アルミケースその4
H14.6製作
 

構想

 前回製作したコンパクトアルミケースは、ファンを5V駆動にして静音化を図り、職場で朝から晩まで動き続けている。更なる静音化のためにどうしたらよいか考えていたが、VIAのCPUファンレスマザーボードEDENが手に入ったので、完全ファンレス化を目指してケースを作り始めた。
 マザーボードは小さいので、ケース自体は小さくできる。FDDコネクタがないので、FDDは最初から付ける予定はない。CD-ROMをどうしようか考えながらケースを作っていったのだが、ケース全体の形が整ってみたら、大きさが前回のコンパクトアルミケースとたいして変わらない大きさになってしまった。
 前回と同じようなものを作っても面白みがないので、CD-ROMを内蔵させ、1つあるPCIスロットにLANカードを入れ、LAN端子が2つになるようにした。完全ファンレス化で家庭内サーバーを目指した。
補強とCD-ROM
 1mmのアルミ板で作っているので、強度を確保するためと、タッピングでねじ山を作るために各所に2mmのアルミ板を金属用の接着材で張り付けた。
 CD-ROMをどのように取り付けるかが一番の問題だった。様々な方法を考えたが、トレーを自作し、下からさらに支えるという方法で取り付けた。
電源ファン
 問題は電源ファンだった。OSをインストール後、電源ファンを切り、WindowsUpDateをしている途中ブルーバックになってしまった。ケースにさわると、電源部分が熱すぎる。FANを回すとあっという間に温度が下がる。電源の中の放熱板を工夫しない限り完全FANレス化はできない。放熱器をどのように取り付けるか思案中。
 とりあえず電源FANを5V駆動にして静かなマシンになっている。
 
   
製作の意図
なるべく小さなケースを作る。
CD-ROMを入れる。サーバーになるようにLANを増やす。
板金加工
1mmのアルミ板を折り曲げケースの形を作る。
背面パネル面と電源部分の加工。アルミ板なので、細かい調整はヤスリで仕上げる。 位置決め
マザーボード、電源を配置し、細部の加工のために、ねじ位置を決める。
補強や支えのための細かい部品を加工する。
PCIスロットにLANカードを取り付けるために、カード付属のブラケットを切り取り、タッピングでねじ山を切る。
2.5インチHDDのアダプタの加工と取り付け用ステー
2mmのアルミ棒を折り曲げ、タッピングでねじ山を切っておく。

CD-ROM用金具
CD-ROM用の取り付け金具を作る。
今回はこれをどうするかで、ずいぶん考えた。
上蓋を取り付けるために、ねじ山を切らなくてはならないが、1mmのアルミでは切れないので、2mmのアルミ板を接着する。
 
ケースの完成
2mmのアルミ棒の接着。CD-ROMを支える金具。ケース底面アルミ板を接着。など、各所に補強を加えた。そのことで、1mmのアルミだが、結構頑丈にできた。
紙ヤスリで全体を仕上げてケース加工は終わる。
 
SWとLEDにリード線を取り付ける。熱収縮チューブを使って仕上げる。 電源の上に多く穴を開けてある。電源のファンを切りたいので、放熱のため。
PCIスロットを空けておくのは、心苦しい(?)ので、LANカードを入れる。オンボードと併せてLANが2個になった。 背面のLANの口。後から、設計変更で開けたので不格好になっている。