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ウシュマル 尼僧院]
私は遺跡好き、海外旅行好きです。旅行に行くときは、大きな目当てがあることが多いです。遺跡に行くときも、そうです。どうしても見てみたい建物や絵画があったりします。
ここでは、私が出会った、私が会いに行った、私の一番好きな建物達をご紹介します。 (家族がスキャナを購入して、以前の旅行の時の写真を取りこめるようになったので(笑)。) |
オーストリアはウィーン、偉大な女帝マリアテレジア(マリーアントワネットのお母さん)が建造したシェーンブルン宮殿の庭にある建物です。凱旋門として建てられたそうですが、可憐で華奢な風貌は、クリーム色と白で作られた、空気の妖精のようです。 |
シェーンブルン宮は、主宮の色も濃い目の黄色(クリームがかった濃い黄色、マリアテレジアンイエローと呼ばれる)に茶の窓枠や飾り、手すりがアクセントになっています。
また、この"緑の壁”の両側に広がる庭は、良く手入れがされ、どこをさ迷っても美しく、楽しく、落ち着いた、完璧な庭です。西欧流に幾何学的に刈り込まれた植木によって作られた、緑のアーチ、迷路、道をさ迷い、現れた緑の草地と花壇の美しさを楽しむ。そぞろ歩くのに、これほど美しくて快適な庭、宮殿は他に無いと思います。さすが、芸術の都、ハプスブルグ家の都、マリアテレジアの宮殿です。 |
メキシコ、ユカタン半島の亜熱帯樹林の中、ウシュマル遺跡にあります。
紹介が2番目になりましたが、私の中ではこの遺跡(建物)が一番です。 世界で一番美しい建物と思っています。(私にとっては。写真では、そうは見えないかもしれないけど。) 2度目の海外旅行(メキシコ マヤ・アステカ遺跡ツアー)は、この建物が目当てで行きました。 かなり前の写真、それに、ツアーで行ったので、一つ一つの建物、遺跡に居られる時間が短くて、良い写真が取れなかったけど、ご紹介します。 |
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尼僧院は、ピラミッドの正面にあり、カステラの箱のような4つの直方体の建物が、長方形の中庭を矩形に囲んでいます。
それぞれには、上部に細かな切石のモザイクがあり(大部分は、単純な形の切石です)、優美です。また、並んで開いた開口部のバランスがまた、絶妙で優美です。 中庭の、奥の建物の前の階段の中央には、マヤ文字で埋め尽くされた玉座があります。(崩れかけていますが・・・) |
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この旅行に行ったきっかけは、このウシュマルの尼僧院が、ある偶然見た遺跡関係のTV番組で、”世界で3本の指に入る美しい建物”として紹介されていたのがきっかけでした。TVの画面で見た尼僧院を見ると、ホントに美しいんです。(アーチのある建物が写っていたと思います。)彩色は無いですが、上部のモザイクや、真ん中の擬似アーチと開口部と建物全体のバランスが絶妙なのです。
マヤ人や、古代(?)アメリカ文明の担い手達は、私達と同じ黄色人種ですが、それを別にしても、こういった建物を見ると、美と言うものに対する意識、美しいと思うものは、時代、地域を越えて共通なのではないかと思います。 (ちなみに、番組で紹介されていた他の2つの建物は、ギリシャのパルテノン神殿と、イタリア・ヴェネツィアのデュカーレ宮(元首宮)だそうです。) |