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新緑の中 勇壮に慈恩寺舞楽 〜寒河江〜


てんぐの舞「散手」の一場面

 寒河江市の慈恩寺で5日、「一切経会(いっさいきょうえ)」が行われ、国指定重要無形文化財の慈恩寺舞楽が奉納された。
 慈恩寺舞楽は、河北町の林家に伝わる伝統行事で、1200年の歴史がある。毎年、5月5日、一切経会の際に奉奏される。
 新緑に囲まれた舞台上で、剣舞「太平楽」、てんぐ舞「散手(さんじゅ)」のほか、「陵王」、「納曽利(なそり)」など全8番が演じられ、伝統の舞いをひと目見ようと集まった大勢の人々は、じっと勇壮な舞を見守っていた。

慈恩寺 天平18年(746)聖武天皇の勅令により、娑羅門僧正が開基したと伝えられる古刹。境内には本堂(国指定重要文化財)、三重塔、薬師堂、仁王門などが厳かに立ち並ぶ。阿弥陀如来像や十二神将などの平安、鎌倉時代の仏像群は、ほとんどが国重要文化財に指定されている

【2005.5.5】

 
剣舞「太平楽」