2020.3.25 | 鎌田東二「超訳 古事記」 ミシマ社 2009.11 1600円 分かりやすく、面倒なところは大胆に省略し、ちょっと追加してあるからあっという 間に読める。超訳ならではの良さと限界か。 毎度悩まされる登場人物の多さと、諸々の不可解さはそのまま。 楽しめたという点では良かった。 | ☆☆ |
2020.3.20 | 青木靖三「ガリレオ・ガリレイ」岩波新書 2009.3(23刷) 700円 生まれたのは、シェイクスピアと同じ1574年、ミケランジェロの死ぬ3日前(2月15日) だった。ピサに生まれ、メディチ家のお抱え学者に。 『黄金計量者」を時のローマ法王ウルバヌス八世に献上したら大喜びされたのに、 結局は異端裁判となる。(裁判に負けて)聖書に反する地動説を擁護しないことを誓う。 例の有名な「それでも地球は回っている」という言葉は本書に書かれていない。 学生時代に「新科学対話」、「天文学対話」を読んだ。あの頃の元気は出そうにない。 | ☆☆☆☆ |
2020.3.15 | 田部井淳子「山を楽しむ」岩波新書 2002.9 700円(
ブックオフで100円) あの小さな体で、エヴェレストをはじめ、世界中の山に登り、日本の山も。楽しんで いた様子が見えるように書かれている。山のゴミの問題にも取り組んだ。 お金も掛かっただろうに、その辺の苦労はあっさりとしか書いてない。 長野市での講演が予定されていたのに、2016年7月に逝去。 | ☆☆☆ |
2020.3.5 | 五木寛之「白秋期 地図のない明日への旅立ち」日経プレミアシリーズ 2019.3 780円 人生100年時代を25年毎に区切って、青春、朱夏、白秋、玄冬と分け、白秋期こそ 豊かな実りの時代。自由自在に、自分本位に生きる。そのための考え方や暮らし方 を示した書である。そうだなあ、そうかなあ、という感じで読んだ。 人は人、自分は自分なのであるが、どのように実らせるか。 でも人生は過去の蓄積の上になっている。そう言えば、自分はすでに玄冬期。 あるかなきかの実りの後、なかなか厳しい毎日ではある。 | ☆☆☆ |