ウイリアムズ FW16 製作記2
2010.04.25(日曜日)
前回、懸案事項になっていたフロントのサスペンション。
プッシュロッドの先端が車重に耐えられなくなり曲がってしまいました。 完成後は見えなくなる部分ですが、金属線に置き換えて支持力をアップさせます。 |
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真鍮線に置き換えて、丈夫になりました。
ただ、作業自体、とても細かな作業だったので大変でした。 リアルさを追求すると、ディテール的にこれくらいの細さになるのでしょうが、プラスチックでは無理がある細さです。 サスペンション類は特に細いので、折らないように取扱いが慎重になります。 |
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フロントサスペンションのロアアームの一をモノコック側に移したので、フロントノーズのこの溝は不要になりました。
ここは、瞬間接着パテ、アルテコを盛ってフラットに整えます。 |
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リアのウイングは一体成型に、上部フラップ、ミドルウイングを接合する作り。
実際にフラップを固定してみると、設計がシビアでフラップの方が気持ち長め。よって、無理がかかり湾曲してしまいました。 ここは少し短くしてあげなければなりません。 |
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片方のダボ部をヤスリで削り落とし、適正な長さになるまで調整しました。
塗料の厚みを考えて、気持ち隙間が出来るぐらいが良いでしょう。 真鍮線を差し込んで、ダボの代わりにします。
次回以降も、仮組みしたパーツをばらしていき、下地塗装へと進めていきたいと思います。 |
2010.04.26(月曜日)
塗装に向けて、パーツをばらします。
仮組みの時にコニシのGクリアを使用したので、接着後が残りました。 でも、Gクリアは、ネリネリしているうちに綺麗に取り除くことができます。綺麗になるまで、多少時間はかかりますが、仮組みには有効な手段だと思います。 |
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モノコックのフューエルキャップはどのグランプリにも対応できるため、両側に跡があります。
今回はサンマリノ仕様なので、左側のフューエルキャップ跡をアルテコで塞いでしまいます。
この辺で、一度、パーツの内側だけサーフェイサーを吹き付けて、透かし防止対策を施します。 |
2010.05.27(木曜日)
色々とヤスリを当ててきましたが、そろそろ全体の仕上がり具合を確認するため、サーフェイサーを吹き付けたいと思います。
まずは、塗装するために持ち手となる部分にプラ板を貼り付けます。 特にリアのカウルは持ち手を付けづらいので、プラ板を貼ると良いでしょう。 |
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あとは、いつも通り空き瓶のキャップ部に両面テープを貼り付けて、先ほどのプラ板の位置に固定します。
これで塗装しやすくなりました。 この後、一度全体にサーフェイサーを塗装します。 |
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サーフェイサーを吹き付けた後、気になった箇所はすぐに修正します。
フロントノーズのこの部分にひけがありましたのでヤスリを当て直しました。 修正した箇所は再度サーフェイサーを吹き付けて状態をチェックします。 しばらくはこの作業が続きそうです。 |
2010.06.06(日曜日)
前回まで下地処理を繰り返し、やっと下地が完成しました。
写真はホワイトサーフェイサーを吹き付け、さらにガイアのホワイトを塗装した状態。 ガイアのホワイトは乾燥が早い上に塗膜がツルツルに仕上がります。最近のお気に入りです。 ホワイトの塗装が終わると、次は難関のブルーの塗り分けを行います。 |
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キットにはブルーを塗り分けるためのマスキングシートが付属されていますが、今回は使用せず、自分でマスキングシートを作成することにします。
ブルーの部分は一部、デカールで表現する作りになっていますが、色味が変わってしまうので、同時にマスキングシートを作成して塗装で再現していきたいと思います。 いつものように、カッティングマシンに添付されているソフトで型紙を作成します。 |
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そして、実際に貼り付けてみました。
今の状態は実際に塗装する部分ではなく、マスキングされている部分がブルーと言うことで、確認のために仮に貼り付けてみました。 実際はテープを貼っている部分が青くなる部分です。 |
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だいたいOKなのですが、モノコック下のスポンサーロゴ(segafredo)が現状のままだとかなりブルーのラインと重なってしまいます。
これは、フジミのデカールの設計ミスです。 これをどのようにしようか非常に迷います。 実際には二回りくらい小さなロゴでなければなりません。 デカールを自作するか、現状のまま重ねて貼り付けるか、どうしましょう。 |
2010.06.28(月曜日)
前回のデカールのサイズが合わない問題、どうしようか色々考えましたが、結論が出ないまま、作業を進めることにします。
まずは、本塗装を行うために、ホワイトを残す部分をマスキングします。 前回のマスキングをガイドラインにしてマスキングを施しました。 |
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そして塗装をしてマスキングを剥がしました。 今回使用した塗料は、色々と迷いましたが、濃いウイリアムズブルーに合う色がなかなか無く、結局、クレオスの古いカラー、#5ブルーを選択。 塗り分けの仕上がり具合は概ね良かったのですが、やはりというか、ブルーの色が濃すぎました。濃くなると分かって塗装をしたのですが、予想以上に濃くなりました。パッと見、ブラックに近い濃紺です。 これは失敗です。ま、ブルーに見えないこともないし、このままデカールを貼って先に進もうか、それとも塗装をやり直すか、少し考えたいと思います。 |
2010.11.24(水曜日)
どうしようか、しばらく考えているうちに時間だけが経過し、5ヵ月以上も放置してしまいました。
で、出した結論が塗装のやり直し。 やはり、ウイリアムズのマシンの中で、ロスマンズカラーのこのマシンには思い入れがあるので塗装し直すことにします。 ただ、かなりの期間、放置してしまったので、塗料はがっちり乾燥しております。この塗料がすんなり落とすことができるでしょうか。 |
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シンナー風呂ドブ漬けも考えましたが、もっと簡単に塗料を剥離できる方法が無いか、色々と調べました。
そうすると、ガソリン車用の水抜き剤で塗料を剥離できるという情報を得ましたので、今回は水抜き剤を使用してみることにします。 水抜き剤は、ホームセンター等で簡単に入手できますし、シンナーに比較してもコスト的に安価。 初めて使ってみますが、これがうまくいけば、今後の剥離剤として使用していきたいと思います。さて、どうなるでしょうか。 |
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シンナー風呂同様、水抜き剤を入れ物中に、パーツが浸るように入れます。これでしばらくの間、放置します。
情報に寄れば、早ければ1〜2日で塗膜が浮き上がってくるとの事ですが、どうなるでしょうか。 水抜き剤の成分はイソプロピルアルコールなのでプラスチックを溶かすことがないそうです。模型用塗料の剥離剤の多くはプラスチックを溶かしてしまうため、使用には十分注意が必要ですが、水抜き剤なら安心です。 塗料剥離がうまくいくことを祈って様子を見ていくことにします。 |
2010.11.30(火曜日)
水抜き剤を使用してから、6日目を迎えました。
が、塗膜はビシッとしております。 なかなか反応が進んでないようです。 長期戦になりそうな様相を呈してきました。 素直に塗料剥離剤、もしくはシンナーで落とせば良かったなと後悔。 |
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6日目にしても、木の棒で擦りつけてかろうじて落ちるくらいです。
乾燥時間が長かったことも起因しているかもしれません。 ここまでくれば、もうしばらく様子を見ていきたいと思います。 なんか、いつも以上に遠回りしております。 |
2010.12.12(日曜日)
2週間以上アルコール漬けにしておりましたが、あまり塗料が落ちてこないので、これ以上放置しても効果が現れないと判断し、風呂からパーツを上げることにします。
ガイアカラー恐るべしと思っていましたが、水抜き剤の成分を確認してみたところ、イソプロピルアルコール95%以上と判明。これだと、数パーセント不純物が混入しているため剥離効果が落ちるとか。 塗料の剥離に有効なのはガソリン用の水抜き剤であってアルコール成分が99%以上の物を使用するのが良いそうです。 |
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塗料の付着が残ってしまった箇所は、無理矢理割り箸の平べったいところでこすって落とします。2週間以上も風呂に漬け込んでいたので、だいぶ塗料も落ちやすくなっていました。
写真は大方塗料を落とした後の状態。アルコール風呂から引き上げました。 それでも、まだ所々に塗料が付着しております。 |
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モノコック後方も結構塗料が残っています。
最低限、見える部分(ボディー表面)は完全に塗料を落としたいところ。 |
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残りの塗料の付着物は、専用の塗料はがしを使って、落としていくことにします。
クレオスから出ております、ペイントリムーバーを使用したいと思います。 この剥離剤もアルコール系の剥離剤です。注意書きを読むと、極力プラスチックを侵さないようにしていると表記されていますが、ドブ漬けに放置するとプラスチックを痛めそうです。 よって、筆で塗りつけて、塗料を剥がしていきます。 |
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写真は塗料をはがし終わった状態。
ここまでくるのにかなりの労力を費やしました。ちなみに、カウルの裏側やモノコックの裏側は、完成後、見えなくなるので塗料を完全に落としておりません。 今回の塗料落とし、かなり遠回りしてしまいました。これなら、初めからパーツを取り寄せれば良かったなと後悔。 それでも、何事も経験と受け止めて次の工程に進めていきたいと思います。 |
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塗料を落とすときに力を入れて擦りつけたりしたので、カウル後方の小さなパーツを折ってしまいました。
ここは完成後も強度的に不安があるので、真鍮線を埋め込んで、補強したいと思います。 |
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パーツに0.3ミリの穴を開けて、0.28ミリの真鍮線を差し込んでやります。
非常に細かい作業なので、穴を開けるだけで一苦労です。 |
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あとは瞬間接着剤をたっぷりと流し込み接着します。
これで、多少の力が加わっても、同じ箇所から折れることはないでしょう。 ただ、他の部分からポッキリ折れてしまう可能性はありますので、取扱いは慎重に行います。 |
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ここで、一度、透け防止のためにパーツの裏側にサーフェイサーを吹き付けました。
塗料が落とし切れていない上からサーフェイサーを吹き付けたので、表面は凸凹しています。ただ、目的はあくまでも透け防止なのでこれで良いのです。今回は、カウルを閉じたプロポーションモデルで作成していきますので、細かいことは気にしません。 さて、次回は表面の下地処理を完成させて、サーフェイサーを吹き付けたいと思います。 |
2010.12.14(火曜日)
下地処理が概ね終わったので一度サーフェイサーを吹き付けます。
もともと下地は整正されていたので、大きくおかしなところはありませんでした。 |
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それでも、塗料剥離の時にぱても一緒に落ちてしまった箇所もありますので、修正します。
ペーパーを当てて修正→サーフェイサー塗装の繰り返し作業が進みます。 |
2010.12.15(水曜日)
昨日でだいたい下地が完成しておりましたが、若干気になった箇所があったので修正し、今日は最終のサーフェイサーを吹き付けて下地の完成です。
明日以降は、本塗装へと進めていきたいと思います。 |
2010.12.16(木曜日)
昨日まで下地ができあがってましたので、今日はホワイトを吹き付ける前のベースホワイトの塗装を行いました。
だんだん綺麗な形に仕上がってきました。 今日の作業はこれでおしまい。一晩乾燥させます。 明日はホワイトを吹き付けたいと思います。 |
2010.12.17(金曜日)
今日はホワイトを塗装しました。
使用したのはガイアカラーのホワイト。この塗料は隠蔽力が強く乾燥も早いので真っ白なボディーに仕上げたい場合は最適な塗料です。 塗装して30分ほどで触っても問題有りませんが、このまま2日間くらいは用心のため放置して乾燥させようと思います。 |
2010.12.19(日曜日)
FW16のボディーもやっとホワイト塗装が完了し、ロスマンズブルーの塗り分けの段階まで進んできました。
こういう塗り分けが必須の模型の場合、マスキングには神経を使うところ。いかに綺麗にマスキングするかが鍵になってきます。 幸い前回塗装したときのマスキングデータがありますので、マスキングシートはカッティングマシンでカットするだけです。こういうとき、カッティングマシンがあると非常に便利です。 カッティングマシンでマスキングシートを切り抜きました。 |
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で、すぐにマスキングと行きたいところですが、もう一度塗り分けラインを確認しようと思い、ブルーのカッティングシートでブルーとデカールの部分を切り抜き、一度マシンに貼り付けてみました。
こうすると、塗装とデカールの位置がイメージ付きやすくなります。カッティングシートの色は若干明るめですが、塗装カラーは濃紺となります。 今度は、このイメージを元に先ほど作成したカッティングシートを使ってマスキングを行っていきます。 今日の作業はこれでおしまい。次回以降にマスキングしてロスマンズブルーの塗装を行いたいと思います。 |