コンパクトアルミケース
平成12年10月製作 
製作の動機
何故作ろうかと思い立ったか。
FlexATX用の小さな電源を注文したのが木製ケースを作っている頃でした。注文したのを忘れていた数ヶ月後、店に行くと「届いているよ」の一言。じゃあつくるかということで作り始めました。
金属の折り曲げ加工や溶接からやろうとしたのですがやはりちゃんとした折り曲げ機がないとできそうもないので箱を作ってくれる店を探しました。

板金屋さんに注文した箱が10月の始めに届きました。仕事の合間に作ってもらっていたので時間がかかったということです。請求金額は考えていたより安かったです。
さっそく電源とマザーボード、FANの位置だけ決め、ドリルで穴あけを始めました。


2mmのアルミ板でもドリルならすぐに穴があきます。しかし、金鋸は手間がかかります。少しずつやっているので完成が遅くなりました。。

缶体 300mm×230mm×85mm
MicroATXまで可能のはずでしたが、マザーボードの取り付けに余裕を持たせて穴あけをしたので、FlexATXしか入らないみたいです。

FDD、CD-ROMなし
   
やっとバックパネルと電源の穴を開けた。ドリルと金鋸、やすりは必需品。ハンドニブラーが見つからずに苦労しました。
   
電源とマザーボード、FANを入れてサイズの調整をする。この調整が手作業。合わせて削る、合わせて削るの繰り返し。
   
やっと穴あけが完了した。弁当箱のように上からかぶせる方式なので、前面を幅1cmのアル板で囲み、中にアクリル板をはめ込むことにした。性能には影響ないが、見映えのため。
ヤスリで磨き後は塗装を残すのみ。
   
つや消しの黒で塗装しました。HDD_LEDとPWER_LED、電源SWとRESET_SW、スピーカーをつけました。
 
部品をはめ込んでみました。2cmくらい余裕をみていたのですが、FANやSPの厚さやケーブルの長さ等で苦労して納めました。しかし、マザーボードをよく見たら、ブザーがついていた。SPは取り外した。
   
別のマシンのFDDとCD-ROMをつないで、OSと基本的なソフトをインストールしました。

完成した中の姿です
   

      ようやく動くようになりました。


問題点は2点。
最初にEMM386のエラーがでる。エラーが出た後、別のアドレスで成功と出る。これは、原因がわからず。マザーボードのメモリー管理が特殊なのかも知れない。WIN98のCONFIG.SYSを消去することでエラーメッセージを回避した。
FDDのアイコンが消せない。これはソフト的に消せるのだがそのままにしてある。間違ってAドライブをダブルクリックするとエラーになる。TweakUIでAドライブを消し去ることで解決した。
最近は各社から小さなコンピューターが出ているようです。しかし、汎用の部品を使っているものはあまりありません。
FlexATXのマザー、168ピンのDIMM、3.5インチHDDを使いいつでも中身が取り替えられるように考えています。
また、CD-ROMやFDDはOSのインストール以外使わない予定ですが、仕事に使うのでオンボードのLANが必須です。


マザーボードはECSのP6STP-FLです。SiSの630Eを使用しています。Video、LANはオンボード。使わないSoundもオンボードです。PCIスロットは使えません。上に20GのHDDが被さっています。
HDDの片側はケースに中側はL型金具でねじ止めしています。HDDをどのように取り付けるか一番考えました。穴開けしてから、2.5インチのHDDの安売りがありました。2.5インチなら縦に入れることができたのですが、後の祭り。

LEDやSWのリード線は最小の長さでした。余裕をみたはずなのに。したがってやっと届いている状態です。それと反対に80芯のIDEケーブルは既製品なので長くて納めるのに苦労ししました。短いケーブルもあったのですが、他の項目でも書いていますが、なぜかUltraIDE/66として認識しません。

前面は電源SWとPoerLEDとHDD_LEDだけです。後ろには目立たないけれどリセットSWを付けました。
アクリル板を止めている4本のねじは飾りです。背面はバックパネルも黒く塗装しました。色を黒くしたのは、汚れを目立たなくするためです。サイドには吸気の穴を開けています。ミリねじ、インチねじともに黒く塗ったのですが、取り外ししているうちにペンキがはげているものがあります。

前回のアクリルケースでもそうでしたが、FANの穴がきれいに開きません。正確に製図してポンチで決めてからドリルを使えばいいのですが、どうしても省略してしまうせいです。機能には影響ないし。

                    
完成の1ヶ月後、マザーボードをTyanのS24020 Tomcat i810efに変えました。STP−FLのVIDEOに我慢がならなかったので、あるところから強引に奪ってきました。仕事で使っているNECの液晶でクリアでないため。
この液晶は木製ケースで使用していたときも、発色が悪くVIDEOカードを変えている。(マザーボードの項参照)
FSBの設定はいろいろあるのだが、Pentium500Eが133MHzで動いてくれない。BIOSさえ立ち上がらない。BIOSの設定が悪いと思うのだが、Tyanのマザーについて解説しているところが少なくよくわからない。おまけに入れたケースが自作のアルミケースなので狭い中でCMOSのクリアのジャンパーまで手が届かない。安定重視のマシンなのでクロックアップはやめておくことにした。職場にWindows2000serverが入ったので、win2kを入れた。