ウイリアムズBMW FW24製作記2

 

2005.12.07(水曜日)

今日はあまり時間が無く、たいしたことは出来ませんでしたが、サイドポンツーン後方にあるミニウイングを自作したいと思います。

実車の写真を元に似たような感じで製作したいと思います。

ミニウイングは、0.2ミリのプラ板で製作していきます。

これくらいの小さなウイングですと、0.2ミリのプラ板で製作するのがちょうど良いでしょう。

ミニウイングはスケールを考慮しながら適当な大きさに切り出してR(アール)を付けます。このとき、ピンバイスなど長細い円筒形の物に巻き付けてRを付けると良いでしょう。

あとは取付部分を切り出して瞬間接着剤で固定します。

0.2ミリのプラ板ですと、薄く軽いので瞬間接着剤の強度だけで十分でしょう。ただし、あまり触らないように注意します。壊れやすいですからね。

カウル側取り付ける場所を加工します。

白く線を引いたところにミニウイングを固定するための溝を明けます。

エッチングソーで地道に切り込みを入れていきます。

そして取り付けてみました。

キットは後半戦仕様になっており、エンジン部の絞り込みが強くなっております。前半戦のコンパック仕様とは形状が違うので、本当はこのミニウイングの取付位置はもっと後方です。

パテを盛って形状を変えるのが一番良いのですが、私にはそんな技術は無い(やってしまうと収拾がつかなくなる恐れがある)ので妥協して写真の位置にすることにしました。

次回は下地処理の続きを行っていこうと思います。

 

 

2005.12.12(月曜日)

自分が納得いくまで下地処理を続けます。

合わせ目ラインやヒケ、凹凸等残っている箇所を探し出し#400の紙ヤスリで整えていきます。

カウルも同じように行っていきます。

だいたい気になるところは完了しました。

後はサーフェイサーを吹き付けて下地が綺麗に仕上がったかチェックします。ダメであればまた同じ作業を繰り返します。

モノコック、カウルばかり下地処理をしていては先に進めないので、その他の空力パーツも下地処理を行います。

写真はリアウイングのフラップ。押し出しピン跡を#400の紙ヤスリで消し、サーフェイサーを吹くために持ち手を付けます。

このようなほぼ全面を綺麗に塗装しなければならないパーツは、持ち手を付ける位置に気を使います。

やはり翌端板と接合される面に持ち手を付けるのが一番です。0.5ミリのピンバイスで穴を開けます。

そして虫ピンを刺して固定します。

綺麗な模型を作るためには、いかに持ち手をつける場所を工夫するかにかかってきます。

死角や接合部等を見極めて塗装に邪魔されない箇所に持ち手を付けていきます。

FW24のシートは鮮やかなスカイブルー。

よって、シートもサーフェイサーを吹き付けます。

このキットにはプラスチックで成型された立体的なシートベルトが付属されていますが、今回は使用しません。

モデラーズ製のシートベルトを使いたいと思いますのでシートにベルトを通す穴を開けます。

他にも明るい色を塗装するパーツがあるので、いっぺんに下地処理を行います。

F1キットを作るに当たって、押し出しピン跡の処理はきちんと行わなければなりません。最新のタミヤのキットであっても押し出しピン跡は随所にあります。

完成後、見えてしまう部分だけ消しておきます。

そしてサーフェイサーを吹き付けました。

今後はタミヤのホワイトサーフェイサーを吹き付けた後、青の洗濯ばさみはタミヤのピュアホワイト、緑の洗濯ばさみはタミヤのレーシングブルー、水色の洗濯ばさみはつや消しのスカイブルー、ピンクの洗濯ばさみにはつや消しオレンジを吹き付けていきます。

下地処理がほぼ完了したので、だいぶ進展した感じです。

モノコックとカウルですが、ほぼ良い感じに仕上がりました。

まだほんの少し気になる点がありますので、そこを処理した後、ホワイトサーフェイサーへと移れると思います。

ここまで来ると早く本塗装へと移りたいですね。ただ、今回は塗り分け塗装なのでマスキングに苦戦しそうです。

 

 

2005.12.13(火曜日)

前回、気になった箇所というのがモノコックの合わせ目。

サーフェイサーを吹くと若干ヒケていました。

ここにもう一度やりスリを当て、瞬間接着剤を塗っておきます。

そしてもう一晩乾燥させてからヤスリを当てることにします。

 

 

2005.12.14(水曜日)

昨日接着剤を塗っておいた箇所をもう一度ヤスリを当てて表面を整えます。

まだ少し気になりますが・・・だいたいOKでしょう。

グレーのサーフェイサーを吹き付けて、この後ホワイトサーフェイサーを吹きます。

乾燥を待っている間、サスペンション関係の製作に進みます。

サスペンションアームにもきっちり押し出しピン跡が付いています。

全て裏面にあるので、目立たないと言えば目立たないのですが紙ヤスリを当てて消していきます。もちろん、ランナーのゲート処理も行います。

このキットのサスペンションアームは非常にシャープに出来ており、ちょっとした力で折れそうなぐらい細いです。

 

時間をかけて全てのサスペンションアームの下地処理を完了しました。

この後塗装していく訳ですが、クレオスの#2ブラック(光沢)を吹き付けていきます。

インストではセミグロスブラックの塗装指示なのですが、これで良いのです。サスペンションのジョイント部をシルバーに吹き付けるための下地としてブラックを吹き付けるわけです。

サスペンション関係の塗装が終わったら続いてはボディー関係の塗装に移ります。

先程グレーサーフェイサーを吹いたわけですが、ほぼ乾いたのでホワイトサーフェイサーを吹き付けてしまいます。

これで、本塗装前の下地処理が全て完了です。

タミヤのサーフェイサーを使ったわけですが、なかなか白が上手く乗ってくれません。3回くらい重ね吹きしました。

だいぶ白くはなりましたが、隠蔽力の割に塗膜が厚くなってしまいました。

一晩おいて明日はタミヤのピュアホワイトを吹き付けていこうと思います。やっと本塗装まで進める段階に来ました。

ボディーの塗装をしている間に、サスペンションのブラックがほぼ乾いたので、続いてシルバーの塗装を行います。

塗装すると言っても全体では無く、シルバーを塗装する部分を大雑把に吹き付けます。

マスキングもしないで大丈夫?と思われた方もいるかもしれません。

グラデーション塗装に変更?でもありません。

この上からカーボンデカールを貼るので、マスキングをしないで塗装しました。いわゆる手抜きですね。でもこれで大丈夫。カーボンデカールの境界線が塗り分けラインになるというわけです。

意外とこういう細かいマスキングって面倒で時間がかかりますからね。かといって、きちんとやってもこれだけの数があると全て綺麗に塗り分ける自信もありませんし。

いかに工夫して簡単にかつ綺麗に仕上げるかというのを見つけ出すのも楽しいものです。

 

 

2005.12.15(木曜日)

昨日サスペンションアームの塗装が完了しましたので、続いてカーボンデカールを貼っていきます。

カーボンデカールは各社から色々な種類の物が出ておりますが、今回はタミヤのFW24フルビューキットから、FW24専用のカーボンデカールを拝借することにします。

専用だけに、きちんと型紙が裏側にプリントされているので、その通りに切って貼り付ければ、労せずしてカーボンを表現できます。フルビュー用のインストを見ながら作業を進めます。

写真は昨日塗装を終えたフロントプッシュロッド。

これにインストの指示通りカーボンデカールを切り出して貼り付けます。

そうするとカーボン製のプッシュロッドの出来上がり。

このデカールは、カーボンパターンの表現も、色も、なかなか良いかと思います。

最近のモデラーズ製のカーボンデカールは、このカーボンの表現が少し小さくて分かりづらいので使うのを敬遠してきましたが、タミヤ製のこのカーボンデカールはなかなか良いですね。

デカールフィットにも程よく馴染みますし、貼りやすいです。

しかし、いくら型紙がプリントされていて作業性が上がっても一本のサスペンションアームにカーボンデカールを貼るには結構時間がかかります。

これだけ貼り終えるのに3時間もかかってしまいました。

これでサスペンションのカーボンのデカール貼りは終わりです。他にも、カーボンデカール貼る所はありますが、後々貼っていこうかと思います。

今日の作業の最後は、モノコック、カウル、その他空力パーツにタミヤのピュアホワイトを吹き付けました。

ちょっと写真では分かりづらいですが、発色も良いですし、なかなか良い感じに仕上がりました。

FW24は白と青の塗り分けになりますので、ホワイトが乾いてからマスキングし、ウイリアムズカラーの青を塗装しようかと思います。

いよいよ塗装も終盤です。

 

 

2005.12.21(水曜日)

今日はウイリアムズのブルーの色を塗装していきます。

塗り分けるためのマスキング作業はとても大変です。

このキットにはガイドラインが薄くモールドされていたのですが、下地処理で消してしまいました。よってたよりになる印が何もありません。

そこで、キットのデカールをコピーした物を型紙として使っていきます。

ただ、この方法も非常に曖昧になってしまうので、目分量でマスキングしていきます。

以前作成したキットを良く見て、コピーした型紙を切り出して最適な位置を見つけ出します。

特にカウルのマスキングが大変でした。インダクションポッドとカウルにまたがる境界線は、モノコックとカウルを合わせてバランス良くマスキングしなければなりません。

今回はコンパック仕様なので、若干カウル後方の塗り分けラインを変更しました。

それではいよいよ塗装です。

今回も、インスト通りタミヤのレーシングブルーの缶スプレーから塗料を取り出し、エアブラシで塗装しました。

このレーシングブルーという色は、発色も良く濃いメタリックブルーなのですが、吹き付ける場所によってムラとなりやすく、均一に吹き付けるのは非常に難しい塗料です。

出来るだけ均等に同じ色になるように注意しながら吹き付けます。

そして吹き付け終わりました。

恐る恐るマスキングを剥がしてみると、若干はみ出し部分がありました。

しかし、塗り分けの境界線にはシルバーのデカールを貼るので心配するほどではありません。

この後乾燥を待ち、デカール貼りへと進めていきたいと思います。

 

 

2005.12.26(月曜日)

レーシングブルーが乾きましたのでモノコックとカウルを合わせてみます。

すると、やはり吹き付け具合による塗りむらが出てしまいました。

別々に吹き付けるとこのようになってしまいます。本当にレーシングブルーは均一に吹き付けるには難しい塗料ですね。

モノコックの方が色合い的に薄いので、こちらをもう一度吹き付けることにします。