今年の１月に北海道を訪れ、交流したカナダ、B.C州スコーミッシュのヴィバリー・マニュエルからの支援要請が、バンクーバーの松井さん経由で届きました。

日本企業による海外でのリゾート施設建設で先住民が苦境に追い込まれているのは、世界の全域に広がっています。我々"日本人"の責任です。買収・建設に反対する声を、ぜひ郵便やFaxで送ってください。個人でも団体でも結構です。１通でも多い批判の声が、カナダの友人を支えることになるでしょう。

スクウェルクウェックウェルト・プロテクション・センター　　　　　　C/O Box 608,Chase, B.C. Canada

2001年７月14日

日本市民、経済人、政府要人各位

日本人投資家が、先住民セクウェックムクの人々を伝統的領土から追い払おうとしています。

ある日本市民の一人が私たちの先住の地、セクウェックムク領へ来て、私たちの土地に根ざした伝統文化を無視し、極めて遺憾な行動をとっています。

日本ケーブル社の所有者であるオオクボ・マサヨシ氏は、今日一般的にサンピークス・リゾートと呼ばれている私たちの伝統的な領土、スクウェルクウェックウェルトにおいて、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州政府から土地を賃貸、購入しました。

先住民である私たちセクウェックムクは、この土地の賃貸、購入に賛同したことはありません。これらの賃貸や購入は、カナダ連邦最高裁やカナダ憲法が認める先住民の伝統領土に対する集団的権利を無視して行われたものです。

スクウェルクウェックウェルトは、私たちが伝統文化継承に利用する領土の一部です。私たちはここでムースや鹿を狩り、野いちご、根茎類、薬草を採取します。またこの地には、私たちの聖地が幾つか点在しています。少なくとも５千年以上、私たちはこの地に住み、土地を利用してきました。白人の入植者達は、約140年前から私たちの領土を訪れるようになりました。

オオクボ氏は1993年にリゾート地を購入し、2000年に７千万カナダドル（約65億円）の拡張事業を始めました。この拡張計画は、モリシー山に建設するデルタホテル、スキーリフト、散策路を含みます。またマクギバリー川周辺にはタウンハウス・マンション群を建設し、ゴルフ場拡張と、オール・シーズンのリゾート地をつくろうとしています。この拡張計画が私たちの文化的生活に多大なダメージを与えることは必須です。リゾート計画は、年中私たちの領土に何千もの人々を呼び込み、伝統的に土地と根付いた我々の生活の継続を中断します。もう既に、この地域でムース鹿や鹿の頭数が減ってきていることが観察されています。

私たちは今回皆さんの支援を頂き、オオクボ氏に私たちの伝統的領土を破壊する計画を中止するよう手紙を書いて頂きたいのです。私たちは、土地や全ての動植物、水資源が現在と未来に継承される、人と自然の関係を確固なものにしたいのです。

アダムス湖とネスカンリスの先住民は、サンピークス・リゾートの入り口にプロテクション・センターを設置しました。サンピークス・リゾート開発会社は私たちをそこから立ち退かせるため裁判所からの禁止令をとろうとしています。できるだけ多くの方々に私たちの運動の主旨と支援を広めて下さい。

オオクボ氏への手紙は次の宛先にお願いします。

Sun Peaks Resort

　　　1280 Alpine Road,Sun Peaks, B,.C. V0E 1Z1

　　　Fax 250-578-7223／Phone 250-578-7222