魚菜王国いわて

政務調査費

昨日の岩手日報で、岩手県の政務調査費2,770万円が返還される、という記事がありました。

http://www.iwate-np.co.jp/news/y2004/m06/d01/NippoNews_6.html

岩手日報の記事では、「調査研究費には調査のための交通費、宿泊代なども含まれるため、執行額の多寡が調査研究の熱心さと相関するかはわからない」と厳しい見方をしています。
それにしても、その後段の記事には笑ってしまいますよね。

「御食事代」って?

さすがです。
しかもその御食事代には酒代が含まれているんでしょう。
その後にそれを証明する文章が続いていますね。

「運転代行料」

お酒が調査研究に必要ですか!
公金をお酒に使うことができるんなら、一般の納税者も酒代は控除してもらってもいいでしょうし、代行料もOKです。
きっと(笑)。
そんな酒席の会派懇談会の費用が、調査研究費として使われているんですから、ははは・・、その議員の名前まで新聞で公表してもらいたいものです。
公金ですよ、公金。

それにしても、月日の流れを感じます。
これが問題になったのは、今から6年も前のことです。
「余ったカネを使い切る」じゃなく、「余ったカネは返す・繰り越す」という「普通」のことが、ようやく県議会で実施されたわけで、この顛末を見ると、今まで余ったカネは、ぜ〜んぶ議員の懐に入っていた、という証明になってしまいましたね。
だって、返還されたってことは、結局使ってなかった、ということですから。
ここで取り上げたとおり、会派の飲み会費用を駆け込み的な領収書にしたりして、いかにも公の「カネをほしい」という態度がみえみえです。
往生際が悪い!
これ、議員様に読んでもらいたいという気持ちが、書きながら沸いてきました。
嫌でしょうねえ。

さて、以下の文章は、私が6年前に投稿したものです。
この政務調査費問題の発端は、山本さんという方の日報論壇への投稿が始まりでした。
それに私も便乗したもので、これは投稿した原文です。
最初にある「本紙の社説を凌ぐものであり」は、採用掲載時点では当然削除されています(笑)。

11月28日付日報論壇の山本氏の投書は本紙の社説を凌ぐものであり、私たち読者にとって、ありがたい社会学習教材でもある。
山本氏の調べられた「県政調査研究交付金」についてであるが、372万円を単純に365日で割ると、1日1万円となる。用途について勝手に想像すると、県政活動の交通費、電話代、書籍代等だろう。ばらつきはあるだろうが、1日1万円を使っているだろうか。しかも県議は兼職が多いと聞くが、他の職の活動経費との区別はつくのであろうか。また全額、帳尻合わせたように使いきれるものであろうか。それとも会派の中で余った人と足りない人でうまく使っているのだろうか。
この交付金はみんなの税金である、不正流用や使途不明というのは公金横領に等しい。そして実質、個人の所得になっているなら、税務署は調べるべきではないだろうか。これらを曖昧にすることは、政治と行政に対する不信感を募らせるばかりである。
ここで提案するが、この交付金に増田知事の言われる「企業会計方式」を最初に導入してみてはどうか。また私たちも来春の県議選で、この交付金の使途を本人に尋ねて、投票の際の判断材料にしてみてはどうか。
(1998年12月8日付「岩手日報」声)

6年たってようやく、じゃなく、昨年度のものですから、5年ですか。
ただ「普通」になるのに、5年じゃ、長すぎる気がしますね。
これが県民の代表者の姿では・・・・。
(2004年6月2日)



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