下ごしらえ
地元の消防団の部長時代に、嫌々取得した、普通救命講習の終了証。良く見ると、第
00777号だ。また、会社の私の職員番号は770番。全く、無意識のうちに「セブン」
を引いてしまうなんて、セブン乗りの宿命か?(笑)みんなも、わざわざ500番ナンバー
に変更して登録ナンバー「...7」なんてせずに、こういう分野で「7」を目指したらどうか?
しかし、無意識に「7」引いちゃう俺が、パチスロに行ったら、どうなっちゃうんだろね?(笑)
山形セブンクラブの会員には、ロータスのシリーズ2を所有されてる方が
いました。それは、昔「ミニ丸山」の丸山専務が所有してた車両。程度は
極上物で、手放す時は、丸山専務が買い戻す、という約束で購入した
という、すばらしいセブン。フルオリジナルで、ルーカス製ヘッドライトは
定石通り、片側はスポット、もう片方はフォグ、というこだわりよう。
また、初代会長は、つねづね、
「お前な、いくら、アルトに100万掛けてもアルト
ワークスにはならん。カローラのスタンダードに
100万掛けてもカローラレビンにはならん。
もしな、お前、バーキンセブンに、1000万円掛
けたとしたしても、どうにもならんだろ?
だから改造はやめろ。」
と、おっしゃってました。まあ、改造にはあまり賛成しない方が多かったです。
この方たちは意地悪でそんな事を言ったのではなく、結局、ノーマルが一番、リセール
バリューが高く、反対に、どんなに高価なパーツで改造しても、クルマの価値は下がり、
しかもグレードの差はなかなか埋まらない、だからやめなさい、と言う大人の意見
だったのですね。さらにこの方々は、オリジナル志向にもかかわらず、
走らすと異常に速く、←うーむ
私は黙らざるを得なかったのよ。しかし私は改造のベースにわざわざ831AXの
1600CCのブロックを持つバーキンを購入。そして壊れるたびにモデファイを繰り返し、
さらに今回はエンジンチューン。私はこのような環境下で先輩からモマれながら
セブンを維持してきたので、改造の方向性は、当然、
派手な色のオールペン、ステッカーべたべた、内装はがし。
「軽量化」と称する部品、装備品の引きはがし。
意味の無い後付けパーツ、目立つチューン。
こういう行為はもってのほか。
他人に見られてすぐ「これ」と分かるチューンは下の下。
「テイー○」誌にある田○む○よし画伯が描くマンガのような、格好だけ、雰囲気だけの
中身の無い(写真映り、ネット受けが良く、一般人にはとっつきやすいけどね)改造ではなく、
そんなに「ステッカーチューン」が好きなら、こんなステッカーは、どうでしょう?
貼って街に出れば、「現役」の皆さんから追いかけられる事、必至ですね(笑)!
「見た目ノーマル。走らすとギンギン。」
という、絶妙な感覚でチューンをしてます。まあ、昔の、車検法改正前の改造車は
「警察からの追求を避けつつ差別化を図る」ってな感じで、みんなそうだったし、
「一見おとなしそうな車が、
実は一番過激(爆)」
というのも痛快だと思います。では、さっそく作業に移りましょう。
社長 「ヘッドはポート研磨してからダイヤモンド産業社に別口で発送するからよ、
今回はバルブガイドとシートリング入れるからよ。先にポートやってからの方が楽だろ。」
そう言いながら社長はケントのポートをリューターで削ります。鋳鉄製のヘッドなので
超鋼バーを当てると、赤い火花がバチバチ散ります。
社長 「バルブ付近の、曲がりがキツイとこが肝なのよ。」
俺様 「うわあー、火花がキレイ」
さらにゴム砥石で磨きます。みるみる光り出しました。10本近く使ったでしょうか?
社長 「まあ、こんなもんかな?」
俺様 「社長!俺も手伝いたいです。」
社長 「お前は磨きすぎるからだめだ。鏡みたいにすると、霧化しづらくなるからな。
大体、このロングシャンクのゴム砥石、昔は東名パワードで買うと3000円位したぜ。
お前に渡すと、下手だから、あと何本使うかわからん。」
俺様 「げええ!今使ったのは、1本、2本.....」
社長 「数えんなって(笑)。次はコンロッドの重量合わせすっからよ。」
社長はコンロッドと電子はかりを持ち出し、ゴリゴリ削り出しました。
俺様 「大端部と小端部の駄肉削って、鏡面加工なんてのは、どうでしょうね!」
社長 「はあ?金も無いのに、言うのはタダだなあ。ターボ付ける訳じゃないし、
鏡面加工は意味ねえよ。」
こういう訳で、私のコンロッドは、重量合わせのみ。私が出来る事は、
排気側にあるオイルジェットの穴が、面取りがなってなく、バリで半分塞がって
たので、社長がいない間に、こっそりドリルの歯でバリを落とし、
俺様 「壊れないでくれよ。」
と祈るだけでした。部品の加工が終わるのが待ちどおしくなりました。