やってきたVAIOの抜け殻 H17.1
     
 ある日、いつものようにお店ぶらぶらしていると店の隅にVAIOの抜け殻がありました。
 「修理に出したのだが、調子が悪いので、CPUやメモリを抜いてなげてあるんだよ。」とのこと。\(^o^)/!!  ちょうだい。「いいよ。」( ノ ̄∇ ̄)ノ 本当に?
 というわけでもらってきました。VAIO PCV-RZ50
PCV-RZ50を調べる
■ もらってきたもの
 ○ ケース  マザーボード(チップSiS) 元のCPUはP4 2.4GB。
 ○ Giga Pocket Engine DXボード(ENX-18)
 ○ PCカードボード
■ 調べたこと
 ○ 電源が不良でリコールされたことがある機種。元の持ち主も最終的に電源が悪く手放したということ。通常のATX電源と大きさが異なり、ねじ位置も違う。
 ○ マザーボードはASUSのP4S533-VX(SONYオリジナル)BIOS画面でSONYと表示される。USBコネクタ等が独自仕様。
 ○ ケースの形状は普通のM-ATXでマザー交換は容易そうである。PCカードボードはケースを変えると無理そうである。工作を精度を高くすればできそうだが?
 ○ Giga Pocket Engineはほかのマザーでも動きそうだ。ただしソフトがない。
とりあえずCPUとメモリ・HDDを入れる
    
 最大の難関は普通のATX電源を入れること。5インチベイとぎりぎりでかなり苦労して押し込んだ。2箇所だけ金具を使ってねじ止めしている。
 そのうちに板金加工してきれいにしよう。
■ CPU
 セレロン2.4Gを入れる。P4の2.4GBは子供のゲームマシンに入っているのでぬけない。リテールのCPUファンの留め具を折ってしまったので低速静穏ファンをつけた。
■ あっというまに完成
 なんだ、あっけなくできてしまった。OSインストール。動くじゃないか。
■ ドライバ
 ASUSのP4SGX-MXがSiSのチップ。同じようなものだろうと試す。VGAと音源はすんなりインストールされた。
■ メモリスティックアダプタ
 SONYのサイトからドライバ落としてインストール。デバイスマネージャの?マークは消えた。メモリスティックを持っていないので動くかどうかわからない。
■ Giga Pocket
 SONYのサイトからMPEGエンコーダのドライバを落としてインストール。デバイスマネージャの?マークは消えた。しかしGiga Pocket のソフトがないので動くかどうかわからない。YAHOOのオークションにでも参加しようか。
■ ケースファン
 ケースファンが古かったので回転制御機能のついたファンに変えた。つけた後、光るファンだということに気づいた。光り物は嫌いなのに。

■■■ 問題点 ■■■
 ○ Giga Pocket のソフトがない。従ってTVもみられない。別にGiga Pocket でなくてもいいのだが、市販のカードはケース前面へのコネクタがない。コネクタさえあれば端子の加工などはすぐできるのだが。
 ○ 起動時にシステムモニタエラーがでて止まる。電源ファン、CPUファンが制御できないためのようだ。電源にはファン制御のコネクタはないし、CPUファンは低速に変えているし。P4SGX-MXはBIOSでエラーを無視することができたが、このBIOSには項目がなかった。
 ○ BIOSのバージョンが1001だったので1002にアップデートをしようとしたら、この機種は使えませんとでた。RZ50用のBIOSをSONYのサイトから落としてきたのに。

■■■ 次 は ■■■
 ● 電源をきちんと納めること。
 ● Giga Pocketが動くかどうか確かめること。
 ● FSB533までしか対応していないマザーを交換するかどうか。コネクタのピンは位置は確認してあるのでなんとか行けそうだが。
Giga PocketにMDL--10を載せる H17.1
■■■ yahooオークションで ■■■
 yahooオークションでENX-17用のアナログ・デジタル変換サブボードのMDL-10を競り落とす。ENX-17用だがENX-18でも動くらしい。取り付けたところ動作した。Giga Pocketも手に入れたのでインストールした。TVが映った。画像にノイズがでた。Giga Pocketの動作は確認できた。インストールの手順も分かった。画像のノイズの原因は分からない。
マザーボード交換 H17.2
■■■ ある日突然 ■■■
● 動作を確認すると興味が薄れます。しばらくそのままに部屋の隅に投げておきました。訪れる人のいないアパートの片隅にひっそりと立っていたのです。しかし困ったことがおきました。Aopenのi855GMEm-LFSを入れたSST-LC02が頻繁に起動しなくなったのです。たぶん電源の不調だろうとむき出しで別の電源をつなぐと正常動作します。やむなくSST-LC02はしばらくお休みとなりました。特殊なFSX電源なので代わりがありません。
● H360Cに入っていた、865GM3-FISを抜き、H360Cにi855GMEm-LFSとpentiumM1.5Gを移し変え、仕事用PCにしました。
● 行き場を失った865GM3-FISをVAIOの抜け殻に入れることにしました。

入れ替え終了後のVAIO
ケーブルがぐちゃぐちゃしています。
      
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1 2 不調になったAopenのi855GMEm-LFSを入れたSST-LC02
    AOpenのケースH360Cに入れた865GM3-FIS
■■■ コネクタのピン配置入れ替え ■■■
 元のマザーのUSBやパネル端子、IEEEは特殊形状でマザーを変えると各種コネクタが挿さりません。パネルはSWとPW-LED、IDE1-LEDのみ取り出し別の端子をつけました。
 画像はないのですが、ENX-18に載ったMDL-10から出ているIEEEの先がフロントのIEEEのコネクタに合わなかったので、そこも別の端子をつけています。
   
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1 ケースからでているパネルコネクタ。ピンをぬいて必要な物だけ普通のコネクタにつける。
2 865GM3-FISにつなぐ。必要以外とってもいいのだが一応残しておく。
3 USBコネクタのピンは位置を変える。つぶしてある穴はきりで貫通させておいた。
4 マザーボードには計4つのポートがあるが、元のコネクタを使っているので2本が使えない。これもコネクタをとりあえず残すため。


問題の前面のパネル
 12Vが別に必要。これは簡単に解決。
 IDE2-LEDはとりあえずつなぐ場所がないので光らない。

 IDEねじがケースにアースをとっている。そのままにしておくとSWが入らないことが多い。なぜか。配線の関係なのは確かだが。後ろに紙を挟み込み、ねじもパネル基盤にふれないようにして、全体をケースから浮かすことで解決。正常に動作した。
 まあ、動けばいいのだ。

あっというまに旅立ち H17.3
■■■ 突然去っていった ■■■
 VAIO好きな知り合いがいた。そいつのPCは、私の余り物で作ったもの。調子が悪くなったと電話が来る。話しているうちにこのVAIOもどきが行ってしまった。
 しばらくして、FDDが動かないとの連絡あり。そういえば電源ケーブルをFDDにつないだ覚えがない。デジタル入力ができないそうだ。しかし、きちんと調整しないまま旅に出て行ったPCはこれが初めてだ。
火を吹いたそうな H19.5
■■■ 光ったそうだ ■■■
 ある日VAIOもどきPCが戻ってきた。

 電源あたりが光って起動しなくなったそうだ。テストをする。電源が死んでいた。ほこりが山になっていた。電源交換。起動せず。いろいろ試したが、結局マザーが死んでいた。
 チップに何かつている。取ろうといても取れない。よく見ると中から焼けているような。多分焼けている。ほこりで電源がスパークしてチップを焼いたと思われる。
 CPUクーラーもドライブの隙間もほこりの山。1回も開けたことがなかったそうだ。
 Pentium 4 2.4CとECSのVIAチップのマザーを入れて返す。コネクタピンは普通にし、排気をよくするため光るファンを取って、光らないファンに変えた。メモリを1Gにする。
 本当は、pentiumMの方がよかったのだが、PCの整理中で、先に旅に出た後だった。しょうがない。これでがまんしてもらおう。
 時々エアーダスターで掃除をするように言い渡す。