力の伴わざる正義は無力なり
正義の伴わざる力は暴力なり
 
   宗 道臣(そう どうしん)
Column

少林寺拳法の特徴
 
 拳禅一如
 力愛不二
 守主攻従
 不殺活人
 剛柔一体
 組手主体
 
道場での心得
 
 脚下照顧
 合掌礼
 作務
 服装
 態度
 言葉
 
修行の心得
 
 修行目的の確立
 修行の順序
 基本を学ぶ
 理を知る
 数をかける
 修行を片寄らせない
 体力に応じて修行する
 永続して行う
 
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2012/07/01
剛柔一体の実践
 少林寺拳法の技術には「剛柔一体」という特徴がありますが、果たしてどれ程の拳士が実践しているのか甚だ疑問である。法形重視のあまり、「剛柔一体化されている法形」の練習そのものを剛柔一体の実践と勘違いしているように思えてならない。言い換えれば、「剛法は剛法技」「柔法は柔法技」「剛柔一体は剛柔一体技」というような三つ巴の練習をしているのでは?ということである。
 本来、剛柔一体とは剛法の中に柔法があり、柔法の中に剛法があるべきなのです。それを総括して初めて剛柔一体として成し得るのです。近年、映画のように上手な演武を見かける機会も多い。一見、見事に技の流れが完成されているようにも思えます。しかし何かが違います。やはり技の習得に際しては、剛柔一体としての大きな落とし穴には落ちないようにしてほしいものです。
 
 少林寺拳法の柔法習得は非常に難しいです。掛からないことを得意になっている拳士を見かけることがありますが、「誘導、そして掛かることも勉強」なのです。相手を見て技の掛かり具合を変えたり、形式だけの抵抗や身を任せきった投げ技を練習したりしていては無意味なことです。技術習得に際しては努めて真剣に向き合うようにしましょう。

2012/4/28 筑波にて
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