少林寺拳法の教えの中に「一拳多生」という言葉があります。読んで字の如しですが、空手と違い「一撃必殺」といわないところに極意があるのです。ひとつの拳、一人ひとりが多くを生かす(活かす)ために行動する教え。実に素晴らしいですね。それに比べて、今時「一撃で必ず殺す」という表現は如何なものでしょう。恐らく精神面だけを説いている言葉でしょうが、あまりにも過激すぎますね。今は戦国時代ではありません。現に慎むべき言葉表現でしょう。そもそも武道に争いを求める教えはないのです。本来の教えとは、争いを収めることが武道の由来なのです。だから私達人間は、社会平和のために人づくり国造りに努めることが大切なのです。
武道とは、競技スポーツや人殺しの道具ではありません。
心身を鍛え社会平和のために貢献できる人間を育てる人材育成の道なのです。
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