レクサス LFA 製作記4

 

2011.07.01(金曜日)

前回までに本塗装が完了しておりますので、今日はクリアー塗装を行いたいと思います。

その前に、デカール貼りが少々ありましたので、昨日済ませておきました。今回のタミヤのデカールは、いつものタミヤスタンダードのデカールで、カルトグラフ社製のデカールに比べると貧弱です。デカール軟化剤を付けすぎると、たちまち溶けてしまうので注意が必要です。

それでは、クリアー塗装を行います。今回使用したのは、私にとって定番になったフィニッシャーズのウレタンクリアー、GP1です。色々とウレタンクリアーを試してきましたが、最終的にはこのクリアーに落ち着きました。

写真は、塗装を終えてすぐの写真です。

フィニッシャーズのGP1は、透明感があって、硬化後は非常に硬くなります。それであって、研ぎ出しやすいと言う、プラスチック模型のトップコートクリアーには最適です。

配合はクリアー10に対して硬化剤2、シンナー3ぐらいの割合。私にとって、この配合が一番扱いやすいです。適度な粘度になるのでクレオスのコンプレッサーL5でも十分塗装できます。

 

ウレタンクリアーを吹き付けた後、ウレタンシンナーを軽く吹き付けてあげると、表面が整って、より深い写り込みの塗面に仕上げることが出来ます。

ただ、ウレタンクリアーも硬化するまでには若干ひけますので、塗装直後の輝きは衰退してしまいます。

GP1の完全硬化時間は48時間なので、それまで放置したいと思います。

 

 

2011.07.05(火曜日)

クリアー塗装してから、3日以上乾燥時間をとりましたので、塗膜は完全に硬化しました。

今日の作業はひたすらペーパーヤスリ当てです。

一度、全体にペーパーを当てて塗装の際に出来た凹凸を取り去ります。といっても、ペーパーを当てるのは、フラットの面と大きな曲面のみです。それ以外は、研ぎ出しをしづらくなってしまうので、無理にヤスリを当てなくても良いと私は思います。

ある程度段差が無くなれば、研ぎ出し作業に移ります。今日はペーパー当てのみです。

 

 

2011.07.08(金曜日)

今日はただひたすらコンパウンドで磨いていきます。

使用したコンパウンドは、いつものようにタミヤの粗目、細目、仕上げ目の3種類。

各コンパウンドを2回ずつ、合計6回磨きました。

写真はコンパウンドで磨き終わったもの。

JPGをリサイズして小さくすると、赤はどうしても画像があれてしまいます。

今回も、なかなか良いツヤを出すことが出来ました。

ウレタンクリアーは、塗膜がとにかく硬いので、研ぎ出しをするのは大変ですが、フィニッシャーズのSP1は研ぎ出しし易く配合されているので、光沢が出やすいです。

こちらはボンネット。

写り込みをねらって写真を撮ったのですが、あまり鮮明ではありません・・・

でも、実際は鏡面仕上げになっております。

ただ、いくらウレタンが塗膜が硬いと入っても、やりすぎるとカドが出てしまいます。

今回も至る所にカドを出してしまいましたので、後からタッチアップしておきます。

ちょこっと塗料を乗せる感じでタッチアップしてあげれば、さほど目立たなくなります。

ただ、研ぎ出し中に問題発生です。

ピラー部は非常に細く、折らないように慎重に研ぎ出しを行ったのですが、ヒビが入ってしまいました。

あれほど折らないように注意していたのに・・・逆に、このピラー部を折らないで磨き上げるのはかなりの至難の業です。

最新の技術で成型がシャープになってくれるのはうれしいのですが、逆に貧弱になってしまうので作りづらくなってきているような気がします。

どうしましょう・・・このまま無視して進めるか、修復するか、あとで考えます。

 

 

2011.07.13(水曜日)

Aピラー部にヒビが入ってしまい、少々テンションが下がり気味ですが、作業を進めていきます。

研ぎ出しも終わりましたので、ボディーやボンネット、サイドミラー、クリアーパーツ等の塗り分けを行います。

ボディーは写真の部分を残してマスキングを施しました。

リアの下部は、セミグロスブラックとツヤ有りブラックの塗り分けではありますが、ほとんど変わりがないので統一してセミグロスブラックに塗装することにしました。

塗装後、マスキングテープを剥がします。

遠目で見たところ、上手く塗り分けられましたが、よくよく見ると、細かいところにはみ出しがありました。

リアはこんな感じ。

概ね良好ですが、一部で塗料が回りきっていないところがありました。

後でタッチアップしておきます。

サイドミラーは概ね大丈夫です。

それにしても、赤い写真を圧縮すると、不鮮明になってしまいます。

ボンネットはメッシュ部の塗り分けがあまかったので、筆塗りで塗り直すことにします。
問題はリアウインドウ。

タミヤのマスキングテープを信頼しすぎ、貼ればはみ出さないだろうと思って特に注意してなかったのですが、塗り上がりは最悪です。

きっちりマスキングの縁を押し当てておかないと、このようになってしまいます。

電熱線のラインが、凹凸になっているので軽く抑えただけでは塗料が入り込んでしまいます。

ガイアの爪楊枝綿棒?で修正しました。

綿棒の先にクレオスのラッカー用塗料薄め液を染みこませて拭き取りました。

これで窓枠の補修は完了。

次回も小物パーツの製作です。

 

 

2011.07.17(日曜日)

リアテールランプのリフレクター。

セミグロスブラックを筆塗りで塗り分けました。

上部は、デカールで再現。ただ、このデカールが厄介者で薄くペラペラのタミヤクオリティー。デカール軟化剤を付けすぎると溶けてしまいます。

馴染ませる時は注意が必要です。

こちらはヘッドライト。

マスキングして塗り分けるのは大変なので、筆塗りでササッと済ませました。

これくらいの塗り分けなら、案外筆塗りで綺麗に出来ちゃいます。

塗料はエナメル塗料がお勧めです。

さて、懸案事項でしたAピラーのクラック。

やはり仕上がりに大きく影響しますので補修することにします。

まず最初に#400のペーパーで、塗料を削り落としていきます。

そして、クラックが入っているところに瞬間接着剤を多めに盛って数時間乾燥させます。

接着剤が乾きましたら、もう一度#400のペーパーを当てて表面をならしていきます。

だいたいフラットになりましたら、#1000のペーパーで表面を整えます。

整形が完了したら、クレオスのサーフェイサーを吹き付けます。

マスキングは写真のように、必要最小限で行いました。

吹き付ける時は、エアブラシの塗料の噴出量を可能な限り絞って、少しずつ塗装できるようにして吹き付けました。

塗装が終わりましたら、インターバルを2時間くらい空けます。

乾きましたら、続いては本塗装前に白くしておきます。

ガイアカラーのホワイトを使用しました。

この工程は、ボディーを塗装した時とまったく一緒です。

塗装が完了しましたら、先ほどと同じく2時間くらい乾燥させます。

続きまして、本塗装へと進めます。

もちろん、使用する塗料は本塗装で使用した塗料と同じガイアカラーのブライトレッドです。

写真は本塗装が完了し、マスキングを剥がした状態です。

完全に分からなくなりました。補修成功です。

ただ、少々突貫で塗装したので、今後、この場所の硬化不良が心配です。

さらに4〜5時間おいて、クリアー塗装を行います。

クリアーはウレタンを使用するわけですが、今回は塗装後、研ぎ出しは行いません。

ただでさえ貧弱なAピラーですから、ここを磨くのはリスクが大きすぎます。

そこで、研ぎ出し不要で、一発で決められるウレタンクリアーを使用したいと思います。

その塗料はぺいんとわーくすのマルチトップクリアーSHです。この塗料は実車の塗料ですので表面が非常に硬く仕上がります。その反面、一度ヤスリで傷を付けてしまうと、その後を消すには非常に苦労します。研ぎ出し無しで仕上げるにはもってこいの塗料です。

そして塗装して、マスキングを全て剥がしました。

仕上がりはこんな感じ。

綺麗なツヤも出て、良い感じに仕上がりました。

ごく僅かな塗装面であれば、マルチトップクリアーSHで十分だと思います。ただ、私の経験上、このクリアーで研ぎ出しをするのは非常に苦労するので、研ぎ出し派の方は、使用を避けた方が良いかもしれません。私は最後まで綺麗に研ぎ出すことは出来ませんでした(特にブラックの塗装には顕著にあらわれます)。

さて、補修塗装も終わりましたので、いよいよ大詰めです。

 

 

 

2011.07.18(月曜日)

いよいよラストスパートです。

タミヤのキットでは標準となりつつあるインレットマーク。

バックミラー、サイドミラー、エンブレム、LFAのロゴを貼り付けていきます。

これだけで、非常に良いディテールアップ効果があらわれます。

実にリアルですね。

今回のキットにはエッチングパーツも用意されているので、取り付けていきます。

接着には瞬間接着剤を使用しました。

これだけで、かなりリアルに仕上がります。

本当に至れり尽くせりのキットです。

こちらはリアのメッシュです。

メッシュの中央には反射板がありますので接着します。

後ろからメッキシールを貼ってあげれば、更にリアルに仕上がります。

取り付けるとこんな感じ。

ちなみに、左右では色が違うようです。

裏面にメッキシールを貼ると、光を反射してくれるので、相乗効果大です。

さて、エッチングパーツの接着はなかなか難しいものです。

そこで、より簡単にかつ確実に取り付けられる方法を紹介します。

写真のように、角棒の先に両面テープを取り付けて、一時的な持ち手を作ります。

あとは、接着面に瞬間接着剤を塗布して乾くまでエッチングパーツを軽く押し当てれば完成です。

今まで、位置決めで苦労していた方は試してみてください。

ピンセットでは、上手く位置を決めるのはなかなか難しいです。挟み損ねてへんなところで接着なんて事もあるかと思います。

この方法なら、パーツの位置を決めることだけに集中できるので、位置決めも楽ですし、乾燥後はちょっとひねれば簡単に持ち手を外すことができます。

パーツもだいぶ仕上がってきました。次回で一気に完成させたいと思います。