Tape Recorder Page[スピーカー原理] Top Pageへ   前 Pageへ    
テープレコダーの電気回路をやさしく解説しています。 質問・要望は  koukouisao@yahoo.co.jp
(2)スピーカーの原理
   (A)コイルと電磁石
     釘に銅線を巻きつけて電池を接続すると磁気を発生し、他の鉄片などを引き付ける。
(小学校の理科の実験などで、こんな事しましたね。)



今度は釘を取り除いて電池を接続すると、ほとんどの場合鉄片を引き付けない。
実はこの場合でも磁気を発生している。
釘の役目は磁気を集めていることである。地球上の物質の中で磁気を通し易いものと、そうでないものとががある。
釘は一般的に鉄で出来ている。鉄は磁気を通し易い物質です。磁気を通し易いものが銅線の巻き線(コイル)の
中に入っているので磁気が集中し鉄片を引き付けている。

   (B)スピーカーの構造
 
     スピーカーのコイル(ボイスコイルと呼ぶ)は円筒状の紙筒に銅線を巻きつけたものである。
この銅線を巻きつけた円筒の中にマグネットを入れる。(マグネットと円筒の間には隙間を作り自由に動けるようにしておく)
スピーカーのコイルに電気を流すと(例えば電池を接続する)コイルは磁気を発生し電磁石になる。
磁石にはS極とN極が有り、S極とN極は引き合い、SとS NとNは反発し合うことは良く知られていることです。
     左図の様にコイルに接続する電池の方向によりコイルの巻かれた円筒が上に動かされたり下に動かされたりする。
ヘッドから出てきた信号を大きくして(増幅と呼ぶ)これをスピーカーのコイルの両端に接続すると(音の信号は+になったり −になったりを繰り返すのでちょうど上記の電池の接続する方向を交互に逆さまにすることを繰り返すような状態になる)
円筒が上下に動く。この上下に動く繰り返し周期は1秒間に200から5000回程度のもの(テープに記録されているのが 人の声の場合)なので、振動して感じられる動きになる。この振動をこの円筒の先に振動板をつけ、この振動板を振動させ 音を出すようになっている。

        
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