----- こんな本に出会いました -----
         本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ

 <書名など>
     「ギリシア人の物語」1、2、3

     塩野七生著
     発行所:新潮社  1:2,800円、2012.12発行
              2:3,000円、2017.1発行
              3:3,200円(税別)2017.12発行
               (巻号はローマ数であるが、ここでは算用数字に)

 いつの間にか、この著者のシリーズを最後まで買ってしまった。
 長いお付き合いであるがそれはそれとして、巻を重ねる毎に本は厚くなり、当然定価も一緒に上がっていく。


 以前「ローマ人の物語」を読んだ時に、いずれは「ギリシア」についても書くのかなとは思っていた。
 珍しく私の予想は当たった。
 直接民主制を採用した国として昔習ったギリシアのことである。よほど良い国家になったかというと、そこはやっぱり難しい。
 その上、統一国家ではなく、沢山の都市国家である。
 市民の大多数が、しっかりと現状を認識できるわけでなし、ペルシャとの戦争有り、陶片追放だっていつもうまく機能する訳でなし、衆愚政にも陥る。
 でも、ソクラテスもプラトンもいた。

 民主制に対して「まったくもう」と著者の嘆きが聞こえそうな気がした。
 アテネもスパルタもテーベも落ち目。

 そこに現れた、マケドニアのフィリッポスとアレクサンドロス。
 と、筆者もいきいきとしてきたように感じる。
 第3巻はマケドニアだけ。その大部分はアレクサンドロス。
 たった10年で大帝国を打ち立て、病死してしまった。後継者がいない。後継者争いが半世紀も続く。アレクサンドロスの部下だった将軍たちがいずれもどんぐりの背比べであったようだ。
 帝国は4つに分断されたが、それから200年くらいのヘレニズムの時代は、総体的にみれば平和の時代であった。
 そして、ヘレニズム時代の彫刻の完成度の高さに驚かされる

 最後に、17歳から始まる著者の旅の始まりが記されて終わっている。その冒険心に溢れた人生にも驚嘆!


 
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