列になっている。
 考え考え設計して試行錯誤の上で描いたのだろうか。それとも一気に描いていたらそうなったのだろうか。

 最後までなにやら分からずに見て読んだ。
 巻末に、ベルンにあるパウル・クレー・センターの紹介があった。立派な壮大な美術館である。
 その中の写真の1枚に子供の団体が絵の前で説明を聞きながら、何か書いている情景があった。
 子供たちは女性像らしき絵を見ている。

 不思議。本文中では何となく引かれる絵がなかったのに、この絵は好きです。
 やっと好きな絵にめぐり合いました。最後まで見たことでちょっと収穫。

 別の画集(エンリック・ジャルディ著、佐和瑛子訳、「パウル・クレー」美術出版社1992年発行)を見たら、「悪霊の女神」という絵であることが判明。
 私もおかしな絵が気に入るものだ。

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