----- こんな本に出会いました -----
         本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ

 <書名など>

     「ああ、阪神タイガース」
        −−−負ける理由、勝つ理由
      野村克也著 
      角川oneテーマ21
      2008.2 初版発行 195ページ、686円+税 



 今年も阪神のペースだ。
 終盤トップに立った。マジックも8と出た。
 そしたら藤川が最下位の横浜の村田にスリーランを打たれて負けた。
 マジックは消えて、中日が優勝。

 その頼りのなさがおかしな魅力になっている。
 だから、一番好きなチームだ。

 勝つべき時に勝つといった立派なチームは私の友達ではない。

 内容もブックオフで買うのにふさわしい。105円だった。


 名将野村克也が行っても成長しなかったチーム。
 古田は成長したじゃないか。阪神にいるのはバカばっかなのか。それもそうだけれど、監督と選手の相性と言うのもあるし。
 できれば、私も上司は彼のような人物でないほうがいいかなあ。幸か不幸か、今更上司に仕える年齢ではなくなっている。

 在任中、チームは勝たなかったのだから、当然いい話はほとんどなかった。  こういうのは個人名まであげてああだこうだといってもしょうがない。選手だけでなく監督も駄目だったんだ。

 ちょっとひっかかる話があった。
 あと一つ勝てば優勝という最後の2連戦に2連敗した1973年の話である。この年のことは私にも記憶がある。
 まず出てきた江夏が打たれてしまう。次の試合では上田が打たれる。

 野村は次の噂を耳にしたという。

 試合の前日江夏は球団に呼ばれた言われたことは「優勝すれば給料を上げなければならない。勝たなくてもいい」。
 江夏は腹を立てるとともにやる気を失ってしまった。
 話としては良くできている。そうでなければあの江夏が大事な一戦で打たれるわけがない。

 野村とは関係のない時代の話であり、あくまで噂と書いているが、監督にも噂としか伝わらなかったのだから信ぴょう性には乏しい。
 それに、江夏はそんな程度だったのだろうか。彼は球団やチームのために投げていたなんて信じられない。
 「ふざけるな! 球団がそういう考えなら何が何でも勝ってやる」とならなかったのだろうか。
 とは言っても、私が江夏の立場だったら、もちろんやる気を完全になくしてしまう。
 こういう言葉は、ものすごいマイナス効果がある。

 スポーツ新聞のコラムならいざしらず、こんなことは監督経験者が書くべきことかは知らない。
 こんなバカで枝葉末節なことが記憶に残った。その上、こういう品のない話は好きです。

 
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