Ⅱ-1 大屋梅栽培の特徴とメリット
1.梅は生食用ではなく加工利用果実である。冷凍すればいつでも使える。
2.未熟な果実を栽培する 熟した実の量より、未熟な実を収穫する量が多い。
そして 梅酒、カリカリ梅、梅干などに加工される。
3.他の果実と栽培上競合しない。
4.10a当たり労働時間は リンゴの五分の一から十分の一と考えられる。
薬剤散布は年2回 ~ 4回、剪定が10日 ( 10aあたり )、あとは除草。
5.生産コストが低い。( 約18% )
6.観梅という観光要素を合わせ持っている。
Ⅱー2 梅の加工品
現在市販されている梅加工品
① 菓子類 : のし梅、梅じそ
② 食料品類 : 梅干、梅漬け、梅酢漬け、梅ジャム、甘露煮、かりかり漬け
③ 飲料水類 : 梅酒、リキュール梅酒、梅こぶ茶、梅サワー、プラムワイン
④ 薬品類 : 梅仁丹、梅肉エキス、化粧水
Ⅲ 大屋梅の里構想
① 大屋梅保存会の梅に対しての取り組みは35年の歴史がある。
技術が優れており、高齢者にも十分活用できる。
② 会社を定年退職した方々で一番やりたいことは農業との統計がある。
梅栽培は労働時間が少なくても良いので継続が可能である。
③ フルーツラインの梅林ロードと大屋沼の散策路、紅葉、リンゴの花、さくらんぼの花、
鳥海山の眺望と観光に適している。
『 横手市果樹振興議員連盟研修会 』 開かれる。
平成20年 5月27日
参加者13名で 大屋梅樹園地を視察し、大屋梅保存会 戸田義昭 氏の講和をいただいた。
「 視察、講和 」 の後、増田庁舎に移り JAと農政課から平成19年度の果実販売実績や平
成20年度の リンゴの結実調査などの報告を受けた。
石山 米男 会長の話
リンゴ、さくらんぼ、ぶどう、梅と今回で一通りの産地を訪問することが出来た。
果樹振興議員連盟としては、安心して生産に励めるよう応援していく。
「 大屋梅の里復活構想 」
大屋梅保存会 戸田 義昭 氏
Ⅰ 構想の背景
Ⅰー⒈ 歴史
1.大屋梅の由来
大屋梅の歴史についての文献は少なく、天長年間、今から千二百年前 小野 春風 ( 平
安初期の武人 陸奥鎮守将軍 ) が征夷のため 出羽に来た時、随行した彦右衛門・平右
衛門の二人は江州 ( 近江の国の別称 ) に帰らず、そのまま藤原、阿部を名乗ってこの
地に住み着いた。 その時 庭に梅を植えた のが始まりと言われている。
2.先祖からの立派な遺産と保存運動 / 省略
3.大屋梅と リンゴ の関係 : かって大屋は梅の里であった。明治30年代に入って リンゴ
の植栽が見られるようになり、昭和時代に りんご が梅に変わった。
4.大屋梅の需要動向 / 省略
※ 大屋梅の写真です。
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Ⅱ 大屋梅の栽培について
中国から来る黄砂は酸性であるため、土壌が酸性になって
いる梅は 酸性の土地では育たないので アルカリの肥料を
必要としている。