----- こんな本に出会いました -----
         本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ

 <書名など>

     シリーズ藩物語「松代藩」

     現代書館、1600円+税
     2012年9月 第1版、第1刷発行



 真田家は関ヶ原の合戦で昌幸と次男の信繁は西軍に、長男信之は東軍について戦ったことでも有名。
 私から見ると、江戸時代はお家大事が最優先で、お家を守るためにきゅうきゅうとしていた田舎の弱小藩のように見えていた。
 それはそれで別に悪いことでも卑怯なことでもないが、そんな松代藩を知りたいという気持ちはあまりなかった。
 千曲市にある県立歴史館へ行った時、売店で衝動買いした。
 私が本を買うのはだいたい衝動買いです。


 松代藩はことある毎に江戸幕府から出費を命ぜられ、善光寺の修復があれば担当させられ、貧乏と言うよりは負債で身動きがとれなくなる。

 明治の戊辰戦争では官軍となって会津攻めにも加わる。近代兵器で敵を圧倒したというから旧習にすがっていたわけでもなさそうだ。
 幕末の佐久間象山をはじめ、文武学校をつくるなどの風土もあった。富岡日記を書いた和田英、最高裁長官横田正俊、歌手の松井須磨子など多くの人材を輩出している。
 それに明治維新になってみると長野県最大の藩だった。

 鉄道が通るとき、地元が反対して松代を通らなかったという話を聞いたことがあったが、本書によれば「国の方針と経済効率で決められたもので、地元の意向など入り込む余地はなかった」と言っている。
 なにより千曲川が決壊したとき被害にあいやすいという欠点があった。

 こういう本は、当地を悪く書くことはしないものである。
 たとえ事実であっても、自分の住む地域を悪く書いた本なんて買う気がしないから。
 本書を買う大部分は長野県人、それも北信地域の人間であろう。もちろん私も。

 でも、前より松代が好きになったような気がする。
 自分がこんな単純だなんて、前々から分かってはいたが、やっぱり単純である。

戻る