読了年月日 | 著者「書名」 出版社 発行年月 価格(税別) ちょっとだけメモ | 感想 |
2020.2.28 | 杉晴夫「論文捏造はなぜ起きたのか?」 光文社新書 2014.9 760円 STAP細胞の事件から間もない頃に書かれた。その捏造事件だけを解明するのが目的では なく、根底に広がる日本の研究の現状を見ている。 大学の独立行政法人化と競争的研究費の増額が主原因という立場で書かれている。 身分と予算が保障されているから大学教授は研究もしないでのんびりしているという考え から、人事評価を強くしたら、かえって研究の荒廃を招いてしまった。 研究費を獲得するために無理をする。それで捏造にまで走る。日本の研究体勢に取り込まれた ちょっとまじめで一生懸命研究をしている大多数の研究者にはつらい。せこい体勢 を作れば、当然せこい結果がでる、日本の研究はどうなるか。改善策も示している。 | ☆☆☆ |
2020.2.21 | 田辺聖子「ひねくれ一茶」講談社文庫 1995.9 757円 いつ買ったか覚えがない。処分する前にちょっとと思い読み始めた。一茶の俳諧人生、柏原 での遺産相続、結婚、そして幾つも組み込まれる俳句。感動してしまった。 一茶よりも田辺聖子に。 昔「カモカのおっちゃん」というのを読んだ。面白かったがそう言う人だと思っていた。 この人が文化勲章を受章したときは少し意外であったが、今は納得。この本は、紙がちょっと 黄ばんできているが本棚へ逆戻り。 | ☆☆☆☆☆ |
2020.2.10 | 高橋保行「ギリシャ正教」講談社学術文庫 2016.5 1,050円 身近のカソリック、プロテスタント以外のキリスト教を知りたかった。なんとなく、 そうだよなあ、と思いつつ読んだ。神は一人でも人間は多数。東のキリスト教、西の キリスト教と言っているのも面白い。読み応えあり。 | ☆☆☆☆ |