K100RSとはどんなバイクか?・・・機構編
今まで国産車・・・それもカワサキのGPXシリーズのみ(400と750)・・・しか乗っていない奴が初めて買った
外車はどのように感じたか?とりあえず目に付いたところを取り留めなく書き連ねると・・・・
注)私の体格(185cm・75kg)やGPXとの比較になりますので、あまり深く追求しないでください。
全体の感じ
とにかくでかい。GPXと比べても3回りくらい大きく見える。
ライディングポジションも大柄な人向け(ドイツ人の体格が基本か?)みたいに思える。
けれど、乗って見るとぜんぜん問題なし。特に姿勢に無理なところは感じない。足も普通に両足がベッタリ着きます。
横から見るとシート高とかタンク上面の位置とかは
そんなにかわらないのだけれど・・・(ちょっと、写真写りが変です)
※ カタログ数値でのシート高
K=800mm。 GPX=775mm。
前から見るとこんなにサイズが違う。
特にK100RSのカウルの高さが目立ちます。
また、ハンドル部まで隠れているK100RSに対して
必要最小限のサイズにみえるGPX。
乗った時に見える範囲のカウルの幅も段違いにK100RSが広いです非常にスリムなGPXと好対照。
このカウルのおかげで冬場でも寒くないK100RSですが
そのほかのシーズンでは「熱い」原因です。
GPXのカウル幅はほとんどエンジン幅と同じ位の幅です
操作系
アクセルは『重い』と言うか『渋い』と言うか、GPXに比べ抵抗感が強く感じる。
まるで『油切れ』の様。実際注油してもそんなに軽くはならなかった。そもそもワイヤー一本引きのアクセルなので
国産車のワイヤー二本の方式に比べてそういった抵抗感を強く感じるのかもしれない。
基本的にスロットルのリターンスプリングがGPXより強いのかも?
フロントブレーキは良く効く。比較的短い引きで効いてくれるブレーキで結構好みのタッチ。使う人によっては遠く感じるかも。
ただ、ブレーキレバーの位置が下に向きすぎて、ほぼ水平よりちょっと下の位置まで上げました。
よく見るとラジアルポンプのブレーキシステムになってた。意外というか時代の先駆けというか・・
クラッチも問題なし。特に握力は必要なしと思う。ただブレーキと同じくレバーの位置を上げました。
ウィンカーなどの操作は、一番最初に乗ったときは『考えながら』操作していたけど(左右分離式のウィンカーで
右の時は右、左は左のボタンを押す)、今は自然に出来ます。慣れの問題でしょう。他の操作も慣れのレベルで問題なし。
強いて言えば、国産のようにブレーキとスイッチ系が別々の構成でなく、一体式の構成なのでレバーを上げたら
一緒に動いてきます。レバーだけ位置変更出来た(上下やグリップに対して遠い近いとかの調整)国産車
みたいにはならないです。・・・特に問題ではないけれど一応念のために書きます。
K100RSの左右に分かれたウィンカースイッチ。
国産車の感覚では「セル」と「ホーン」の位置です。
キーシリンダーの下にある3つのボタンの真ん中がハザードスイッチ
K100RSとGPXのアクセル部の比較。
他にも一応念のために書いておいていいと思うのが・・・ライトのスイッチとハザードスイッチの位置。
BMWのライトHI・Lowスイッチは、ウィンカーとちょうど逆の位置になるようにスイッチがあります。
真ん中(中立位置)がLowで、上げてHi、下げてパッシングになります(写真参照)。これがなかなか慣れない。
GPXでは人差し指の届くところにパッシングスイッチがついていて指一本で事足りたんですが、BMWでは親指でそのスイッチを
押し下げる形でないとパッシング出来ない。
もともとウィンカーをしやすいように位置変更した跡地にライトスイッチを持ってきたもんだから、操作性が良いとはいえない。
ですので、いざパッシングしようとすると非常にまごつく。当然タイミングを逃す。ドイツではパッシングってあまり使わんのか?
ハザードスイッチもあまりやり易いとはいえない。
ハザードスイッチの位置はキーシリンダーの下側で、見た目には「やり易そうな位置」にあるのですが・・・・
私の場合、BMWのキーの他に防犯ロックのキーやらキーホルダーやらを着けているので、その余ったキーがハザードスイッチに
覆いかぶさるようになるんです。
そのために走行中に「どうもありがとう」とハザードスイッチを使おうとすると、それらが邪魔してスイッチが押せない。
当然タイミングを逃す。スイッチを押せたときには相手は遥か後方に消えているので、傍目にはカッコ悪い。
このハザードを使う時には、予め余ったキーを避けておいてスイッチを押すようにしてます。もちろん手探りで。
GPXでは、これも指一本で事足りたのに・・・・
※このハザードスイッチが無くても左右のウィンカーを同時に押せば、押している間は「ハザード」として使用できます。
しかし、これはこれでやり辛いのと停止中のハザードとしては使用できないので、このスイッチを後付けで付けました。
なんかもともとはこのハザードスイッチ自体もオプション扱いらしく、このK100RSを買った時にはついてませんでした。
K100RSとGPXのスイッチ部の比較。
ギアチェンジ関係で言えば、ストロークが長い!
GPXが『足の親指の付け根を動かす』ぐらいとすれば、K100RSは『足首を動かす』感じ。
これは今もちょっと慣れていない。たまに4速と5速の間に入ったりします。
あと、よく左足と動かすせいか左のステップゴムが右のに比べてよく減ります。と言うか、柔らかいステップゴムです。
リアブレーキは『利かない』。正確には『効いてる感じが希薄である』
私はよくリアブレーキを使う人間なので、このブレーキだけこのK100RSで一番気に入らないところです。
機能的にはしっかり減速の役割をするのだけれど、もっと『効いてる』感じがほしい。
ここだけはモデルチェンジ前の2バルブKシリーズのブレーキの方が効きそう。
(このリアブレーキで2バルブと4バルブどっちにしようと悩みました。)
全体の操作感
普通に乗る分にはぜんぜん国産車感覚で乗れます。
注意すべき点とすれば、車体の左右バランスが取れていない(クランクシャフト・ドライブシャフトがある右が重い?)ので
「なんか右に行こうとする」感じがするのと、エンジンブレーキがよく効くので「両手を離して惰性走行」が出来ない
ぐらいでしょうか。そんなことしなけりゃいいんです。