☆ カリウム

膀胱壁の透過性を高め、痛みの原因ともなります。
神経細胞や筋繊維の活動電位の発生と伝道に関与しています。
水洗・加熱調理によって分解されます。

☆ ヒスタミン

アレルギーに作用します。
動物性の旨み成分はグルタミン酸ナトリウムと共にヒスタミンも多く含みます。
鰹節、かつおだしを主原料とした「だしのもと」に多いのでスープはなるべく残しましょう。
肉や赤身の魚や血合いにヒスタミンに変化するヒスチジンが含まれますが、少量なら、また、肉なら冷しゃぶなど茹でて血液成分を落として調理するような料理法を活用すると良いと思います。

☆ ビタミンC

水溶性のためすぐに尿中に流れ尿が酸性に傾き膀胱が痛みます。
カリウムと同様、水洗や加熱調理によって容易に分解されます。
サラダなどの生野菜も良く洗いましょう。
別名アスコルビン酸とも言いますので市販のドリンクの表示にご注意ください。

☆ ビタミンB12

抹消神経を活発にする働きがあるため知覚過敏に働くと考えられます。
他に病気を持っている方が処方されている場合にはどちらのメリット・デメリットをとるか主治医にご相談ください。

☆ カルシウム

神経伝達物質の合成と放出に関与します。
筋肉の収縮にも関係しますがそもそもが体内に吸収されにくく尿中に流れます。

☆ シュウ酸

結石の原因になります。
排尿障害の予防のため避けたほうが良いと思います。
ほうれん草に多く含まれます。

☆ グルタミン酸ナトリウム

旨み成分であるグルタミン酸ナトリウムは昆布だしやトマトなどに多く含まれます。
旨みのある食品を食べると膀胱が痛んだりすることが多いようですが、昆布やひじきなどは細胞の構成成分であるマグネシウム、必須の鉄分が多いため様子を見ながらとりましょう。
鉄分の補給で動物性のものをとろうとするとヒスタミンと抱き合わせになります。
海藻類で鉄分をとるほうが無難ですが昆布だしに多いのでスープは残しましょう。
玉露の旨みもグルタミン酸ナトリウムです。

だしについて

動物性のもの(鰹節や煮干など)、植物性のもの(昆布など)と旨みを分類することができます。
調理の際は材料との相性で使い分けます。
動物性のものは製造過程上、魚などを丸ごと使っていることが予想されますのでヒスタミンも多いと思います。
中華や洋食にもチキンブイヨンやビーフコンソメなど旨みを大事にする調理もたくさんあります。
魚を発酵させて作る魚醤、ナンプラー、しょっつるは同等のものですのでこれらも良くありません。
醤油や味噌も発酵食品でNGですのでスープはなるべく控えめにしておもに具をいただくようにしましょう。

お店のラーメンにはコクを出すためにナンプラーが使われている場合がありますのでご注意を。
スーパーで「血合いぬき」という表示のかつおぶしを見ました。
少しは優しいかもしれませんがかつおぶしも発酵食品です。
「花かつお」は黴を使わない製法だそうですが血合いも含まれていると思います。

間質性膀胱炎の食事
   IC diet
栄養士からのお勧めレシピ