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ヤイユーカラパーク VOL42 2002.10.30
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2002 夏のキャンプ

スカッとした天気が続かず、週間天気予報に気をもんだ果てのキャンプ本番は、ほぼ最高のコンディションで3日間の日程を終えることができました。2年連続不参加の神奈川・Mさんの影響があったのかどうか……常連メンバーの話題には―当然―あがっていましたが、真実はわかりません。とにかく、何よりのお天気でした。

1日目

定刻に集合したのは、大人6名・子ども(幼児を含む)4名。全員で汗をかきながら、昨日山下さんとトラックで運び込んでおいた薪やキャンプ用具、今朝運んできたテントと食料を河原へ運び下ろします。暑い!重い!………来年以降、薪と食料以外のキャンプ用品はすべて軽量化をはかることを、心に誓いました。

河原の木陰で昼食。ゴザの上でお昼寝を……という誘惑を断ち切って、カムイノミ、食堂スペース設営。「テントを建てよう」というところへ到着した山下さんも加わって、2のテント完成。少人数だと楽なこともある……。

午後は、カジカ取り――カジカ探し――の子どもたち。ハンモックと川辺を行き来しながらの夕食準備のかたわら、山下さんの“サウナ小屋”作りがすすみます。究極のサウナ・バスを目指して……。

カジカ突きの達人がいない今回、3の子どもたちは苦戦を強いられました。「いた!」「見える!」「触った!」と喚声はあがるのですが、なかなか成果があがりません。覗き箱とヤスを手に何時間も頑張った末に、ついに「やった!取った!」……一匹のカジカをし止めることができました。「焼いて食べよう!」と串焼きに。見守る3の前で焼きあがったカジカは、3分されてそれぞれのお腹に治まりました。本日の獲物、1也。

やがて、夕食の用意が整ったのを見定めたかのように渡辺さんが到着(仕事の後駆けつけたのですが……)、大量の冷たいビールを抱えてやって来た隣人も一緒に、食べ、飲みました。

そして、サウナ。“究極の山下サウナ”は最高の仕上がりで、川の水で身体を冷やしながら、繰り返し入浴する人びとの顔は、すっかり緩みきっていました。

風呂上りで帰っていく“日帰り組”を見送ってから、満天の星を眺めながらの酒宴で夜が更けていきました。

2日目

朝食後、渡辺師匠の指導の下、若い二人の女性はカジカ釣りに。追加食料を取りに下界を往復して戻ると、飛び入りの男女2名が水の中で覗き箱を手にカジカ突きにはまっていました。「大人だから、うまく捕れるだろう……」と思っていたのですが、なかなか狙い通りにはいかないようです。

一方“釣り組”は、師匠に教えられたポイントに針を流し、釣れはじめました。1上げるたびに聞こえていた喚声も、やがて聞こえなくなり、黙々と釣りに打ち込んでいるようすです。エサのつけ方や魚の外し方も覚えたらしく、あまり師匠を煩わすこともなくなってきたようでした。

曇り空で涼しく、過しやすい一日でしたが、夕食の頃になると霧雨が降り、やがてぽつりぽつり小雨も落ちてきました。「降るのか?」と、一口カツを揚げていた鍋と火を木陰に避難させましたが、それっきり雨が落ちてくることなく、やがて雲も切れて星空が見えてきました。

釣り師たちの釣果は、50匹を超えていました!――もちろん、カジカばかりです。カジカ汁を作りました。「美味い!」……脂ののったカジカのダシは、素晴らしい味でした。(私は、飛び入り釣り師Tさんが下流で釣ってきた20センチ超の虹鱒を塩焼きにし、これもまた美味しく頂いたのですが……)とても食べきれない程のカジカは、焼き干にすべく、炭火で焼き上げました。

そしてサウナ。繰り返し、繰り返し……。まったく、「山下さん、ありがとう!」です。

星空の下でサウナとビール。至福のときが過ぎていきました。私は早くに寝てしまいましたが、深夜まで“大人の時間”が続いたようです。

3日目

「最終日は晴れる」の伝統通り、晴れ上がりました。相変らずの“釣り”と、チューブに乗っての川下り。遊び飽きることがありません。

恒例“なんでも入りカレーライス”の昼食後、テント撤収・片付け・荷運びに汗をかき、カムイノミで神々に感謝し、河原を後にしました。全14名、事故もけがもなく、今朝釣ったカジカを家族へのお土産に抱えて……。

いつもながら、山下さん、渡辺さん、ありがとうございました。来週は、カナダです。

夏のキャンプに参加して

楽しかった……  亀田 和菜花(10才・札幌市)

私は初めてこのキャンプに参加したのですが、新せんな体験ができて、とても楽しかったです。

あんなにカジカがとれる川は、みたことがなかったです。家に帰ったら、つったカジカを自分の手でさばいて、焼いて食べました。

夜には花火やサウナなど、やったことがないような体験ばかりの三日間でした。初めと終りにやったカムイノミにも興味をひかれました。天気の方も、太陽がでている日が多くてよかったです。

来年もキャンプに行きたいと思いますので、そのときもよろしくおねがいします。

ラルマナイ川キャンプの感想  北澤 愛(10才・札幌市)

8月の2日に、わなかといっしょにラルマナイ川にいきました。そこで私が1番楽しかったのは、もりでカジカをつかまえた事です。水中眼鏡で川の中を見ながらとりました。カジカは川の1番おくのほうにいました。川の中は大きい石だらけで、足をふみはずすと、とてもいたかったです。

カジカはとても石に似ていて、1回石とまちがえてしまったほどです。にげてしまいました。それが、すごく大きかったので今思いだしてもくやしいです。1日中やりました。

何回も失敗してやっと1匹でした。成功した理由は、カジカがぼけっとしてたし、頭からしっぽにかけてささったからです(即死だったみたい……)。わなかも私も、エラのところにささった時はにげられてしまいまいた。

このキャンプでもりでかじかをとったのはわたしだけでした。ちょっとうれしかったです。つかまえたカジカは、1匹だけで、来ていた男の子とわなかといっしょに焼いて食べました。味付けはしなかったけどおいしかった。 計良さんありがとうございました。

ラルマナイ川のほとりで  鳥居 文子(江別市)

樹々がまた一段と枝を張り、緑蔭を深くしておりました。ここで私は川の流れる音を聞き、子供たちの賑やかな声を耳にしながら、ハンモックの中で葉裏を透かして青空を眺めるのが大好きです。

ことしは末娘がふたりの小さい息子を連れていっしょに参加しました。ラルマナイ川に来る前日から“キャンプだ ホイ”を歌い続けておりまして、特に小学1年の滉一は釣を楽しみにしておりました。5年生のめぐちゃんや、わなかちゃんの釣仲間にさせてもらって、もっぱら川の中でかじか漁に夢中でした。

でも、この日は不漁で、10センチほどのかじか1匹と子蛙1匹。子蛙は観察してから川に戻してあげたのですが、かじかは3人組が塩焼きして3等分にして胃袋におさめたようでした。夕ごはんの時も釣仲間3人は、取り逃がした魚は大きかったとか、夕闇の川面が気になり、いっぱしな釣談義に花を咲かせておりました。

豊かな緑と清らかな川に恵まれた日本もここ数十年、開発という名の自然破壊が始まり、川をめぐる生態系はかなり悪化しているといわれます。水生昆虫や貝、魚などが住みにくくなってきていることがとても気がかりです。

火を囲んで串焼きの鮭を焼くにおいが漂いはじめるころ陽は沈みはじめ、野外大パーティが始まりました。

みんなの顔が生き生きと別人のように輝いて見えるのでした。

飛び入り参加して……  八谷 智子 (札幌)

近くを通ったついでに、キャンプに「ちょっとだけ」寄ってみようと思ったのですが……。

川に入ってカジカ突きに夢中になり、次々と用意される食べ物を食べまくり、噂のサウナで最高に気持ちよい汗を流し・ビール。サウナに入り・ビール。サウナに入り・ビール……。

暗くなり、子供達との花火。子供のような大人達との焚き火を囲んでのよもやま話。

あっという間の楽しい一日でした。

来年は、サウナ職人の弟子入りをするぞと心に誓った夏の一日でした。ほーんと楽しかった。

キャンプだホイ!!  ふくい りゅうじ(3才・千葉県船橋市)

キャンプだホイ! キャンプだホイ! とうたいながらいった。おにいちゃんといっしょにタイヤのボートにのったよ。さかなのうたをうたったよ。さけもごはんもやきそばもおいしかったよ。ママといっしょにつりもしたよ。またらいねんもあそんでね。

きゃんぷ たのしかったよ  ふくい こういち(6才・千葉県船橋市)

たいやにのったり、かじかをつったり、よるにおっきいさかなをみたりして、いっぱいはねていました。

こどもがえるもつかまえたんだ。

きゃんぷでかじかをつったよ。たいやのちゅうぶのふねにのった。きもちよかった。おじさんがつくったさうなにはいった、とてもあつかった。

キャンプの思い出  福井 牧子(千葉県船橋市)

私にとっては、2年ぶり3回目のキャンプ、1年生と3歳になった2人の息子と参加しました。1日目はお天気にも恵まれ、川遊びにもお昼寝にも気持ちの良い1日となり、思う存分遊ぶことができました。川の水もさほど冷たくなく、カジカ探しに私も夢中になりました。

ずいぶん前から釣りをやってみたいと催促されながら、釣り堀に行っても1年生には無理と断られていたのに、ここで実現するとは!! 釣り竿を握って、一人前の釣り師気分満喫の滉一は一匹もつれなくても充分に満足したようでした。

陽が傾いて、ご飯だよー! 長い串にさした鮭の焼けるにおい、家で食べる鮭と比べてどうしてこんなにおいしいの? ごはんもオハウも焼きそばもホタテとイカのおさしみも、初めて食べた鹿肉も食べやすくて本当においしかったです。いつも少食な子供たちも休むひまなく食べている様子は親として何より嬉しいことでした。

食事のあとはサウナ。これを組み立てる途中から参加させて頂いたので、どうなっているのかわかったのも良かったです。山下さんが3回位入るとやせるというので頑張ってみましたが、やせた分食べてしまうので結果は?です。サウナの中に入るとヨモギの香りがプンプン。焼き石にヨモギの束で水をひたしてかけるたびにすごい蒸気が上がるので、もうやめてー! と叫びたくなるほどでしたが、慣れてくると自分でもやってみたくなり、楽しみました。

こうしてたくさんの自然体験をさせてくれたキャンプは、日帰り参加ということもあり、あっという間に終わってしまいました。計良さん、智子さん、山下さん、いっしょに遊んでくれためぐみちゃん、わなかちゃん、他の皆さんも楽しい時間をありがとうございました。そして又来年、このキャンプで皆さんにお会いできると嬉しいなあと楽しみにしています。