門前町坂本 穴太衆積みの石垣が美しい里坊の町
滋賀県大津市坂本 平成23年6月19日(日)


私が所属する茶道上田宗箇流の井原文化教室の研修旅行があり、参加しました。今回は滋賀県大津市坂本を訪ねます。井原を早朝6時頃出発、坂本には10時ごろ到着の予定です。天気は曇り空でいまひとつでしたが、とにかく雨が降らないことを祈るばかりです。坂本は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。古い町並みが大好きな私としては、その町並みを探訪できることがとても楽しみでした。





旧竹林院庭園は坂本の延暦寺里坊群の一つで旧竹林院境内南西にある回遊式庭園です。面積3,300m²は里坊庭園の中で最大です。大宮川を引き込んで曲水とし、八王子山を借景として、滝組、築山、茶室、四阿などを配しています。江戸時代初期に築造された里坊の書院前庭園ですが、明治時代初頭の廃仏毀釈の影響で竹林院は衰退して土地は個人の手に渡りました。現在の庭園はこの時代に改修されたもので、近代庭園として国の名勝に指定されています。


 
正門(左) 玄関に通じる石畳。右に受付があります。

迎えてくれる屏風と花。落ち着きますね。
大広間から見る庭園。見事というほかありません。抹茶をいただき眺める至福のひととき。


木おけにあった、ビックリグミとアルストロメリア
 
つくばいが涼感を感じさせてくれます。見事な杉ゴケ(右)

緑一色の庭園。苔がびっしりと生え、見事に管理されています。


小間の茶室の屋根も苔がびっしり

興味深く眺めるメンバー

茶 室  庭園内には2種の茶室と四阿(あずまや)が巧みに配置され、一連で使用することによって茶事ができるよう工夫されています。なかでも、入母屋造りカヤ葺きの茶室(小間)=写真上は「天の用席」と呼ばれる珍しい間取り。二つの出入口を設け、主人の両脇に客人が並びます。この様式は、全国でも武者小路千家東京道場(東京都文京区、旧久米邸)以外、例がありません。かつて、各流の家元や茶匠のここを訪れ、茶事を催しています。(パンフより)


 
係の方が説明をしてくれます。鉄製の灯篭は錆びて趣があります。





平安京の表鬼門鎮座 方除・厄除の大社 山王総本宮
 
最初の鳥居です。比叡山延暦寺の石柱があります。

日吉大社(ひよしたいしゃ、元は「ひえたいしゃ」)は、滋賀県大津市坂本にある神社。俗に山王権現とも呼ばれています。日本全国に約2000社ある日吉・日枝・山王神社の総本宮です。旧社格は官幣大社。中世には二十二社の下八社のひとつとされました。西本宮東本宮を中心に、400,000m²の境内を持っています。猿を神の使いとして崇拝することで知られています。



大宮川にかかる石の橋(大宮橋)です。の橋は豊臣秀吉により寄進された日本最古の石橋です。(重文)
 
参道。真ん中が高くなっています。水はけを考えてあるのでしょう。
右のめずらしい鳥居は山王鳥居といわれ神仏習合の信仰を表しているそうです。



西本宮
  
水量のある大宮川(左)まずは、手を清めます。(中)屋根を支えてくれている棟持ち猿です。(右)

重要文化財の楼門。奥に拝殿が見えます。

お祈りするメンバー。五人同時にお祈りできます。
 
木製の獅子をよく目にします。(左)紅葉の名所でもあるようです。(右)

社殿が立ち並ぶ見事な景観です。
 
きらびやかな神輿。4月には山王祭というお祭りが行われます。
2重構造の石橋。(二宮橋)強固、この上なしですね。


日吉大社 〒520-0113 滋賀県大津市坂本5-1-1




 
日吉大社から本家鶴喜本店まで歩いていきます。広い道路の両側には、桜やカエデなどの緑地帯で足元に比叡山から
流れるせせらぎが通っています。さらにその両側には、ゆったりとした遊歩道があります。


遊歩道を歩いているとアジサイを目にしました。カメラを向けるといい具合にアゲハが停まってくれました。。
 
芙蓉園本館の茅葺屋根の建物(左)
歩道沿いの石垣は、まるで通行人を阻むように隙間なく続いています。

参道付近でみかけた花々です。



創業280年の本家鶴喜そば本店。築130年の風格ある建物は素晴らしい。

お目当ての蕎麦屋さんにやってきました。お店の前にはご覧のような大勢の人が待っていました。
これは相当、待たされるなと思いましたが意外にもすぐに1階の和室に通してもらいました。


  
中庭も見事です。お店の端に叡山登り口の石柱がありました。
  
私がいただいた、ざるそばの大盛り(1100円)です。味はなかなかのものです。

本家鶴喜そば本店 滋賀県大津市坂本4-11-40




重要伝統的建造物群保存地区

本家鶴喜そば本店を少し入ったところの町並みです。
右はお菓子司・鶴屋益光(つるやますみつ)

旧家を改装した釜飯のお店。お庭も立派です。

鶴屋益光/品名「比叡のお猿さん」はお猿の最中
このような通りもありました。残念ながら時間がないのでパスです。
  
となりのお店には「ばったり床几」がありました。
壁に作りつけになっていて、朝下ろして商品を並べ、夕刻閉店するときには折りたたむ。陳列棚のような役割をします。
もちろん座ったり、将棋もできるかも。
 
白壁の土蔵もありました。

穴太衆積みの見事な石垣を持つ邸宅の玄関

庭園も見事な芙蓉園別館
水路沿いに咲いていたムラサキツユクサ(左)

 
お堂の板敷きの間に干してあった、これは萱でしょうか!
6月には多くの神社で行われる大祓・茅の輪くぐりに使用されるのでしょうか??



このあと、大津市大物井筒屋比良工房 松吟窯を訪ねました。茶道上田宗箇流のページで紹介しています。

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