McLaren F1 GTR Long Tail 1998出場車#41 製作記2

 

2013.12.19(木曜日)

年末になってなかなか手を付けることができず、製作ペースが落ち気味になってきています。

しかし、今日は車高を落とす作業を一気に進めます。

まずはフロントから。

仮組みした状態はこんな感じ。

ここから車高を調整していきます。

アップライトの上部に1mm程度の不要な厚みがあります。

ここを詰めて、車高を下げたいと思います。

アップライトを一度取り外し、上部思い切って切断しました。

ここにアッパーアームに収まる直径のプラ丸棒を取り付けます。

プラ丸棒を取り付けるために、ピンバイスで穴を開けなければなりませんが、穴を深く開けすぎると、車軸に貫通してしまうので、開けすぎないように注意が必要です。

写真は完了した状態。

左右を見比べて頂ければ違いがわかります。

これで、不必要な凸部が無くなったので、車高を下げることができます。

同様に、左側も行います。

写真は上下を逆にして撮影してしまいましたが、上下の切り落としを間違いないようにしてください。間違えると、車高を下げるどころか上げることになってしまいます。

さて、もう1mm下げたいところです。

アップライトの調整はこれ以上難しいので、今度はアッパーアーム側をいじりたいと思います。

アッパーアームのパーツとシャシーの取り付け部の間に、1ミリのプラ板を取り付けました。

こうすることで、トータル2mm、車高を落とすことができます。

2mm車軸が上に上がったので、今度はロアアームに1mmのプラ板を2枚重ねて接着します。

プラ板にアップライトを通す穴を開けて完了です。

これで車軸が2mm上方へスライドしたことになります。

取り付けたプラ板の中央部が弱かったので、4mmのプラ角棒で補強しました。

最後に、ビスで固定できるようにしておしまいです。

見てくれはちょっと悪いですが、2mm車高を落とすことができました。

キットにはショックアブソーバーが付属されていましたが、この改造により、ショックアブソーバーの長さも変わってしまうので、取り付けないことにします。

同じ感じでリアも調整です。

リアは2mmのプラ板を取り付けることで2mm車高を落とすことにしました。

この方が、めんどくさいアップライトの加工が必要ないので、フロントもこうすれば良かったと反省。

ま、結果OKでしょう。

ボディーをかぶせて車高を確認してみました。

パッと見は車高が落ちたか分かりづらいですが、調整する前より確実に低くなっています。

良くを言えば、もう2mmほど下げたいところですが、これ以上下げると、今度はボディーとタイヤが干渉してしまうので、トータル2mmが限界でしょう。

定規をあててみましたが、車高が4mmになりました。

加工前は6mmありましたので2mmのローダウンに成功。

実車に換算すると、約5cm下がったことになります。

一見、2mm下げた効果は微妙ですが、おそらく完成後はこの加工が意味があるものになると自負しております。

それにしても、今の段階ではあまり違いが分かりませんね・・・

何度も言いますが、本当はもう少し車高を落としたいところではありますが。

2mm車高を下げることによって、リアのエンジンパーツがサスペンションアームと連動して2mm高くなってしまいます。

ピタッとボディーに合わせるために、エンジンパーツも加工しなければなりません。

加工と言っても、アームに取り付けられるこの部分を2mmカットするだけです。
エンジンパーツを加工して、仮組みしてみました。

2つ上の写真と見比べて頂ければわかるとおり、タイヤとエンジンパーツの隙間がほとんど無くなりました。

エキゾストノートパイプを取り付けると、ちょうど良い位置になりました。

2mm車高を上げると、この作業は必須になります。

このパーツを取り付けなければ、関係ないのですが、テールからこの部分は見えるので、加工した方が良いでしょう。

こんな感じで足回り関係の調整は終了とします。

次回は塗装工程へと進めていきたいと思います。

 

 

2014.01.04(土曜日)

製作のほうは超スローペースで進んでおります。

年末はあまり進めることができず、新年があけました。やっと今日、仕事始めならぬ模型はじめです。

さて、車高の調整は終了しましたので、ボディー関係の塗装に向けて、調整していきます。

まずは、以前にポリエステルパテを盛っていたいドアの内張。結局硬化不慮で固まらなかったので、プラ板で内張を作りことに。仮組みを行い、干渉するところがないか調整します。

ボディーは結構ヒケがあったりします。

フロントのこの部分も、結構がっつりヒケがありますのでヤスリで整えます。

プラスチックの肉厚が厚い部分は要チェックです。

ボディーのパネルラインもスジボリ堂の0.2mmタガネでスジを深く彫りなおします。

リアの給油口後部のこの部分はエンジンが内部にあるので放熱用の開口部が8箇所あります。しかし、キットでは開いていません。

せっかくエンジンがあるのですから、ちら見できるように開口部を開けます。

細長いので、開けるのに一苦労しますが、なんとか開けました。

塗装後は、ここにエッチング用のメッシュパーツが取り付けられることになります。

だいぶボディーの整形が仕上がってきたので、この辺で一度、サーフェイサーを吹き付けることにしました。

ボディーがグレー一色になると、いよいよ本塗装が近づいてきます。

ただ、まだ細かい修正箇所が見つかりましたので、次回、行っていきたいと思います。

 

 

2014.01.09(木曜日)

ボディーの細かい修正が続いています。

ルーフ部のエアーインダクションパーツ。

本塗装を行う前に接着することにしました。

このパーツの後方にアンテナを取り付けることになるのですが、穴が開いていません。

ピンバイスで穴を開けておきました。

フロント部のシャシーのだぼ。

ここは少し窮屈なので、このままだとピタッとボディーに接合できません。若干周辺を削ってやりました。

だいぶはまりが良くなりました。

エッチングパーツも塗装に向けてマスキング。

メッシュ関係はセミグロスブラックを吹き付けるのでマスキングしました。

この後、ガイアカラーのマルチプライマーを吹き付けておきます。

エッチングなどの金属パーツは、メタルプライマーは必須です。プライマーを吹き付けておかないと、塗装が簡単にはがれてしまいます。いわゆる剥離防止剤です。

こちらはカナードのエッチングパーツ。

持ち手を付けるためのスペースがあまり無いのですが、一番死角になるところで接着して持ち手を付けました。

メッシュ部同様にメタルプライマーを吹き付けます。このパーツはボディー同色に塗装します。

ほかに、リアウイングの翌端板も塗装の準備を行いました。

リアのテールランプの間に取り付けられるグリルパーツ。

このパーツにもエッチングパーツが用意されておりますので、使用することにします。

もともとのプラパーツの格子部を切り取りました。この上にエッチングパーツを取り付けます。

取り付けるとこんな感じ。

若干、プラパーツがきつめなので、上下の縁を削ってやりました。

また、プラパーツはこのまま接着しちゃいます。

エッチングパーツのみ、分離して、個別に塗装します。

ディテールアップパーツにマフラーエンドも同梱だれておりましたので、使用したいと思います。

キットのマフラーエンドを切り落とし、ピンバイスで穴を開けます。

位置的に結構余裕がないので、慎重に作業を行いました。

切り抜いたマフラーエンドの部分にエッチングパーツに同梱されていたマフラーパーツを仮に取り付けてみました。

これだけで、かなりのディテールアップになりました。

このパーツは取り外し、保管しておきます。

 

 

2014.01.14(火曜日)

オプションパーツにはワイパーも付属されているので製作します。

エッチングベンダーで丁寧に折り曲げて組み立て。

プラスチックのパーツよりリアルに仕上げることができます。

このパーツにも、下地処理剤のメタルプライマー(ガイアノーツのマルチプライマー)を吹き付けます。

ただ、ワイパーとボディーとの取り付けるパーツが付属されていますが、そのパーツが非常に小さく、上手く組み込むには繊細な作業が必要になります。

私には無理でしたので、このパーツの代わりに虫ピンの頭を落とした金属に変更します。

こうすることで、塗装する持ち手にすることもできるのでき便利です。塗装後は短くカットしてボディーにさしこんで使うことにします。

塗装が必要なエッチングパーツの加工が終了しました。

このあと、メタルプライマーを吹き付けて、一晩乾燥させます。

このほかに、プラスチックパーツにサーフェイサーを吹き付けました。

次回は、本塗装を行いたいと思います。

 

 

2014.01.16(木曜日)

前回、サーフェイサーの吹きつけをしておきました。

乾燥は十分でしょう。

おおむね細かい修正が完了しましたので、今日は本塗装を行いたいと思います。

ボディーもこんな感じ。

彫り込んだモールドも埋まることなく、良い感じに仕上がりました。

ただ、この季節、空気が乾燥しているので、若干ゆず肌ぎみになってしまいます。ゆず肌にならないように気を付けながら塗装を行いたいと思います。

ボディーはブラックですので、ガイアノーツのブラックを吹き付けることにします。

同じく、ブラックを吹き付けるパーツ群。

翼端板やカナードの空力パーツにも、ボディーと同様にブラックを吹き付けます。メタルプライマーは塗装済みです。

こちらは内装パーツとエッチングパーツ群。

黄色の洗濯ばさみに固定した内装パーツにはニュートラルグレイを吹き付けます。

ほかの緑色の洗濯ばさみのパーツにはつや消し黒を塗装することにします。

そして、本塗装が完了しました。

ボディー自体、隠蔽力の高い黒ということで明るい色よりはさほど気を付けて塗装することは無く、豪快に3回くらい吹き付けました。

フロント部はわりと上手く仕上げることができたのですが、面積が広い後方部は若干ゆず肌になってしまいました。

ゆず肌にならないように注意をしながら、多少多めに塗装したつもりだったのですが、やっぱりざらついた仕上がりになってしまいました。

塗料の希釈が濃すぎたのか、思った以上に乾燥が進んでしまったのか、原因は良くわかりませんが、ちょっと残念な仕上がりに。

でも、今回はボディーカラーが黒ということでこのままいきたいと思います。たぶん、トップコートのクリアーを塗装してあげれば、状態は改善されると思います。

 

 

2014.01.26(日曜日)

さて、今日は休日を利用してデカールをボディーに貼っていきたいと思います。

デカールを貼るときは、たっぷりと時間があるときに貼った方が落ち着いて作業できます。

ボディーには、前日に軽くラッカー系のクリアーを吹き付けておきました。あまりにもゆず肌が強かったので、クリアーで表面を整えました。

それでは、貼っていきます。

まず、最初は、車のドア部の大判デカール。

今回はドア開閉仕様で作りますので、ドアを仮に固定してデカールを貼っていきます。

ある程度乾いてから、ドアとボディーの分離する部分にカッターで切れ目を入れて馴染ませます。乾いていないうちに切ってしまうと、思わぬズレが生じてしまうので注意が必要です。

ドアの中央には凸部の形状があるので、馴染ませるのが大変です。デカール軟化剤を使用すると良いでしょう。モデラーズのデカールフィットが大活躍です。が、使いすぎはデカールを溶かしてしまうので注意が必要です。

デカール貼りが慣れてきた頃に、今回のマシンの一番の難所、フロントフェンダー上部のルーバーにデカールを貼っていきます。

まずはイギリスの国旗から。

細いスリットの上に分割されていないデカールを貼るのは至難の業。ある程度乾いてからデカールが動かなくなったときに良く切れるカッターでスリットの形状に合わせて切れ目を入れていきます。

想像以上に難しい作業でした。タミヤのキットでしたら、この辺はスリットの形状に合わせて分割してくれているところなんですが。1枚もののデカールを貼るというのはボディー形状に合わせながらの作業になるので、ここは要注意です。

左側が終わりましたので、今度はもっとでかい右側のゼッケンデカール。ルーバーの形状が3次曲線なので、綺麗に貼り付けるのは非常に難しいです。

慌てず急がず度胸を据えてじっくり作業しました。

何とか、大きなトラブルもなく貼り付けることが出来ました。

モデラーズ製のデカールフィットは強力すぎるので、あまり使わない方が良いでしょう。

ルーバーのデカール貼りが終われば、あとは難しいところはありません。

この41号車は、デカールの数も少ないので、比較的楽に貼り終えました。ルーバーのデカールを除いては。

これでデカール貼りが終了です。

一晩乾燥させて、クリアー塗装へと進めていきたいと思います。