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みんなで経験して、身につけて欲しい
救急法の情報です

 


 何かをしてあげようと進み出る その心 ・・・見返りなど期待せずに
人を助けようとする心
 
 
 アメリカは、多宗教の国ですが 多いのはやり キリスト教信者です。

 キリスト教には、「善き サマリア人」 という言い伝えがあって(ルカによる福音書の一部)、

 「報酬を期待せずに善意で人を助けようとする心」 を 称して、「善き サマリア人」、と呼びます。
  (原語 Good Samaritan )

 アメリカでこの言葉は、応急手当をした結果がどうなろうとも、救助者は法的にも訴追を受けない
 と補償した 法律の名前にも 使われています。(原語 Good Samaritan Law )

 日本でも、応急手当をたくさんの人に 活発にやってもらおうとして施行された、「緊急避難」 という法律がありますが、
 「善き隣人法」(Good Samaritan Law )は、そのお手本となっています。

 日本では、北国での雪の降る真冬でもない限り、道端で倒れている人が放置されても、「死ぬ」ことはないのかもしれません。
 そんな温暖な平和なお国柄も手伝って、倒れている人がよく放置されています。

 外国から来た私の友人たちの何人かは、突然街角で倒れたり、うめきながら うずくまったりする人を見かけても、
 道行く人は顔をちょっと向けるだけで通り過ぎていく、という光景を何度か目にしていて、
 
 「一体、日本人って、どういう考え方なの?」、と不思議がり、不審に思ったりしています。

 私は、外国から来た友人たちに、こんな風に説明(言い訳?)しています。

 「冷酷なのではなく、行動を起こして注目を集めたりするのを嫌うんですよ。
  また、多くの人は何をしてあげればいいのかわからなくて通り過ぎている。
  あるいは、単に急いでいて関わると時間がかかり やっかい、しかし死にはしないだろうし、きっと誰かが
  助けるだろう。なんて考える人も多いと思うんだ。」

  と。

 言い訳っぽいのは承知でしたが、冷酷なのではないと思いますし、
 上に書いたようなマインドは、同じ風土に育った人間として理解も出来ます。 - 私も小心者なんです。(笑)

 大切なのは、「勇気」だと思います。人を助けようとするときに
      ためらわないこと。

 「注目」 を浴びるストレスをはね返す勇気。

 「何をしたらいいか、わからない」 という不要な誤解とストレスを、はね返す秘訣。

 とりあえず、肩に手を当て、「どうしましたか?」。

 「誰か、駅員さん(施設の管理者)を呼んできてください。」。 

 「しっかりしてください。今、駅員さんが来ますから。」

 たったこれだけでも、充分人助けなののだ、という とてもシンプルな考え方 !

 善意にも 「勇気」 が必要になるのは、おかしな話ですが、それが現実。

 そして、「勇気」 は さらに、自信から生まれます。 手当ての初歩でも知っていれば。 ・・・
 

 

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