第36号 2019年6月 発行 聖ベネディクト女子修道院

オブレートだより

主の栄光を賛美 アーメン アレルヤ!

 オブレートの皆様お変わりございませんか。 日々のお祈りの支えをありがとうございます。
「主の復活」の喜びと聖霊の息吹きを受けて令和の年にお気持ちを新たにスタートされておられることでしょう。
昨年11月に最年長のシスターレナータ 森治子が95歳で帰天しました。
68年の修道生活を想うたびに、イエス様の十字架を通り、父なる神様の家に帰り着き、初めて永遠の憩い、喜びを得られたことを強く感じます。
その思いの中で私は東室蘭教会の十字架のイエス様に語りかけている自分に気付きます。
きっかけは、今から遡る旧聖堂での出来事でした。
復活徹夜祭の日、まだ十字架は紫の布で覆われていました。
それに気付いた祭壇奉仕の方が慌てて布を外そうとされた時のことです。
天井から長い鎖でつり降ろされていた十字架のイエス様が、しばしの間、振子のように左右に大きく揺れたのです。
その時なぜか「私と一緒に踊ろう!」という言葉が頭をよぎりました。
神様にあこがれ、主を知りたいとの思いでこの生活を歩み始めてから、長い時間が経っていました。
でもそこにいたのは、多くの恵みを頂きながらも、自分の十字架を恐れ、回避しがちな、主に従いきれない意気地のない私でした。
だからこそ神様は、日々の出会い、出来事を通して、又ある時は直接心に語りかけてくださいます。
神様を心に覚える時、心は喜び躍り、人知れず微笑んでいる自分に気付きます。
「神様は有難いなあ…!」としみじみ感謝します。
シスターレナータは死のときまで、「神を探し求める共修生活」を目指し、共同の聖務を大切に回心の道を歩みました。

 日々の生活の中で、私たちが真っ先に走り探すキリストは、自分にとって最も身近な人々、私たちにとっては共に住むシスターたちの中に、ある時は距離を置きたいと思うその人の中にこそ主はおられると感じます。
オブレートの皆様はじめ世界中の人々に主が聖霊を送り、平和をお与えくださいますようにお祈り致しております。

こちらにお出かけの折には、是非お立ち寄りください。お待ちしております。 
心からの感謝を込めて。

院長 Sr.セシリア 藤井泰子