----- こんな本に出会いました -----
         本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ

 <書名など>
     塩野七生:ローマ人の物語1「ローマは一日にして成らず」

     新潮社 2136円+税 1992年発行

 この著者の本を沢山買ってしまい、本棚のかなりのスペースを占めている。
 どうした気まぐれか、少しずつ読み返している。
 このシリーズも、第1巻からどこまで読めるか、またこのページに書く気になるかは不明。
 それにしても、この本を買ってから25年以上になる。


 良く知られているように、ローマはトロイがギリシャに敗れて落城したとき逃げ延びたアイネイアス(トロイ王の婿)が創ったことになっている。
 落人伝説ということか。
 アイネイアスは母親がヴィーナスであるという。
 昔、ウェルギリウスが書いた「アイネイアス」を読んだことがあった。
 ここに書かれた国の人は怒るんじゃないかと思ったが、そこは神話の世界。

 そこから、日本で言えば古事記みたいな伝承があって、ロムルスがローマを建国した。
 だたし、そこまでの伝承が、トロイの陥落とは400年も差があったので、その空白は適当に埋めた。
 荒唐無稽な方が喜ばれる、と書いている。それで良いのだ。
 なにしろ、あちこちにギリシャ神話の神々が現れて、父親になったり母親になったりしているのだから。
 ロムルスとレムスの父親も軍神マルスである。

 それはそうとして、ローマ建国BC753には伝承から歴史の時代になった。
 ローマの発展は緩やかであったように見える。
 一日にしてならずということは、長い年月が必要であったということであろう。

 言葉による説得も、理(ことわり)を解する人はいつの世でも多くはない、とか、
 スキャンダルは力が強いうちは攻撃してこない。とか、
 どん底に落ちたのだから這い上がるしかなかったのだが、落ちたままで終わってしまう民族とて少なくない。とか、
 知力ではギリシャ人に劣り、体力ではケルトやゲルマン人に劣り、技術力ではエトルリア人に劣り、経済力ではカルタゴ人に劣っていたローマ人が、これらの民族に優れていた点は・・・。とか、
 変わった歴史書、もしくは歴史感想文であり、歴史音痴にとっては読んでいてたのしい。

 それにしても、著者は良く勉強して、自分の感想をはっきり出しているなあ。なんていうと怒られるかな。
 
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