魚菜王国いわて

藤原埋立地はいったい何のためにあるのか?

ちょっと前に藤原埋立地を視察(笑)に行ってきて、唖然としました。
どこを見ても、丸太だらけ。
海からも毎日といってもいいほど見てはいるんですが、あらためて現場へ行って眺めてみると、広大な敷地に、すごい量の丸太が積まっているのでした。

この広大な埋立地は、旧足立ベニヤ、現ホクヨウプライウッド社専用資材置き場になっているのです(本当はいろんな会社が関係しています。笑)
結局使い道がないいでしょうねえ。
困ったものです。
そのため、以前磯鶏にあった貯木場は、貯木場じゃなくなっています。

私の高校時代には、黄金浜沖だったかトド浜沖だったかに赤ブイがあり、それに外国船が繋がって、そこから丸太を連ねて小舟が貯木場まで引っ張って行ったものです(黄金浜からトド浜にかけての埋立地も、ただの土砂置き場)。
これも宮古湾の風物詩の一つでした。
埋め立ての結果、これらの作業が、藤原埋立地に外国船を横付けして丸太を陸揚げする、ということに変化し、宮古湾の環境はものすごく変化しました。
結果だけを見れば、木材産業が得をして、漁業が損をした格好になっています。

あんな丸太置き場専用岸壁で、県では未だに宮古港のポートセールスをしているんですから、このポートセールス事業は、胡散臭い事業ではないかなあと思ってしまいます。
私は、あの海王丸、そう、今年富山県で悲惨な目に遭ったあの帆船海王丸に、体験航海で乗船したことがあります。
宮古港開港何十周年記念だったから忘れましたが、その時だったかなあ、あれもポートセールスの一環だったのでしょう。
県のその関連部署の職員と一緒になりまして、ポートセールスの名刺をいただきましたから。
あの頃は、藤原埋立地はキレイでした。
今では汚い。
とてもポートセールスどころではありません。
この宮古港は、せいぜいコンテナ船くらいしか接岸できる代物ではありません。
ウソだと思うなら、ぜひ車をそこへ走らせてみてください。
百聞は一見にしかず。

この藤原埋立地については、サイト発足時に書いたページで触れていますが、その時は空き地が多かったのです。
今や、その空き地も丸太で埋まってしまいました。
それほど埋立地の用途がなく、せいぜい丸太置き場としての使用料稼ぎしか使い道がないのでしょう。(バカどもめが! ←つい書きたくなりますよね。この気持ちわかるかなあ?県の職員様、わかりますか?)

現在の海岸線とを比較できる良いページがあります。

http://www.miyako.gochisou.info/hanasu/airpic/cto-77-4_c6_36g.html

これはみやごのごっつおサイト内にあります。
写真を見れば、磯鶏海岸がまだ残っていて、埋立地はただの荒地です。
20数年前の写真だそうです。
あ〜、なつかしい。

私は高校時代、この磯鶏海岸からヨットを出艇していました。
当然、黄金浜、トド浜は、その頃健在でして、宮古市で開かれるヨット競技は、すべてトド浜が会場でした。
砂浜から「ワッセ、ワッセ」の掛け声で、ヨットを送り出したものです。
あのような人力運搬も懐かしく、また、あの頃の方が、老若男女問わず交流があったような気がします。
余談になりました。
すみません。
(2004年12月10日)



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