AMATEUR GUITAR REPAIR

メーカー不明No.2 

GH Tamura?

 もう、ジャンクギターを買うのは止めようと思ってたのですが、、、川沿いリバーサイド・ポーンショップで置いてあったのを買ってしまいました。トップ単版、サイド・バックローズウッド合板です。ヘッドに”フェンデル”のシールが貼ってましたがGH.TAMURA製のギターだと思います。

 エンドピンが付いてなかったり、ピックガードが貼ってなかったり、5-9-5サウンドホールロゼッタがちょっと雑だったり、普通は無い場所に力木があったりするので正規に出荷されなかった試作品とかジャンク品かも、、、(昔々、ある楽器屋さんで塗装してなかったりトップにヒビが入ったタムラ製と思われるジャンクギターが売ってたことがありました)。弦高は4mmちょっとでネックリセットしないといかんけど、タムラの場合ダボでネックを接合してる可能性が高いので、、、。  


 指板を14Fまではがし、ヒール部分から暖めたスクレイパーで少しずつ接着部分をはがしていってたのですがちょっと隙間を広げようとした時、ポキッ!とヒール部分が割れてしまいました。どないしよう!二台目のNo.60と同じような割れ方です、、、。


 スクレイパーではらちが明かんのでレザーソーで切る事にしましたが中々切れません。二台目のNo.60のトラスロッドの位置を確認して寸止めして、、、悪戦苦闘しやっと外れました。やっぱりアリ溝の方がエイ。

 はがれた表板や接着剤を取除き、壊れた所を補修しました。


 外れているブレーシングを接着しました。奥の端まで剥がれていたので上手く接着できたか、、、

 ネックはIbanez AW-25と同じようにボディー内からボルトで締め付けるようにしました。ピックガードはメーカー不明No.1より拝借しました。


 弦を張ってみると、ゆるい「への字」になるはずがきつい「Sの字」になり14フレット辺りでビレてるので指板を削り修正しました。

 苦手なフレット打ち直しをして弦を張ってみると、まだゆるい「Sの字」ですがビレなくなったのでこの辺で終わりにします。塗装のタッチアップ、フレットのすり合わせ等々結構しんどいリペアになってしまった、、、ジャンクギターを買う時は気をつけないと、、、。


 弦を張りっぱなしで様子を見てましたがブレーシングは上手く接着できたようです。弦高は2.5mm(6弦12F)〜2.0mm(1弦12F)に調整しました。エンドピンを取付けて完了。

 MonotisのYouTubeチャンネルに試奏動画アップしてもらいました。「Tamura Guitar 試奏」


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