■講演会・シンポジウムの開催 |
○設立10周年記念式典が行われました。
平成26年11月25日(火)14時より、広島市中区加古町のアステールプラザ中ホールにおいて、設立10周年記念式典を開催しました。関係者から一般の方まで、合わせておよそ330名の出席がありました。
第1部では、主催者である広島被害者支援センターを代表して山本一隆理事長が挨拶したのち、センター設立以来ずっと支援活動に協力してこられた犯罪被害者相談員の扇吉嗣さんと柳原ひとみさん、および広島弁護士会の「犯罪被害者の支援に関する委員会」に対して警察本部長・支援センター理事長連盟表彰がありました。また、公益財団法人日本財団、株式会社プローバ、広島県遊技業防犯協力会連合会、広島電鉄株式会社、広島信用金庫および株式会社スクエアに支援センター理事長感謝状が贈られました。
次いで、17名の来賓の紹介が行われ、来賓を代表して、広島県の湯崎英彦知事、林正夫議会議長、宮園司史警察本部長から挨拶があり、それぞれの立場から、犯罪被害者への支援の重要性と支援センターの活動に対する評価と期待が述べられました。
第2部は、記念講演として全国犯罪被害者の会(あすの会)会員の加藤裕司さんに、お嬢さんを冷酷な犯人に殺害された経験をお話しいただきました。その内容は、事件当日から犯人逮捕に至るまでの事実経過とその間の遺族の心の動き、また、裁判に臨んでの状況などを詳しくお話しいただきました。聴衆はだれも、まったく罪のない女性が殺されてしまった不条理さと遺族の悲しみに胸を打たれました。
そのあと、第3部として、広島県警音楽隊により、山口百恵さんの「いい日旅立ち」など、心を和ませる楽曲の演奏がありました。
なお、今回の記念事業の1つとして『広島被害者支援センター10周年記念誌 10年のあゆみ』が編纂され、1年ごとの支援センターの行事や活動のデータを貴重な記録して残すとともに、理事や支援活動員の方のメッセージ、平本将人前副理事長をはじめとする物故者への追悼文などが掲載されました。この記念誌は、式典の参加者に配布されました。
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○第6回犯罪被害者支援シンポジウムが開催されました。
「滞日外国人と被害者支援 〜外国人被害者の実態と課題を探る〜」
広島被害者支援センターの第6回シンポジウムは、平成21年4月11日(土)午後、広島市中区の県民文化センター鯉城会館で開かれ、市民や官民の被害者支援機関・団体の関係者ら160人が参加しました。
まず、民族・移民問題の研究者で当支援センター理事の田中泉・広島経済大学教授が「広島県内滞日外国人の状況と課題」と題して基調講演。県内の外国人登録者数は約3万9千人(2006年統計)と、20年前の2.5倍になり「外国人の犯罪はよく報道されるが、外国人の被害者にもっと目を向ける必要がある」と指摘しました。
これを受けて、田中教授をコーディネーターに、ひろしま国際センターの相談員・通訳や自治体の外国人相談員ら3人のパネリストが、企業受け入れの研修生の職場環境をめぐるトラブルや地域でのいじめ被害、さらに国際結婚者のドメスティック・バイオレンス(DV)などの事例を紹介しました。
今後の外国人被害者支援のあり方については「言葉の壁があり、せっかくの支援制度や相談窓口がきちんと伝わっていない。やさしい日本語や多国後で制度紹介の徹底が急がれる」などの貴重な提言があり、参加者の多くが「勉強になり、認識を新たにした」とアンケートに答えていました。(了)
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○第2回講演会が開催されました。
「被害者支援に求められるもの 〜災害被害のトラウマ・ケア〜」
・日 時 平成20年11月29日(土) 13:30〜15:30
・場 所 広島YMCA国際文化ホール
(広島市中区八丁堀7−11 TEL(082)227-6816)
・講 師 講師:久留一郎氏
(臨床心理士、鹿児島純心女子大学大学院教授
社団法人 かごしま犯罪被害者支援センター理事長)
専門分野:臨床心理学
事件・事故後のPTSDについての臨床的研究
災害被害者のトラウマ研究等
著書:「PTSD-ポスト・トラウマティック・カウンセリング」他多数
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○第5回犯罪被害者支援シンポジウムが開催されました。
・日 時 平成20年4月19日(土) 13:30〜16:00
・場 所 広島平和記念資料館「メモリアルホール」
・テ ー マ 「少年事件被害者・遺族の支援を考える」
<< シンポジウムの「ちらし」はこちらをご覧下さい(PDFファイル) >> |
○第4回犯罪被害者支援シンポジウムが開催されました。
・日 時 平成19年4月14日(土) 13:30〜16:00
・場 所 国際教育センター(広島市中区)
・内 容 基調講演「命の大切さについて」
講師:北口忠氏(廿日市市女子高生殺害事件被害者遺族)
シンポジウム「被害者遺族にとっての情報提供・収集・発信」
シンポジスト:北口忠氏
橋本英樹氏(佐伯区イエローレモン隊:地域ボランティア)
片山学氏(中国新聞社報道部 司法・警察担当記者)
水戸川康広氏(広島県警察本部警務部参事官
兼警察安全相談課長兼被害者対策室長)
(基調講演)
基調講演として、2004年10月に愛娘の聡美さんを亡くされた北口忠さんに「命の大切さについて」というテーマで、お話をしていただきました。お話の中では、娘さんを亡くされた悲しみ、事件が未解決であることの苦しみ、情報提供を求めるお気持ちを聞かせていただき、改めて犯罪被害者の方やご遺族の方の辛さを痛感しました。
(シンポジウム)
シンポジウムでは、センター理事である弁護士の長井貴義先生、広島大学カウンセラーの内野悌司先生が司会を務め、北口さんを含め、4人のシンポジストの方々をお迎えして、それぞれの異なった立場から、いろいろなお話を聞かせていただきました。お話を聞きにいらしていた参加者の方々からも質問や意見が出されて、時間ギリギリまで活発な議論が進められました。
また、当日は多くの参加者の方々に来場していただいて、会場がいっぱいになるほどでした。取材陣も多く、テレビや新聞でも取り上げられました。今後もシンポジウムや広報・啓発活動に力を入れて、活動員みんなでがんばっていこうと思います。
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