ナビの北海道旅行記2006冬編 パート2
12月31日
朝5時に起床。すっごく眠い。今日は早朝から活動を開始する。朝一番の池田発足寄行き、そして折り返して足寄発の列車はJR根室本線の新得まで行く列車。これはふるさと銀河線で唯一JRの車両が乗り入れてくるんで是非乗ってみたい。着替えてホテルをでると、、、

「さぶ〜い!じゃなくて ほっぺが痛〜〜い」車なんか暖機運転している時間ないから、すぐ出発。とにかく暖が取れないから地獄の道のりだな。そうそう、車に昨日残しておいたペットボトルなんだけど、、、

「どひゃ〜凍っているじゃん。寝かせて置いたから半分凍って半分空っぽ。」車の中は冷凍庫状態だね。エンジン止まったら確実凍死するね。途中、橋を渡ったところに温度計があるので見てみる。マイナス18度だって!そりゃ寒いわな!業務用冷凍庫の世界だもん。
列車到着と同時に駅に入る。お〜本当にJRの車両じゃん。寒さが幾分やわらいだ感じがする。運転手さんが

「あ〜ビックリした〜!」って驚かれちゃった。そう!誰も乗らないって思っていたのに俺がヒョッコリ出てきたもんだからビックリしていたみたい。池田を始発とする足寄行きは、さすがに

「乗客ゼロっす!だ〜れも乗っていないじゃん。」そりゃそうだよね。5時過ぎじゃ利用する人がいるほうが不思議だもん。でも鉄ヲタが乗ってなくてよかった。
運転手さんのご好意である意味での特等席に座らせてもらう。いろいろ鉄道の話で盛り上がるので楽しい。この運転手さんは国鉄からJRにかけて運転手として勤めあげ定年退職したあと嘱託としてふるさと銀河線を運転しているとのこと。素晴らしい方だ。

「本当に鉄を愛する人ってこんな人を言うのかな?」だって、仕事しなくったて年金で暮らして行けるのに早朝から仕事をされるってのも尊敬に値する方だ。もっぱら釧網本線や標津線、根室本線でハンドルを握っていたという運転手さんも来年4月でハンドルを置くことになる。実に残念なことだ。

終点足寄に到着。言うまでも無く乗車ゼロ。多分今日は池田まで誰も乗らないだろう!って運転手さんの話
その予想は的中し足寄では乗車ゼロ。またまた特等席に座る。仙美里駅を過ぎると、やや陽射しがでてきた。明日もこんな風に晴れてくれれば有り難いものだけど。真っ直ぐな線路なので、バルブで撮影にチャレンジ。

「最近のデジカメってこんなことが出来るんだもん。」製品の進化も早いなあ!
次の駅である本別駅で下車。運転手さんにお礼をして料金を払う。
「この往復で貸切で640円なんて申し訳ない」と思う。列車を見送ってホテルに戻ろう。ホテルには結局6時30分頃に到着。早速大浴場に向かってダッシュ!そんなに熱くないはずなのに、、、

「ウオッチ!アチャ〜!」ってな感じ。しばらく温度になれるまで時間がかかってしまった。でも、温泉ホテルにしておいて正解だったかな?極楽!極楽!7時過ぎに朝食。バイキング形式なので期待していたんだけど、、、

「あった!生タマゴ。」そう、俺は生タマゴ大好きなんでご飯が進む。あ〜食った食った。
さ〜て今日もふるさと銀河線ウオッチをする日だ。今日はTAKEさんはいないので、俺一人。ただ、今日は遠く標津に行かなくてはならないのでお昼過ぎが限界だろう。単に北見まで行くだけになってしまうかもしれない。ってんで8時過ぎにゆっくりと出発する。

まずは昨日行った岡女堂駅に向かう。そう、土産を買ったはいいんだけど駅を撮っていなかった。列車の到着を待って撮影。北見からの始発列車なんだけど

「あまり乗車はないみたい。」ちょっと時間が早いもんね。
岡女堂駅前には十勝バスの停留所もあるんだけど、時刻表を見ると足寄行きのバスしかなくて、それも1日6便のみ。土日ともなると2本減便してしまうので実質4便しかない。

これでふるさと銀河線が廃止になったら穴埋めでもう少し増えるんだろうか?

「ちょっと心配になってしまう。大丈夫かなぁ!」
そのあとは、本別、足寄駅前を通過して愛冠に向かう。途中TAKEさんから電話。

今日彼は年越しに友人と合流するために美瑛に向かっているそうだ。お互い無事を祈りながら電話を切らせてもらった。

「いや〜昨日彼にはお世話になってばっかりだったもん」改めて感謝しなくちゃ!
愛冠は小さな集落にある駅でもちろん無人駅。
でも駅の名前が愛冠(あいかっぷ)、愛(あい)に冠(かんむり)をかぶせるって意味合いで、カップルが時々訪れるそうだ。それに駅前には湧水があって、愛の泉って名前がついている。ちょっと飲んでみる。

「外気が寒すぎるんで水面は湯気がうっすらと出ているのには驚いた。」やや ぬるめっぽい感じ。

「多分夏の暑い日だったら冷たくて美味しいのかな?」って感じてしまう。
ここで列車を待っていても陽射しが弱いので今度は逆光のアングルを探して定点で待つ。陽射しの強い中列車が通過していった。

「思ったよりシャッタータイミングが早かったみたい。」草が邪魔で良く撮れなかったのが残念。

さ〜てこの列車を池田方面に追いかけていっても時間がかかる。では北見方面に進むとするか!って思ったんだけど、陸別駅付近で、かなりの睡魔に襲われてきた。

「あ〜〜眠いっす!」無理も無いよね。朝の5時から起きているんだもん。ちょっと20分ほど仮眠する。これが気持ちいいこと!すご〜くリフレッシュした感じだった。
この仮眠で時間も確実に失ったわけで、最後の列車の撮影ポイントを考える。地図で見ると川上駅より北見側で国道がオーバークロスする事を発見。

「そうだ上から撮影しよう。」ってことで、そのポイントに行ってみる。列車が来たのでパシャリ!ちょっと遠かったかな?まあ、これにて車での撮影は時間の関係上終了することになる。

さらに北見を目指して北上する。置戸駅は最近できた立派な建物でコミュニティーセンターを併設している。どこの街の主要駅でも道の駅だったり、コミュニティーセンターだったり何かの施設がある。でも、こんなに立派な建物がはたして必要だったのだろうか?って思ってしまう。
置戸駅で北見行きの列車を見送ってから次の大きな駅、訓子府駅に向かう。いままでは国道沿いにあったけど、置戸から北見までは道道を進む。車もほとんど走っていないようで早めに訓子府駅に到着。今は11時。どっちの方面も12時30分まで来ない。

「さすがに時間がもったいない。それなら北見駅まで行こうか!」訓子府駅から北見駅まで20kmはないから 北見駅で駐車場さえ確保できれば北見駅から訓子府駅まで折り返しで行けそうだ。

11時40分ほどに北見駅に到着。ちょうど駅前のロータリー内にある駐車場が空車だったのでそこに駐車。ここまでは予定通り。切符の券売機で訓子府までを購入。
12時発なんだけど10分前でなければ改札をしてくれない!たった5分だけなんだけど待ち遠しい。
やっと改札が始まってまずは写真を撮る。そして階段を昇って列車に乗り込む。旅客は俺を含めて10人が乗車。

「お昼だってのに寂しい乗車率だな〜。」
この列車は外見がメーテル号なんだけど、内部は広告スペースに999のイラストと松本零士氏のサインがあった。

「ふ〜ん。けっこう熱を入れているのね。」車内で違うなって思ったのは自動販売機があったこと。各駅に止まるんだけど誰も下車する人はいない。但し上常呂駅でお年寄りが乗ってきたのには驚いた。

定刻訓子府駅で下車。するとどうだろう!上常呂で乗車したお年寄りを含めた、車内11人中8人が下車していった。ってことは車内に残った人は、たったの3名。下車した乗客のうち親子の2人も俺と同じ反対側のホームに来た。ってことはこの親子も観光乗車組で地元の利用は5名だけ?ってこと?。んん〜悲しいなあ〜。
列車の遅れもなく訓子府で乗り換える。この列車はそこそこの乗車だった。

「やっぱり時間と区間により乗車率ってこんなにも変わるものなのかな?」
北見駅で終点。列車内で清算。10月に乗ったときは通しの切符だったんで、精算券を渡されたんだけど、今回は料金を払って精算券をもらう。しかし、

「全線3410円ってのはすんごい金額だね!」って思うけど俺も一度払って乗車したんだけどもね。
北見の改札口を出た事によって、今回のふるさと銀河線の撮影は全て終了したことになる。

「あ〜長いようで短かった。」これから標津のモシリバに向かおう。ただ、いつものようにストレートで行く俺じゃない。えらい遠回りをしても夜に到着できればいいから、ルートを構築しながら美幌へ向かう。

「美幌から釧北峠方面で阿寒湖を見て弟子屈経由で標津に行ってみようか?」
釧北峠経由にした理由は、2ヶ月前に旧国鉄相生線の北見相生駅を観光した時感動したキハ22型気動車がどうなっているか見てみたかったから。
道路そのものは比較的走りやすいんだけど、突然アイスバーンのカーブが出てくるとヒヤっとする。
15時くらいに「道の駅あいおい」に到着。遠くからキハ22の存在が見えた。道の駅そのものはトイレにだけ寄って出発。
旧駅舎は入る事が出来るんだけどそれ以上進むことが出来ない。列車の側までいって写真を撮るのが精一杯だった。

「あんまり無理しても時間の浪費になってしまう」ので、それ以上は諦めた。
釧北峠を通過するとそこは阿寒町。足寄からの国道と合流すると観光バスが数台走っている。

「でも年越しを阿寒湖で過ごそうっていうツアーもあるんだね!」

「ここんところ寒かったから阿寒湖は全面結氷しているのかな?」って思って車を止めて歩いていくと、、、、

「ありゃりゃ?ところどころ水が残っているのが肉眼でも見える。」じゃ、元旦からスタートするスノーモービルやワカサギ釣りのアトラクションは延期みたいな様子。確かに凍った湖面には何もないから、宿泊する観光客は残念だろうね。
あとチャンスは阿寒横断道路のビューポイントしかない。早めに出発してギリギリ間に合う事を祈りつつ速度を上げてトライしていこう。前に車がいなかったので予定通りにそのポイントに到着。何とか間に合った。

「写真では伝えられないほどのパノラマが広がり雄大な雄阿寒岳が見れる。すんごい奇麗。」
後は真っ暗なだけだから、、、、、って考えていたんだけど、阿寒横断道路を下ってきてもまだうっすらと陽射しが残っている。

「んん〜どうしようかな?ダメもとで摩周湖にでも行ってみようか!」弟子屈市内からならすぐだもん。俺って実にマニアック!!

阿寒横断道路も平坦な直線になると前方に赤色等が、、、、あれ?警察?まあ速度を落として走って行くとおまわりさんが交通誘導している。左側を見ると

「ありゃりゃ!車が雪壁に突っ込んでいるじゃん!」大破まではいかないけど、自走できるのかな?こんな大晦日に無理しなくてもいいのにね!
弟子屈市内に入って摩周湖を目指す。確かに周囲はもう暗い。それなのに、摩周湖方面から何台もの観光バスがやってくる。

「何で??まさか、こんな暗くなっても観光ツアーですかね?」だけど、こんな暗くなってちゃ観光もないと思うんだけど。そのバスは間違いなく阿寒湖畔か川湯温泉だろうね。

無事摩周湖の駐車場に到着。めっちゃさぶ〜い!とにかくさぶ〜い。ここまできたなら何とか湖面でも撮影したい。ちなみに除雪の関係者の車以外に止まっているのは俺の車だけ。さっきの観光バスが最後だったのかな?でもこの寒くて暗い摩周湖に感動なんてあったんだろうか?って感じてしまう。
これにて今日の撮影も全て終了となる。周囲が暗いので景色なんて見ることがなく、単調に走っているためか、やや睡魔がやってきた。

中標津市街に入って時間をちょっとつぶし標津町に入ってガソリンを給油して行こう、、、、、。

「あれ?スタンドがみんな閉まっているじゃん。まいったな!これじゃマズイよ。」明日は元旦だから、さらに期待できないし。まさか18時30分頃に全ての店が閉まっているなんて考えてもいなかった。

急いで中標津のセルフスタンドへ。リッター124円だって!

「高いなあ〜って思うけど仕方がない。おれの地元より10円は高い。」でも、今借りているレンタカーは燃費が良さそうだからそんなに問題にはならないかな?480km走って給油は29リッターだから燃費も悪くない。これでやっとモシリバに向かえる。
結局、予定よりかなり遅くなったけどモシリバに到着。

年末の常連は名古屋から来ている服部さんのグループ2人一昨年一緒に年を越した人たちなのでお互い初対面ではない。この3人で年を越すのかと思いきや、あと2名がくるんだそうな!

「うわ〜大変だね。今年は5人か!」20時前に最後の2人が到着。軽く着替えて挨拶をすます。この方は札幌からきたSさんというそうだ。

「今日相部屋になりますんでよろしくお願いします」ってご挨拶。んん?もう一人はFさんと言って女性の方なのに別々の部屋に泊まるんだそうだ。

そういえば中村さんから部屋を与えられた時今日は相部屋になりますんで!って言われていたんで、どうぞどうぞって言っておいたんだけど摩訶不思議な組み合わせだな?って思っていたんだよね。あと2人が来るのに相部屋ならばそれぞれ個人で来るんだと思っていたのに。

話をすればカップルって思っていた2人は元々名古屋在住で、ある会社の先輩と後輩だったんだけどSさんが札幌に転勤になってから色々あったらしい。現在ではカップルでも何でもなく知人同士で旅行に来ているそうな。あまり余計な検索はしないのがとほ宿の鉄則でもあることだし、訳アリってことで締めておかせてもらう。

ただ、Sさんは超ハードなドライブをしてきたのには驚いた。何でもFさんが11時頃?新千歳空港に降り立ちSさんが車で迎えに行ってそのまま道央自動車道で旭川、北見、斜里を抜けてストレートで500km以上も走ってきたそうだ。夏の乾燥路面なら判らないでもないけど、よくもま〜来られましたな!って感心しきり、、、、。俺だってしんどくなっちゃうよ。

夕食はみんなでそろって鴨鍋をつつく。(と言っても別々の鍋だけどね!)いつものように量が多い事多い事。結局鴨肉は食べ切れなかった。中村さんゴメンナサイ!食後みんなでNHKの紅白歌合戦を見ながら談笑タイム。俺はマニアックにアキバ系必須アイテムの「オデン缶」と「プリン缶」を持参してみなさんに振舞った。オデン缶は皆さん初めてらしいんだけど、製作している「こてんぐ」なる会社は皆さん地元の名古屋。住所が書いてあるんだけど、町名までは判るけど会社の存在は判らないそうだ!やっぱマニアックな会社なのかな?

それとプリン缶。現在でのシェアーは80%が秋葉原で消費って聞いているんで知らないかと思っていたんだけど、皆さん知っているそうな。まあ、メーカーがポッカだし、限定販売ではないから日本全国どこかで販売されているのは確かなんだけどもね。でも美味しいって言ってくれた。特に中村さんの奥さんにはすこぶる評判が良かったのには嬉しかったかな?
でも飛行機で持ってくるとき結構重かったんです。実は!!!!

Fさんは来年の干支の模様のカマボコを持ってきてくれてちょっと食べさせていただいた。そう、金太郎飴みたいに何処で切っても犬の模様が出る不思議なかまぼこ。中京圏では豊橋が有名なんだそうだ。さすがに俺も知らなかった。関東ではどうしても小田原だし、ちょっと北行けば仙台だもんね。多分西に行けばもっと別に産地があってもおかしくないかもしれない。でも美味しい。何だかこんな食べ物見ると、一気にパクって食べなれない俺!変人と言われても色沿いに噛み切っていきたくなってしまう。だって面白いんだもん。

Sさんもカナダで買ったレーズンナッツを持ってきてくれて、美味しくいただいた。干しブドウが入っているのが人の好みを分けてしまうかもしれないけど、俺は大好き。何だかクセになる味ですぐ売り切れてしまった。

テレビも紅白で白組が勝ったって放送の後、いつものように行く年来る年の放送をしていたけど、年が明けてから皆さんで改めてご挨拶!さすがに朝5時スタートの俺は眠くなってきちゃったんで先に休ませていただく事にする。

では、お休みなさいzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz
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