----- こんな本に出会いました ----- 本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ <書名など> 「プラチナデータ」 東野圭吾著 幻冬舎 2010.6 第1刷発行 431ページ、1,600円+税 |
またまた起きる殺人事件。 こんなことまでして人を殺したいんだろうか、などということを考えてはいけない。 そうでなければ話は始まらないし、終わらない。 こういう本はやっぱり息子から借りた。 私たちの業界には「プラチナ論文」という言葉がある。ものすごいお金を使ったが、ペラペラの論文にしかならなかった状態である。 言うなれば、本書のプラチナとは正反対。 本書はそういう軽い話ではなかった。 |
書き出しは早くも「死体は・・・」で始まっている。もう殺人だ。 2行目には「下半身は露出していた。下着を着けていないからだ。」とある。 そうだよなあ、下着を着けていないとそうなるよなあ、と早くも突っ込みを入れながら読み始める。 内容はそんなバカな話ではない。 天才数学者が作ったDNAプリファイリングシステムに犯人が引っ掛かってこない。 すごいコンピュータシステムなのであるが、内容は開発者にしか分からない。 こういうものが警視庁の実用システムに採用されているという想定がとてつもなくすごいと思う。 開発、データ管理、メンテナンスが二人に一任されている。そして、この二人が殺されればお手上げ。 こういうときの犯人は、内部の腕利きの人物なんだろうなあ、などと考えて読んでいたら、その推理は・・・ 結論はどうでもいい。 プラチナデータの仕組みも途中から出てくる。 やっぱり、面白い。 |