----- こんな本に出会いました -----
         本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ

 <書名など>
     「居眠り磐根江戸双紙」

     佐伯泰英著
     発行所:双葉社
     双葉文庫、1〜51巻、2002年7月〜2016年1月



 「こんな本に出会いました」のページを3年ぶりに書く。
 3年も本を読まなかったかというと、まあ、そんなもの。
 このシリーズのほとんどは、ブックオフで買った。@108円。108円で手に入らない数巻は図書館で借りた。
 それにしても、3年くらい掛けて、51巻全部を読むというおかしな熱意に我ながら呆然。

 文庫本とは言え、手元に45冊もあると(6冊は借りて読んだことになる)、書庫を塞いでしまう。
 近く、ブックオフに持ち込むつもり。全冊揃っていないので、1冊10円かな。

 第1巻の「陽炎の辻」は、なんだか藤沢周平の、「用心棒日月抄」に似ているか?それよりも事は深刻かもしれない、くらいで読み始める
 こんな話はどうでも良いと思いつつ、第2巻「寒雷の坂」を読む。
 以後、引きずって、千夜一夜物語のように、1冊終われば次が気になり、次々と読み、ブックオフに通い、いつの間にかけっこうの冊数に。
 その上、すらすら読めてしまう。
 揃わない巻は小布施図書館で借りた。ここには全巻揃っていた。他の図書館は確かめてない。

 この文庫は、長いシリーズを想定しなかったのか、途中まで、タイトルはあるが、巻数の番号が振ってない。途中からは振るようになった。
 この出版社は、これとは別に、「文庫整理番号」というのが付けてあり、この磐音シリーズの間に、別の文庫の番号が入り込んでいて、なんかややこしい。そんなことを気にしなければ何ともないのであるが。

 事情で藩を捨て、アルバイトに鰻屋でウナギを割き、とてつもない美人で、度胸が座り、気が利く、常識では考えられない妻を迎え、田沼意次を敵にまわし、将軍家基の剣術指南となり、・・・という好き勝手な?設定は、小説家の独壇場。別に歴史を書いているわけではないのだから。

 読後感
 主人公の磐音は、人を何人斬ったのだろうか。死者、重軽傷者を合わせたらどのくらいになるのだろうか。などという、他愛のないもの。
 面白かった。でも、ちゃんと読んでいなかったんだ。

 と言うわけで、ありきたりで、かつ珍しい、面白い本を読み通してしまった。
 もう1度読みたいかというと、まあ、本棚が窮屈になって困るという程度かな。

 でも、面白かった。どこが、とまじめに聞かれると困るが、あえて言えば、ナンセンスなところ。
 
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