魚菜王国いわて

ジャンクフード税

「ジャンクフード」とは?

私は、この言葉を、「地球環境データブック2002-2003」で知り、それでも、あまりはっきりと書かれていないので、ネット検索しました。
これを説明しているページは、「研究員と称する手巻き寿司の好きないい男」さんのサイト「心理コラムのサン」で説明しています。
ジャンクフードはなぜそう呼ばれるのか?」を参照してください。

「地球環境データブック2002-2003」によると、ジャンクフードのせいで、アメリカでは、子供の肥満と骨粗しょう症が増えています。
それでも、ジャンクフード業界は、それに追い討ちをかけるように、子供を対象とした宣伝攻勢をしています。
この本では、次のように書いています。

炭酸飲料業界は積極的に商品を市場に売り出している。
2000年には、2大ソフトドリンク会社であるコカ・コーラとペプシコが、世界中での広告費に46億ドルをかけた。
このうちのかなりの割合は子どもを直接の対象としており、炭酸飲料を子どもたちの人気ヒーローと関連づけている。
たとえば、コカ・コーラは映画「ハリーポッターと賢者の石」を製作したワーナー・ブラザーズ社と1億5,000万ドルの排他的な世界契約を結び、その映画の唯一のマーケティング・パートナーとなった。
(「地球環境データブック2002-2003」p192)

日本のテレビはどうなのでしょう?
私はあまりテレビを見ないので、ん〜ん・・・、わかりません。
どうなんでしょう?
まあ、やっているんでしょうね。
虫歯にもなりますし、よくないですよね。
私も子どもの頃、コーラとかファンタとか飲みたい一心でした。
友達は、裕福な人が多く、小遣いを親からたくさんもらっていて、ジャンクフードをたくさん食べていました。
羨ましかった。
みんな体が大きかったし、私は、どうして、自分の小遣いが少ないのかなあ、と思ったりしましたが、今思えば、あれは無駄遣いだし、体にもよくなく、むしろ貧乏でよかったと思っています。
なぜか、私は丈夫で(ホントにそうです。無理しても疲れるだけでどこも変にならないんです。そのうち、ポックリあの世に行きます。GNP2乗運動推進者、笑。GNP2乗運動についてはここを参照)、子どもの時に他の人よりジャンクフードを食べなかったせいもあるかもしれません。
ひどく痛いなあと思っても、骨も折れません(笑)。
でも、歯はボロボロで、それは、暇な時に寝てしまうため(漁師はみなそう)。
居眠りするたび歯を磨くわけにもいきませんから。
脱線しました。

で、このジャンクフードに、税金をかけている国があるんですよ。
びっくり、何と!その国は、ジャンクフード王国アメリカです。
次に引用します。
先述の本からです。

アメリカでは、炭酸飲料やその他の「ジャンクフード」に課税している州がある。たとえば、カリフォルニアではソフトドリンクに7.25%の消費税を課しており、年間2億1,800万ドルの歳入をもたらしている。
ジャンクフード税は、これらの不健康かつ多くの過剰包装である食物や飲料の消費を減らすことに貢献している。
さらには、一般歳入に含まれていくこれらの税金を、炭酸飲料やジャンクフード業界の巨大な広告予算と逆の方向に使うこと、つまり業界から送られる強力な広告メッセージに対抗する広報活動を展開することは、消費者に健康的な食事の重要性を伝えるのに有効である。
(前掲書p193)

何においてもアメリカでは、カリフォルニアが先に取り組むようです。
確か、「脱原子力社会の選択」という本にも「進取の気性」とか書いてありましたね。
これは、日本でもあっていい。
ジャンクフードを売り込むアメリカ、特にファーストフード、そして、その原料を売り込むアメリカの農業戦略を阻止するためです。
ジャンクフード税の先例がアメリカにありますから、「アメリカでもやっているじゃないか」って言えばいいんです。
ファーストフードに税金をかけること(ファーストフード税でもいいですね)によって、スローフードに目を向けるようにもなるかもしれませんし、その影響で日本の農家に少しは元気がでるかもしれません。
このような食品課税は、当然、日本の農業が有利になるような予算に使えばいいのです。
つまり、目的税。
目的税ほど理にかなった税金はない、と私は思うのですが。

そうすれば、私の獲ってくる魚も、少しは高くなるかも(そんなことはない?)。

それにしても、本当に日本の農家には頑張ってもらいたいです。
私が生きているうちに、きっと世界的な食糧不足がきますからね。
(2003年5月24日)



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