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 My Favorite Architectures !

[目次 1. グロリエッテ | 2. ウシュマル 尼僧院]
 

 私は遺跡好き、海外旅行好きです。旅行に行くときは、大きな目当てがあることが多いです。遺跡に行くときも、そうです。どうしても見てみたい建物や絵画があったりします。
ここでは、私が出会った、私が会いに行った、私の一番好きな建物達をご紹介します。
(家族がスキャナを購入して、以前の旅行の時の写真を取りこめるようになったので(笑)。)

 1.グロリエッテ (シェーンブルン宮殿、ウィーン/オーストリア)
 オーストリアはウィーン、偉大な女帝マリアテレジア(マリーアントワネットのお母さん)が建造したシェーンブルン宮殿の庭にある建物です。凱旋門として建てられたそうですが、可憐で華奢な風貌は、クリーム色と白で作られた、空気の妖精のようです。

グロリエッテ
 シェーンブルン宮殿 庭のグロリエッテ。凱旋門として建てられたそうです。
庭の真ん中、主宮と対峙した丘の上にあります。建物の前には泉があり、その美しい姿を映します。
幾重ものアーチと白い窓枠、クリーム色の壁の色、門なので、建物より空間のほうが多く、華奢な印象です。クリーム色と白の、空気の妖精(私は密かに、エアリアルと呼んでいます)です。
私が行った時は、ちょうど、正面の階段の所で、黒のタキシードの楽団が、音楽を演奏していました。
(正面の階段の黒い粒粒みたいなのがそうです。)

主宮より、庭の中心のグロリエッテを望む
 主宮から庭の真ん中の、対峙する丘の上にあるグロリエッテを望んだところ。丘の両側には、つづら折れの2本の白い道が登っていっています。麓には、ネプチューン(海神)の泉があります。左右に広がる広大な庭とは、非常に良く手入れされた植え込みが、高い緑の壁となって、真ん中の庭との境目になっています。
 シェーンブルン宮は、主宮の色も濃い目の黄色(クリームがかった濃い黄色、マリアテレジアンイエローと呼ばれる)に茶の窓枠や飾り、手すりがアクセントになっています。
また、この"緑の壁”の両側に広がる庭は、良く手入れがされ、どこをさ迷っても美しく、楽しく、落ち着いた、完璧な庭です。西欧流に幾何学的に刈り込まれた植木によって作られた、緑のアーチ、迷路、道をさ迷い、現れた緑の草地と花壇の美しさを楽しむ。そぞろ歩くのに、これほど美しくて快適な庭、宮殿は他に無いと思います。さすが、芸術の都、ハプスブルグ家の都、マリアテレジアの宮殿です。


 2.ウシュマル 尼僧院 (メキシコ、マヤ遺跡)

 メキシコ、ユカタン半島の亜熱帯樹林の中、ウシュマル遺跡にあります。
紹介が2番目になりましたが、私の中ではこの遺跡(建物)が一番です。
世界で一番美しい建物と思っています。(私にとっては。写真では、そうは見えないかもしれないけど。)
2度目の海外旅行(メキシコ マヤ・アステカ遺跡ツアー)は、この建物が目当てで行きました。
かなり前の写真、それに、ツアーで行ったので、一つ一つの建物、遺跡に居られる時間が短くて、良い写真が取れなかったけど、ご紹介します。

ウシュマル尼僧院です。
(左の、猫仮面が指差している建物。)
尼僧院とは、侵略者のスペイン人がつけた名で、本来は宮殿だったようです。
左は、”魔法使いのピラミッド”と呼ばれる、底面が楕円形のピラミッドです。魔法使いが一夜にして建てたという伝説があるそうです。
(ちなみに、猫仮面は、家主です。。。)
 尼僧院は、ピラミッドの正面にあり、カステラの箱のような4つの直方体の建物が、長方形の中庭を矩形に囲んでいます。
それぞれには、上部に細かな切石のモザイクがあり(大部分は、単純な形の切石です)、優美です。また、並んで開いた開口部のバランスがまた、絶妙で優美です。
中庭の、奥の建物の前の階段の中央には、マヤ文字で埋め尽くされた玉座があります。(崩れかけていますが・・・)
尼僧院正面のマヤの擬似アーチ。
本物の、重力を分散させる、完成されたアーチではないので、高い建物が建てられない(重量を支えられない)と言うことです。
でも、独特の、上の尖った形が優美です。
尼僧院の、正面左の建物。5つの入り口(窓?)の釣り合いが美しいです。
後ろに見えるのは、魔法使いのピラミッドの上部です。
 この旅行に行ったきっかけは、このウシュマルの尼僧院が、ある偶然見た遺跡関係のTV番組で、”世界で3本の指に入る美しい建物”として紹介されていたのがきっかけでした。TVの画面で見た尼僧院を見ると、ホントに美しいんです。(アーチのある建物が写っていたと思います。)彩色は無いですが、上部のモザイクや、真ん中の擬似アーチと開口部と建物全体のバランスが絶妙なのです。
マヤ人や、古代(?)アメリカ文明の担い手達は、私達と同じ黄色人種ですが、それを別にしても、こういった建物を見ると、美と言うものに対する意識、美しいと思うものは、時代、地域を越えて共通なのではないかと思います。
(ちなみに、番組で紹介されていた他の2つの建物は、ギリシャのパルテノン神殿と、イタリア・ヴェネツィアのデュカーレ宮(元首宮)だそうです。)

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