ブレッドボード実験で使う部品の記号

ブレッドボードは電子回路の試作用に使われるが、工作教室でははんだ付けをしないで電子回路が作れるので使いやすい。また、抵抗やコンデンサーの実験では回路は簡単だが組み替えて実験したいので、ブレッドボードが使いやすく、ここ数年科学クラブで使っている。

タイマーIC555を使ったLEDストロボ回路図
電子回路を理解するためには部品の回路記号を知らなければならない。また、ブレッドボードの部品の配置図には、配置図上で部品を表す記号を作っている。2012年から新発足した「季刊理科の探検」誌(通称:RikaTan)に連載を始めた「ブレッドボードで遊ぶ 電気と電子回路」に連動して部品の回路記号、配置記号などを示す。

関連資料

参考とした情報

  • 加藤ただし著「電子回路シミュレータ入門」、講談社ブルーバックス B-1344発行2001年
  • 水魚堂の回路図エディタBSch3V
  • 「キットで遊ぼう電子回路 シリーズ No.1」、株式会社アドウィン発行平成20年第3版
  • 「キットで遊ぼう電子回路 シリーズ No.2」、株式会社アドウィン発行平成19年第2版
  • これらは、ブレッドボードと部品セットで販売されています。また本単体でも販売されています。No.1 とNo.2で初歩からトランジスタ利用回路までが学べます。
  • スタバ齊藤、船田戦闘機:武蔵野電波のブレッドボーダーズ、オーム社

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  • ブレッドボード実験1

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回路図の書き方

従来は、関連資料に上げてある、回路シミュレータ"CircuitMaker"を使って回路図を書いていました。季刊RikaTanの連載を始めるとき、回路図記号をJISC0617(以下新JISと標記)に変更することとしたため、CircuitMakerが使えなくなり、新しく回路図エディタBSch3VとライブラリエディタLCoVを使うことにしました。
このエディタに付属している新JISの部品ライブラリだけでは足らないので、ライブラリエディタLCoVで追加しながら使っています。エディタからの回路図出力はEMF形式のファイルで出力されます。これをエクセル上で展開して、必要な部分を切り出し、任意の大きさに拡大してPhotoShopElementにはり、GIFあるいはPNGに変換しています。EMF形式のファイルはベクトル表示なのでエクセル上での拡大縮小は画質を損なわないで出来ます。

配置部品図

部品配置図は、CADソフト(JW-CAD)で作成したブレッドボードの図面を下敷きにして、EXCEL上で配置部品図を置いて作ります。EXCEL画面上では縮小表示にして(部品図を大きくして)作り、PhotoShopElementにはり、GIFあるいはPNGに変換しています。
配置部品図は部品を上から見た時のイメージで作っています。使っている間に改良したくなる時がありますので以前に使ったものと少し変わることがあるかもしれません。

部品の回路図記号と配置部品図

一番良く使うのは配線用の0Ω抵抗です。ジャンパー線を使うところなのですが、手軽で使いやすいため0Ωの抵抗を使っています。ジャンパー線は単線で、抵抗は複線でしますようにしました。
名前 回路図記号 配置部品図
配線 直線で示します ジャンパー線(0Ω抵抗)
抵抗 抵抗
コンデンサ コンデンサ
電解コンデンサ
(上が+)
電解コンデンサ
LED
(上が+)
LED
電池
(長いほう(上)が+)
電池 電池はブレッドボード内には置かないので接続ピンの位置(+−)を指定する
電球(豆球) 豆球 豆球はブレッドボード内には置かないので接続ピンの位置を指定する
トランジスタ(NPN) トランジスタ
押しボタンスイッチ
(タクトスイッチ)
押しボタンスイッチ
CdS光センサ CdS光センサ
スピーカ スピーカ スピーカはブレッドボード内には置かないので接続ピンの位置を指定する
コモンモードチョーク コモンモードチョークコイル
半固定可変抵抗器 可変抵抗器
タイマーIC555 タイマーIC555
トランジスタ(PNP) PNPトランジスタ
半固定可変抵抗器(つまみ付き型) 可変抵抗器
フルカラーLED フルカラーLED

初版:2013.2.2/V2:2013.10.11