バチカン・ローマ巡礼八日間に参加して

ヨハネ・パウロ二世教皇列聖決定記念 2013年10月18日〜25日

 私は56年の修道生活の中で神様のプレゼントを心に感じておりましたが、この度はびっくりするプレゼントでした。
巡礼の団長が東京教区・晴佐久昌英神父さまだった事も喜びでした。
巡礼の第1日目が、聖ベネディクトの断食と瞑想、戒律を記されたスビアコ修道院巡礼だったことにも心を動かされました。

 出発前の成田空港でのミサから始まり、毎日バチカン・ローマ市内の280ある教会のいくつかを訪ね、神父様のミサが捧げられ、心温まるお説教があり充実した巡礼の1日が終わります。
巡礼団のメンバーも神学生、待者、若いお二人と、あとは定年後の生活を楽しんでおられるご夫妻たちで全員20名のグループでした。 

 第1日目のスビアコ修道院では5箇所の聖堂でいろいろな国からの巡礼団がミサを捧げておられました。
私が日本からのベネディクト会のシスターだと申し上げるとイタリア人の神父様は親しみを込めて歓迎してくださいました。
大きな修道院は二人の司祭と三人の修道士が住んでおられ、売店には白いひげの老人の修道士がかかわっておられました。
現在はバスで修道院の下まで来られますが、それからの石畳の道も坂でした。
聖父の時代は、ここまでどんなにか苦労をされたかと思います。
また戒律をしたためられた岩石の部屋での断食を思い再度戒律の重みと素晴らしさに心を打たれました。

世界遺産ティボリの庭園見学

今は修道院の下の方はスビアコの町や村で多くの人が住み、農業と牧畜をしています。
その入り口に大きな女子の修道院がありましたが、石の建物で、今は一人の修道者も住んでいません。
今の時代にあの建物に住むことは困難と思います。
 昼食時、巡礼で第一回目のレストランでの会食がスビアコ村であったことも喜びの一つでした。
  イタリアピザ・地元製のウィンナー、新鮮な野菜とデザートでお互いに喜び合いましたが、水を注文することにびっくりしました。

 バチカン市国の見学で心に残っておりますのは、庭園見学で2時間歩いたことです。
そこは絶対の沈黙で440ヘクタールの庭園を毎日25人の園丁が世話をされ、芝の刈り込み、樹木の姿も素晴らしいものでした。
  ヨハネ・パウロ2世教皇が着座された祝いに贈られたオウムが100羽にふえ鳴き声が響いておりました。
バラのお好きなパパ様がおられ、バラ園も素晴らしいものでした。
  ローマ市内の教会は私の想像外の大きさで歴史の長さ、信仰の重さを感じてお恵みに感謝いたしました。
この後、個人的にトルコ・イスタンプールに姪の家族を訪問してイスラムのモスクの素晴らしさと海の美しい青さに心を豊かにされました。
  旅が終わり神様のプレゼントに再度感謝するとともに許可した院長そして送り出してくれた共同体の姉妹の協力にも感謝いたしました。                                                           シスターポリナ 天野 和子


 ヨハネ・パウロ二世、ヨハネ二十三世、
    両教皇様の列聖を
       心よりお喜び申し上げます!