北海道は自然がいっぱいです。そして開放感があります。そこには普段見かけられない野生動物もたくさんいます。でも自然の中に人間がおじゃまするのであって、人間が好き勝手なことをしていい訳ではありません。

いろいろなサイトでもありますようにマナーを守った行動をしてほしいものです。

ここはサファリパークではありませんから!!
ナビが見た動物を紹介と同時に注意事項を説明します。
ヒグマ
さすがに見たくても見れるものではありませんが、北海道の山中どこでもいます。

ですから知床でも阿寒湖でも  どこで遭遇してもおかしくありません。ナビも昭和61年のツーリングの時三国峠付近で見ました。それ以来見たことはありませんが、会いたくない動物です。

最近では山の食べ物が無くなって人里まで来る熊がいるらしく、国道沿いには「熊出没注意」の看板が目に付きます。もし偶然にでも遭遇したらとにかくその場をやり過ごすのが基本で、逃げたりするのは熊が興味をしめして追いかけてくるらしいので止めること。ましてや死んだふりなんて論外との事。

ナビも林道から離れた温泉とか行く時は必ず鈴を持っていきます。熊はおくびょうなので、人を見たら自分から逃げ出すそうです。熊が人間を襲うのは防御本能が働くからです。

時々車で走っていて熊に遭遇し写真を撮りたいからとエサを投げたりする心ない行動をする人がいるようです。熊にとっては食べ物ですから、これが食べ物=車又は人と学習してしまうわけで、より人に近づいてしまうわけです。
そうなった熊は残念ながら駆除(射殺)するしかないんです。熊には何の責任もないのに。ちょとしたエサが熊の命を奪うんです。これこそ人間のエゴですよね。そんな行動は絶対やめてほしいです。
キタキツネ
これも北海道の何処にでもいます。何回も遭遇する方もいれば、一度も見れない方もいるらしいです。

昭和50年頃は田畑を荒らす害獣として駆除(射殺、罠)され激減した時もあったそうです。キタキツネは2月頃交尾をして4月頃出産し10月頃、親と別れてひとり立ちします。冬に強いキタキツネではありますが、初めて冬を体験する子キツネは寒さとエサ不足により越冬することが困難で  冬を越せるのは実に10%に満たないと言われています。

さらに追い討ちを加えるのが人間です。よく観光地の駐車場にキタキツネがエサをオネダリするために近づいてきます。観光客はカワイイ!ってんで、ポップコーンやせんべいや食べ残しの弁当を与える人がいます。そして写真をパシャって撮っていきます。何事もない微笑ましい光景にみえます。この時は!!!!もちろんキツネも何の苦労も無くエサを手に入れます。

でも  これが冬になったらどうでしょうか?駐車場で待っていても誰もエサを与えてくれる観光客が来ません。さんざん人間から貰ったエサの旨みを知ってしまったため、本来の狩りをしなく(できなく)なってしまったのです。後は痩せ衰えて死を迎えるだけです。

ナビはキタキツネ(んん!俺の事じゃん?)が近づいてきても何もあげません。できればこんな事は やりたくないのですが、近くに石があれば軽く(本気じゃなく)キツネに向かって投げます。人間て恐ろしい奴らだから山に帰れ!って教えてあげるのが精一杯です。これを観光キツネって言います。

野生化したキツネは時々道を横切る程度であまり見ません。ですが、いつ野生キツネが観光キツネになるかは人間次第です。ですから
エサを与えるのは絶対やめてください。お願いします。
国道沿いに現れた北キツネ 人間が近づいても全く警戒心無し(死んでいるのではなく寝ているんです) エサをオネダリしている光景これじゃイカンヨ! 冬に元気な野生キツネ。すぐ逃げられた。

それとキタキツネのほとんどにはエキノコックスという寄生虫を体内にもっています。詳しい説明は割愛しますが人間の体に入ると15年くらいの潜伏期を経て肝機能を破壊し死に至る寄生虫です。北海道の各市町村ではエキノコックスの感染予防のため健康診断を行っているくらいです。

怖いのは何の知識も無い観光客が感染すること
です。予防方法はキツネに触らないこと。生水は飲まない事。

特に子供たちには十分気をつけてください。カワイイだけではありません。万が一噛まれたりしたら必ず病院に行って診断を受けてください。(ただ未だ治療法は確立してないみたいですけど!)

エゾシカ
よく山間部にて見ることが出来る。夏毛は、写真やテレビで見ることが出来る いわゆるバンビ!ちゃん。

茶色の毛にまだらな白の点々があり、とてもカワイイ!冬毛は灰色の毛に覆われて同じ鹿には思えない。

あまり観光シカってのは聞いたことがないが、阿寒湖周辺と屈斜路湖周辺にはかなりの数がいる。国道での事故を防止するためかネットが張り巡らされているくらいです。エゾシカはカワイイのは間違いないのですが、車やバイクで山間部を通る場合注意が必要です。それは、シカの飛び出しがあるからです。

車だってボンネットがへこむのだからバイクは重大事故になりかねない。以前死亡事故があったくらいですから。少なくとも衝突したらタダでは済まない事を覚悟してください。

特に峠はコーナー中に道路にいたり、夜間突然の飛び出しがあったりと人間の発見が遅れる為に事故になったりと非常に危険です。また繁殖期はハーレムを作って行動しますからリーダー(ボス)が道を横切ると、後続も追従してきます。人間が大抵シカの集団に気づくのが遅れて犠牲になるのは3〜5頭目らしいです。特に夜間は気をつけてください。

これもシカには責任はありません。人間がマナーさえ守れば簡単なのですから!

エゾリス
北海道の全てでみることができますが、発見するのは容易ではありません。

ナビはエゾリスは摩周湖で見たことがあります。エゾリスは森の中に入ってすこし目をボ〜っとしていると、チョロチョロ動く小さいのが見えます。それがエゾリスです。

早朝の方が見えやすいかもしれませんが、日中でも現れます。でも団体で動くと逃げちゃいますから一人で行った方がいいです。
秋口の方は冬眠準備の為に食べまくっている姿が発見できるらしいです。
アブ ブユ
漢字では虻(アブ)蚋(ブユ)と書きます。どっちも林の中に立ち入ると集団で飛んでいます。

人間の体温に反応するのか?吐く息に含まれる炭酸ガスに反応するのか分からないけど、さされると  とっても痒いです。ナビもサロマ湖の岸部や裏摩周の林の中で襲われました。

蚊に刺されるのと違ってしばらく後が残ります。それに振り払っても付いてきます。これには泣かされました。

林や森の中に入るときは、これらの集団に注意しましょう。また防虫スプレーを持参した方がいいかもしれません。
ニンゲン
意外とこれが一番厄介かもしれません。言葉は話すわりに  マナーは悪いし、悪事を働く奴がいるし、、、、

何が言いたいのかというと、観光地での駐車場などでは車上荒らしが多発しているんです。レンタカーに戻ると窓ガラスが割られて荷物をごっそり持っていかれることも珍しくありません。

狙われるのは殆どがレンタカー!「わ」ナンバーだからすぐわかります。レンタカーだと道外の観光者だってわかりますから、荷物も入っているでしょうし、どれかに金目の物が入っていると思い手当たり次第に持っててくれます。シャレにならないです。

ナビも被害に遭いました。カメラと帰りの航空券を持っていってくれました。泣きをみました。
これは旅行者自身が防御するしかありませんが、車の中は無人です。どうすればよいか?

答えはシートの上には一切の荷物を置かない。荷物は全てトランクの中に入れて貴重品は必ず携行する。これだけでも被害は最小限に食い止める事ができます。

一般的に犯人はまず車を物色します。窓越しに荷物が見えればそれを狙います。近くに人が居ないのを確認して犯行に及びます。この間約1分位です。それ以上かかるとリスクが高いので犯行は行いません。取りやすい車から取ればいいのですから。

ですからトランクやダッシュボードなどを物色する時間はありませんから狙われることはありません。折角楽しい旅行も車上荒らしで台無しです。でも自分で防御できることはしておいたほうがいいです。

それと綺麗だからって高山植物を引っこ抜いていく人。まさか自宅で鑑賞しようなんて思っていないでしょうね?スグ枯れてしまうのに!標高の高い所に咲いているから高山植物なのに平地に持っていったら、例え肥料を与えようが、水をあげようが無意味なのにそれを学習できない人がいるってのも事実!(キタキツネのほうが頭いいと思うけど!)

また今はもう見かけないけど以前は道端から綺麗な花がよく咲いていました。花の名は「けしの花」。ナビは綺麗だな〜なんて思っただけなんだけど、帰ってからヘロインの元になるケシの花だってことがわかりました。

自分は犯罪者になるつもりはないけど、それを狙っている人もいるらしい。今でも原生林のどこかで咲いているらしいですけど!万が一見つけたら最寄の警察や自治体に連絡しましょうね!間違えても遊び半分で持っていかないように!