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  株式会社 藤本組  すまい工房 いぶ樹
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  1981年(昭和56年)6月以前に建てられた住宅は注意が必要です。


 1981年6月に建築基準法が改正され、耐震基準が強化されました。
 1995年阪神淡路大震災において、1981年以降建てられた建物の被害が
 少なかったことが報告されています。

 
耐震
 耐震診断で地震に強いリフォームを行いましょう!
 住まいの安全を守るため耐震性は重要な要素です。


  耐震診断法は3種に分類されます。
 (1)自分でできる簡易診断:一般ユーザー向け
 (2)一般診断法:建築士及び建築関係者によるもの
 (3)精密診断法:建築士による精密な診断
  耐震診断問診表はこちらからチェックできます
     

 どこをリフォームすれば耐震化できるのか
 耐震補強が必要と診断された場合、耐震補強を行うことが望まれます。耐震補強の内容については建物により異なり 
 費用も変わってきますのでご相談ください


 金物による補強             筋かいと構造用合板による壁の補強    
基礎と土台・柱の金物補強        



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 基礎の補強

 玉石基礎などの場合は、鉄筋コンクリート造の基礎に替え
 これに土台をアンカーボルトで締め付けます。
基礎と土台の金物補強
土台をアンカーボルトで固定
  玉石に束たてしただけの柱は浮き上がったり踏み外したりして、
   建物が壊れることがあります。
  鉄筋コンクリ−ト造りの基礎を作りアンカーボルトを付けます。

  鉄筋コンクリート造布基礎を新たに打ち直すことが不可能な場合
   には、既存のコンクリ−ト造布基礎に鉄筋コンクリート造の布基礎
   を抱き合わせることにより補強する。
基礎と土台の金物補強
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 壁の補強

 筋かいを入れたり構造用合板を張って強い壁を増やします。

  柱、梁だけでは地震の力に抵抗できません
  筋かいを入れるか、または構造用合板(厚さ9mm以上)を柱、
   土台、はり、胴差、間柱、胴縁に固定します。

 
 
壁の補強画像
筋かいと構造用合板で補強

壁の補強画像
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 腐った部材は交換

  特に水まわり付近は湿気が多く腐りがちになります。
  腐った箇所は交換し金物で補強します。
  この場合、防腐(防蟻)処理を必ず行います。

 
防腐処理
防腐処理

 金物補強

  土台・柱・筋かいなどの接合は金物で堅固します
  筋かいと柱(または土台、梁)は、十分に専用の金物で固定します。 
   
 
筋かいプレート
筋かいプレートで固定

 金物補強

  柱と土台の接合は専用金物で堅固します
 
ホールダウン金物補強
ホールダウン金物で柱と土台を固定

  梁の下端を専用金物で固定します。 梁の金物補強
羽子板ボルトで梁を固定
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 壁の配置

 
開口部を減らし壁の部分を増やし強度を持たせます。

  特に建物のコーナー部に開口部が多いと地震に弱くなります
  開口部を減らし、筋かいや構造用合板で補強された
   壁を増やします。隅部を壁にすると一層効果的となります。
壁補強画像
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 耐震診断の流れ

  まず自己診断問診表の診断から始まり、耐震性の心配がある場合、あるいは詳しく診断したい場合、一般診断を実施する
  この結果を受け精密診断により補強の要否の最終的な診断を行う。
  補強の実施が必要な場合、補強設計により補強後の耐震性の診断を行い、工事を実施する。





耐震性能の評価は、一般診断では「立地条件」、「基礎」そして、「上部構造」でそれぞれなされる。

立地条件の注意事項 

立地条件による地震時の建物への影響は、地盤による地震動の増幅を除くと上部倒壊を招く要因とは別の問題を多く含んでいます。
地盤が悪い場合には、地盤の悪さに起因して地震動が増幅され、上部構造の振動が大きくなることから、過大な揺れに対して倒壊
しないような配慮が必要です。
不同沈下を防ぐため、地盤改良によって地盤の改善を図ることも、場合によっては必要となります。

悪い
表層の地盤改良を行っている ・表面の地盤が悪いため、地震時に木造住宅を大きく揺らせるような揺れ方をする
 可能性があります。
・不同沈下が起こる可能性があります。
・地盤が液状化する可能性があります。
杭基礎
特別な対策は行っていない

がけ地
コンクリート擁壁 ・擁壁が崩れると、建物直下の地盤が崩壊する可能性があります。
・擁壁が崩れると、崩れた土砂が建物を押し出す可能性があります。
・コンクリートに大きなひび割れや石積が崩れていたりする場合は補修します。
石積
特別な対策は行っていない


基礎の注意事項

鉄筋コンクリ−ト基礎−ひび割れが生じている ・ひび割れが発生している場合、内部の鉄筋が錆びて、コンクリートを壊す
 可能性がありますので補修が必要です。
・建物が不同沈下している可能性があるので地盤改良などにより改善をはかる
 必要があります。

無筋コンクリート基礎健全  ・アンカーボルト、引き抜き金物が十分な性能を発揮できない場合があります。
 こうした箇所には補強が必要です。

無筋コンクリート基礎−ひび割れが生じている ・建物が不同沈下している可能性があるので地盤改良などにより改善をはかる
 必要があります。

・アンカーボルト、引き抜き金物が十分な性能を発揮できない場合があります。
 こうした箇所には補強が必要です。
・地震時に、基礎が曲げ破壊し上部構造の性能を十分に発揮できない可能性
 があります。
 鉄筋コンクリート基礎などを沿えて基礎を補強する必要があります。

玉石基礎足固めあり ・建物の一体性が弱い場合、基礎を踏み外して建物がバラバラになる可能性
 があります

 床を補強するなど、建物が一体で動くような工夫をする必要があります。

・玉石を、きちんと固定してください。
・柱、束と玉石がきちんと接していない場合には、補修が必要です。

玉石基礎−足固めなし ・建物の一体性が弱い場合、基礎を踏み外して建物がバラバラになる可能性
 があります。床を補強するか、足固めを設置するなど、建物が一体で動くような
 工夫をする必要があります。
・玉石を、きちんと固定してください。

・柱、束と玉石がきちんと接していない場合には、補修が必要です。


基礎に要求される耐震性能は、建物の一体性を高めること、地震時に上部構造の耐震要素が十分な機能を発揮出来るように
することです。特に玉石基礎など柱脚どうしが緊結されていない建物では、柱が基礎を踏み外すことにより、横架材の脱落
など上部構造に大きな被害を及ぼす可能性があるため足固め、1階床補強など建物を一体化する必要があります。

上部構造の耐震補強方法

@強度抵抗型−強度の強い耐力壁を増やすことにより、力によって建物全体を強くする方法
A靭性確保型−建物の粘り強さを増して、変形に伴うエネルギー吸収によって倒壊を防ぐ方法

B制震構法−地震のエネルギーを制震装置などによって吸収し、応答低減をする方法
C免震構法−地震動の周期特性と建物の周期特性を利用して、地震入力を小さくする方法

それぞれの抵抗機構に応じて、地震に抵抗する内容が変わってきます。
Aの方法は大地震時に建物は倒壊しないものの大きく変形する。地震後の建物の損傷は@やCに比べ大きい。
Bの方法は大地震では効率的に地震エネルギーを吸収するので@と同程度かそれ以下になる。
しかし、大地震時の性能を@と同じとして設計すると、日常的な振動や中地震に対して変形が大きくなることがある。
つまりBでは中小規模の地震で損傷が起こる可能性がある。

このように、用いる補強構法の特性を理解し、補強計画を立てることが大切です。

                                                                                                                        
                                                                                                                                  ※資料 (財)日本建築防災協会より







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