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ヤイユーカラパーク VOL45 2003.12.28
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おもな内容

閑話

“ハワイイ・ルネッサンス”という。文字面で概念が分かったつもりではいたが、現地へ行ってみて、はじめてその内容を実感できた。巻頭に引用したハウナニ女史が言うように、「非植民地化は核心部分で政治的な運動」なのである。ハワイイ島のソリさんの主張と、時として起きる彼の苛つきの原因がよく分かった

ハワイイ行きの報告は次号になるが、その中で考えた“アイヌ・ルネッサンス”とでもいうべき問題について、若干触れてみたい。

‘70年代から顕著になった“アイヌ文化復興”の動き――『ヤイユーカラ・アイヌ民族学会』や『ヤイユーカラの森』も、まさにその直中にいるわけだが――は、ハワイイ先住民のような運動になっているのだろうか? という疑問である

確かに「先住民年」や「先住民族の10年」を経、「アイヌ文化法(略称)」の施行によって、アイヌ文化の“復元・復興”が身近なものにはなっている。しかし、そのことでアイヌの生活意識や社会意識が変化してきたといえるだろうか?

「否」である。目先の金に踊らされるアイヌが増えてきた現実は、所謂“アイヌ文化”の氾濫の中で「鈍りくらんで行く手も見わかず」と幸恵さんを嘆かせた姿に自らを貶めているのではないだろうか?

もう、真剣に考え、行動するべき時がきている……。