スカッとした天気が続かず、週間天気予報に気をもんだ果てのキャンプ本番は、ほぼ最高のコンディションで3日間の日程を終えることができました。2年連続不参加の神奈川・Mさんの影響があったのかどうか……常連メンバーの話題には―当然―あがっていましたが、真実はわかりません。とにかく、何よりのお天気でした。
定刻に集合したのは、大人6名・子ども(幼児を含む)4名。全員で汗をかきながら、昨日山下さんとトラックで運び込んでおいた薪やキャンプ用具、今朝運んできたテントと食料を河原へ運び下ろします。暑い!重い!………来年以降、薪と食料以外のキャンプ用品はすべて軽量化をはかることを、心に誓いました。
河原の木陰で昼食。ゴザの上でお昼寝を……という誘惑を断ち切って、カムイノミ、食堂スペース設営。「テントを建てよう」というところへ到着した山下さんも加わって、2のテント完成。少人数だと楽なこともある……。
午後は、カジカ取り――カジカ探し――の子どもたち。ハンモックと川辺を行き来しながらの夕食準備のかたわら、山下さんの“サウナ小屋”作りがすすみます。究極のサウナ・バスを目指して……。
カジカ突きの達人がいない今回、3の子どもたちは苦戦を強いられました。「いた!」「見える!」「触った!」と喚声はあがるのですが、なかなか成果があがりません。覗き箱とヤスを手に何時間も頑張った末に、ついに「やった!取った!」……一匹のカジカをし止めることができました。「焼いて食べよう!」と串焼きに。見守る3の前で焼きあがったカジカは、3分されてそれぞれのお腹に治まりました。本日の獲物、1也。
やがて、夕食の用意が整ったのを見定めたかのように渡辺さんが到着(仕事の後駆けつけたのですが……)、大量の冷たいビールを抱えてやって来た隣人も一緒に、食べ、飲みました。
そして、サウナ。“究極の山下サウナ”は最高の仕上がりで、川の水で身体を冷やしながら、繰り返し入浴する人びとの顔は、すっかり緩みきっていました。
風呂上りで帰っていく“日帰り組”を見送ってから、満天の星を眺めながらの酒宴で夜が更けていきました。
朝食後、渡辺師匠の指導の下、若い二人の女性はカジカ釣りに。追加食料を取りに下界を往復して戻ると、飛び入りの男女2名が水の中で覗き箱を手にカジカ突きにはまっていました。「大人だから、うまく捕れるだろう……」と思っていたのですが、なかなか狙い通りにはいかないようです。
一方“釣り組”は、師匠に教えられたポイントに針を流し、釣れはじめました。1上げるたびに聞こえていた喚声も、やがて聞こえなくなり、黙々と釣りに打ち込んでいるようすです。エサのつけ方や魚の外し方も覚えたらしく、あまり師匠を煩わすこともなくなってきたようでした。
曇り空で涼しく、過しやすい一日でしたが、夕食の頃になると霧雨が降り、やがてぽつりぽつり小雨も落ちてきました。「降るのか?」と、一口カツを揚げていた鍋と火を木陰に避難させましたが、それっきり雨が落ちてくることなく、やがて雲も切れて星空が見えてきました。
釣り師たちの釣果は、50匹を超えていました!――もちろん、カジカばかりです。カジカ汁を作りました。「美味い!」……脂ののったカジカのダシは、素晴らしい味でした。(私は、飛び入り釣り師Tさんが下流で釣ってきた20センチ超の虹鱒を塩焼きにし、これもまた美味しく頂いたのですが……)とても食べきれない程のカジカは、焼き干にすべく、炭火で焼き上げました。
そしてサウナ。繰り返し、繰り返し……。まったく、「山下さん、ありがとう!」です。
星空の下でサウナとビール。至福のときが過ぎていきました。私は早くに寝てしまいましたが、深夜まで“大人の時間”が続いたようです。
「最終日は晴れる」の伝統通り、晴れ上がりました。相変らずの“釣り”と、チューブに乗っての川下り。遊び飽きることがありません。
恒例“なんでも入りカレーライス”の昼食後、テント撤収・片付け・荷運びに汗をかき、カムイノミで神々に感謝し、河原を後にしました。全14名、事故もけがもなく、今朝釣ったカジカを家族へのお土産に抱えて……。
いつもながら、山下さん、渡辺さん、ありがとうございました。来週は、カナダです。
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