魚菜王国いわて

情報の選択

マス・メディアのバイアスのかかった情報に半分騙されている、というのは、ほとんどの人が感じていると思います。
例えば、週刊誌の記事はでっち上げだとか、よく耳にしますが、まあ、取材していない記事がけっこうあるようで、あながちその風評はウソではないのでしょう。
テレビメディアなどの報道は、テレビ局側の自主規制あるいは自主検閲で、一方的な見方しか伝えないことはよくあり、今回のイラク戦争報道でもその通りです。
アメリカのハッカーの攻撃を受けたアルジャジーラを、少しは見習ってほしいものです(ちなみに、FBIは、今回のハッカー攻撃を容認し、捜査を全くしなかったとのこと。つまり、アメリカの国益のため。フン!)。
そうなると、情報を受ける側がかなり賢くならなければ、報道すべてを鵜呑みにし、真実を知ることがなくなります。
つまり、権力者のいいようにされる、ということ。
それでもいい、という方は、このサイトを訪れるのをご遠慮ください(笑)。

私は他の掲示板の書き込みなどで、読者の側がもう少し大人になれ、と以前書きました
これは掲示板のみならず、すべてのことに当てはまります。
情報は氾濫しているのだから、それを選択するスキルを身につけなければならない。
情報を発する側の責任ばかり言うのは理想論過ぎ、情報発信の制限は、物理的に不可能です(制限すれば自由は奪われる)。

今日は、中村正三郎さんのコラムを紹介します。
「噂の真相」6月号「ホットリンク」からです。

題名「がんばれ、サハフ情報相」
今回のイラク戦争で一躍時の人となったのはイラクのサハフ情報相だった。彼のファンサイトができたと聞いてさっそく行ってみたが、彼をからかった内容ばかりで、アメリカ人の単細胞ぶりに失望した。
軍とブッシュ政権に情報操作されていたアメリカ国民は知らないのだろうが、戦争の序盤は米軍の発表に乗っかった報道には嘘が多く、それをサハフ氏が的確に否定していた。当意即妙ぶりをみて、大変に頭の切れる人、イラクにはすごい人材がいると感心したものだ(日本の政治家にあんな人材がいるか?)。後半は彼の発言が嘘になってしまう状況だったが、おれをそこに戦争の悲劇をみた。
サハフ氏は大変なインテリだそうだが(それは猿脳ブッシュより完璧な英語を操る点だけみてもわかる)、それほどの人材が汚れ役をやらされているのをみて、やるせなかった。なんとか生き延びてほしいと思っていたが、いま、サハフ氏が首を吊って自殺したという報道があった。彼のプライドだろうか。
(「噂の真相」2003年6月号p107)

このように見ている人もいるわけで、テレビや新聞報道からは、絶対に聞くことのできない話です。
しかし、これを読んだからって、今度は全面的にイラクに肩入れするのも問題ですが、いろいろなことを冷静にみる、ということを身につけたいところですね。

ところで、ブッシュは絶対に自殺しない、と私は勝手に予言します。

これを材料に賭けでもしますか?
予言が当たる方にいくら?

どうでもいい話!
(2003年6月7日)



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