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ヤイユーカラパーク VOL54</td>
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おもな内容

閑話・休題

その1  

「サハリンU」

稚咲内の海岸に屍を打ちあげていたトドは、サハリンから来たのだろうか?

ロシア天然資源省が、「サハリンU」の開発計画承認を9月18日に取り消したというニュースが流れた。理由は、パイプライン工事が環境破壊につながる恐れがあるからということで、現在パイプライン工事などは停止している。

ロシアが、環境問題を口実に外国企業から自国企業の権益を守ろうという意図は明らかだが、今になって環境破壊を云々するというのはあまりにみっともない。先日北海道テレビが短いドキュメントを放映したが、現地の実情は惨たるものだった。それは、ここ半年や1年前に始まったことではない。

事業主体のサハリンエナジー社(SEIC)は強気の発言をしているようだが、工事再開ができるのかどうか? 結局ガスプロム社(ロシアのガス会社)とSEICとの利権を巡る駆け引きで決着するにしても、再開するためには名目上でも環境再審査が必要だろうし、当初計画の2008年日本への輸出開始は難しいだろう。

日本の出資企業(三井物産、三菱商事)が幾ら損失を蒙ろうが気にもならないが、JBIC(国際協力銀行)が依然として融資する方向へ向っているとすれば大問題である。


その2  

「ひらふがウイッスラーに?」

ニセコ山麓の倶知安町ひらふ地区の地価上昇率が全国一になったという。公示価格は坪53,000だが、実際には坪30万円を超えて売買される土地もあると。

近年のオーストラリア人観光客増大と同国資本の流入が最大の要因だが、すでに土地投機のターゲットと化しているらしい。旧くはハワイイ、近年はカナダ(BC州)の大型リゾート開発と軌を一にしている。

私たちが見てきた"サン・ピークス"や"シュティカ"で進行中、計画中の大規模リゾート開発の主目的は、地価高騰による巨大利益の獲得である。その主人公は国内外の企業と投資家であり、地元住人がそれによって利益を得ることはない。ホノルルの町外れ、砂浜にテント暮らしを続ける人びとは、その象徴だ。

アルビンが言った。「ウイッスラーの拡大で土地が高騰し、その周辺にさえ住めなくなったのが、我々インディアンだ……」。"ひらふ"もそうなるのか?


その3  

「『宣言』は採択されたけれど……」

「先住民の権利に関する国連宣言」草案が6月末、国連人権理事会(ジュネーブ)で採択された。起草作業が始まって24年、審議に入って11年が過ぎている。

理事会では賛成した日本政府だが、すぐさま声明を出している。宣言の柱ともいえる自決権、集団の権利、財産権の三つについて、@自決権は分離、独立を含まないと解釈する。A日本の国内法は集団の権利を認めていない。B財産権は国内法の制限を受ける。(北海道新聞より)

このことに関する論評は、道新に上村英明氏が書いた楽観論しか目にしていない。あるいは12月の本会議での採択を待って、満を持しているのだろうか……?